用語集: 「(法律の)ポジティブリスト(PL)」
今回は「(法律の)ポジティブリスト(PL)」について見ていきましょう。
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「(法律の)ポジティブリスト(PL)」: 「特定のことだけを(役所が)許可する」という考え方。
ある分野において、「許可されたもの」のみを明示的に列挙したリストのことです。つまり、リストに載っているもの以外は、原則として禁止されるという制度です。
ポジティブリストのメリット
安全性向上: 特に食品や医薬品など、人の健康に関わる分野では、安全性が確認されたものだけが使用されるため、消費者の安全が確保されます。
規制の透明性: 許可されるものが明確に示されるため、事業者や消費者にとって規制内容がわかりやすく、公平な競争が促されます。
リスク管理: 新しい物質や技術が導入される際に、事前に安全性評価を行うことで、リスクを最小限に抑えることができます。
ポジティブリストのデメリット
制度の運用が複雑: リストの作成や更新には、専門的な知識と時間がかかり、制度の運用が複雑になる場合があります。
規制の柔軟性が低い: 新しい物質や技術の開発が阻害される可能性があります。
コスト増: 事業者は、リストに載っている物質を使用するために、追加の費用を負担する場合があります。
ポジティブリストの例
食品添加物: 食品に添加できる物質が厳しく制限されています。
医薬品: 承認された医薬品以外は、医薬品として販売できません。
農薬: 作物に散布できる農薬が厳しく制限されています。
遺伝子組み換え食品: 栽培や販売が許可されている遺伝子組み換え作物が限定されています。
食品用器具・容器包装: 食品と接触するプラスチック製品に使用できる物質が制限されています。
ポジティブリストとネガティブリストの違い
ネガティブリスト: 「禁止されているもの」を列挙し、それ以外は原則として許可される制度です。
ポジティブリスト: 「許可されているもの」を列挙し、それ以外は原則として禁止される制度です。
どちらの制度が採用されるかは、規制の目的や対象物質の特性によって異なります。
まとめ
ポジティブリストは、消費者の安全を確保し、公正な競争を促進するために、様々な分野で導入されている制度です。しかし、制度の運用には、複雑さや柔軟性の欠如など、課題も存在します。
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