保険#21: 「年収106万円の壁」 <- どうして106万円の壁なるものが存在するのか?
今回は、これまたよく登場する「年収106万円の壁」について見ていきましょう。
「年収106万円の壁」、実は保険料金発生の壁です。
どうして、106万円が保険料発生の壁なのか?
それは下記の条件を満たすと健康保険・厚生年金保険の加入対象になるからです。
健康保険・厚生年金保険
令和6年10月から「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用拡大」が行われ、厚生年金保険の被保険者数が51人以上の企業等で働く方は、以下の条件にすべて該当する場合、健康保険・厚生年金保険の加入対象となります。
この賃金月額8.8万円を年換算すると?
105万6000円
人呼んで、106万円の壁ということになっています。
年収106万円の場合、税金と社会保険について以下のようになります。
税金
所得税: 年収106万円の場合、所得税はかかりません。これは給与所得控除や基礎控除などの控除額が合計で106万円を超えるためです。
住民税: 住民税は均等割として約5000円がかかります。
社会保険
社会保険の加入条件: 年収106万円を超えると、一定の条件を満たす場合に社会保険に加入する必要があります。具体的には、月額88,000円以上の収入があり、週20時間以上働き、2カ月を超える雇用の見込みがある場合などです。
社会保険料: 社会保険に加入する場合、健康保険料や厚生年金保険料が発生します。例えば、健康保険料は年間約5.28万円、厚生年金保険料は年間約9.26万円となります。
まとめ
年収106万円の場合、所得税はかかりませんが、住民税として約5000円がかかります。また、一定の条件を満たすと社会保険に加入する必要があり、その場合は健康保険料や厚生年金保険料が発生します。
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