年金: 「確定給付企業年金」 <ー どういう意味?
今回は「確定給付企業年金」についてみていきましょう。
ま、年金の企業編ですね。
とりあえず、どんな意味か?
一言では、会社で作った年金システム。
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「確定給付企業年金(DB)」: 会社が従業員の退職後に支払う年金の額をあらかじめ定めておく制度です。
イメージとしては、会社が従業員に対して退職後に約束した金額の年金を支払う年金制度です。
確定給付企業年金の仕組み
会社が従業員の給与や勤続年数に基づいて、退職後に支払う年金の額を定めます。
従業員は現役中に加入し、掛金を納めます。
会社は、従業員が退職するまでの間、納められた掛金と運用益で、将来支払う年金の準備をします。
従業員が退職すると、会社は定めた年金額を支払います。
確定給付企業年金のメリット
会社が退職後の生活を保障してくれる
従業員のモチベーションアップにつながる
優秀な人材の確保・定着に役立つ
確定給付企業年金のデメリット
会社にとって大きな財政負担となる
運用リスクがある
制度変更が難しい
確定給付企業年金の現状
近年、確定給付企業年金の数は減少傾向にあります。これは、少子高齢化や企業の財政悪化などが原因と考えられます。
確定給付企業年金と企業型確定拠出年金の違い
項目確定給付企業年金企業型確定拠出年金給付額会社が予め定める拠出額と運用益によって決まる掛金従業員と会社が負担従業員のみが負担運用会社が行う従業員が自分で選ぶリスク会社が負う従業員が負う
確定給付企業年金についてもっと詳しく知りたい方へ
厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000062851.html
企業年金連合会: https://www.pfa.or.jp/
独立行政法人労働者健康安全機構: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000062851.html
確定給付企業年金は、会社と従業員にとってメリットとデメリットがある制度です。制度の内容をよく理解した上で、加入するかどうかを検討することが重要です。