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用語集: 「実質賃金」 <ー 結局これが上がらないとはなしにもなりません

今回は「実質賃金」について見ていきましょう。

実質賃金とは?

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「実質賃金」: 物価変動の影響を考慮した後の賃金のことです。簡単に言うと、私たちが実際に「使えるお金」の量を表す指標です。

名目賃金との違い

  • 名目賃金: 私たちが給料明細などで確認する、額面上の賃金です。

  • 実質賃金: 名目賃金から物価上昇分を引いたもの。物価が上がれば、同じ額の名目賃金でも買えるものが減ってしまうため、実質賃金は減少します。

なぜ実質賃金が重要なのか?

  • 生活水準の指標: 実質賃金が増加すれば、より多くの商品やサービスを購入でき、生活水準が向上します。

  • 消費への影響: 実質賃金が増加すれば、消費意欲が高まり、経済全体を活性化させる力になります。

  • 経済政策の判断材料: 政府や企業は、実質賃金の動向を参考に経済政策を決定します。

実質賃金が減少する原因

  • 物価上昇: 物価が上昇すると、同じ金額で買えるものが減り、実質賃金は減少します。

  • 名目賃金の伸びが低い: 物価上昇率よりも名目賃金の伸びが低い場合も、実質賃金は減少します。

実質賃金が上昇する要因

  • 名目賃金の増加: 給料が上がるなど、名目賃金が増加すれば、実質賃金も上昇する可能性があります。

  • 物価の安定: 物価が安定していれば、名目賃金が横ばいでも実質賃金は減少しません。

実質賃金が私たちの生活に与える影響

  • 消費: 実質賃金が増加すれば、消費意欲が高まり、経済全体を活性化させます。

  • 貯蓄: 実質賃金が減少すれば、消費を抑え、貯蓄に回す傾向が強まります。

  • 投資: 実質賃金が増加すれば、投資意欲が高まる可能性があります。

実質賃金の動向を見ることの重要性

  • 将来の経済予測: 実質賃金の動向は、今後の経済状況を予測する上で重要な指標となります。

  • 政策への影響: 政府は、実質賃金の動向を参考に、雇用対策や物価安定政策などの経済政策を決定します。

  • 個人の生活設計: 自分の収入が実際にどれだけ使えるのかを把握することで、より適切な生活設計を立てることができます。

まとめ

実質賃金は、私たちの生活水準や経済活動に大きな影響を与える重要な指標です。物価変動の影響を考慮することで、より正確に自分の経済状況を把握することができます。

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