経管栄養(9) 胃ろう(腸ろう)・経鼻経管栄養の実施手順
手順
1.経管栄養実施前に、石鹸と流水で十分に手を洗う
2.再度、利用者本人に名前を言っていただき、指示された栄養剤の種類や
量、温度、時間を確認する
3.経鼻経管栄養では、看護職が挿入されている栄養チューブが胃に到達して
いるか確認する
カテーテルチップシリンジに空気をためない状態でチューブ先端から吸引
を行い、胃の内容物を確認する
胃液が引けない場合は、吸引に圧力をかけすぎないように注意する
胃液が引けてこない状態があれば、カテーテルチップシリンジを利用して
空気を注入し、胃内の音の確認も看護職が実施する
4.イリゲーターを点滴スタンドや鴨居などにかけたS字フックにつるす
5.イリゲーターに栄養点滴チューブを取り付け、点滴チューブのクレンメが
閉じていることを確認する
6.計量カップに指示された栄養剤を注ぎ入れる
7.軽量カップの経管栄養剤をイリゲーターに注ぎ入れる
8.点滴筒を圧し、半分ほど経管栄養剤を満たす
9.クレンメを少し開きながら栄養点滴チューブの先端まで、全体に経管栄養
剤を行き渡らせ、クレンメを閉じる
10.栄養点滴チューブの先端が、不潔にならないように食器の中やガーゼ、
清潔なタオルに乗せておく
11.経鼻経管栄養の場合は、利用者の鼻内から出ている経鼻経管栄養チューブ
の先端のストッパー(栓)を外す
12.経鼻経管栄養では、栄養点滴チューブの先端と利用者側の経鼻経管栄養チ
ューブの先端を、外れないように接続する
13.利用者と家族に声がけし、これから経管栄養の注入を開始する旨を伝える
14.クレンメを開きながら、指示通りに滴下数に合わせるため、点滴筒の滴下
と時計を見ながら、1分間の滴下数を合わせる
15.経鼻経管栄養の場合は、チューブを鼻部挿入部まで、胃ろう(腸ろう)で
は挿入部先端までを指でなぞりながら、ねじれや折れ曲がりなどを確認
16.適切に注入が始まったことを利用者と家族に伝える
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