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保険♯19: 「労災はどのぐらいもらえるか?」

今回は「労災はどのぐらいもらえるか?」について見ていきましょう。

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労災で受け取れる金額は、ケガや病気の種類、重症度、休業期間など、様々な要因によって大きく異なります。そのため、「どのくらいもらえるか」という質問に対して、一概に答えを出すことは難しいです。

しかし、労災保険で受け取れる主な給付の種類と、概ねどのような要素で金額が決まるのか、という点については、お伝えすることができます。

労災保険で受け取れる主な給付の種類

  • 療養費: 治療にかかった費用は全額が支給されます。

  • 休業補償給付: 仕事ができなくなった期間の収入の60%が支給されます。(最初の3日間は支給されません)

  • 休業特別支給金: 休業補償給付に加えて、収入の20%が支給されます。

  • 障害年金: 永久的な障害が残った場合、障害の程度に応じて年金が支給されます。

  • 遺族補償年金: 死亡した場合、遺族に年金が支給されます。

労災保険で受け取れる金額を決める要素

  • ケガや病気の種類: 重症度によって、休業期間や障害の程度が異なり、支給額も変わります。

  • 休業期間: 休業が長引くほど、休業補償給付の金額は増えます。

  • 賃金: 給付基礎日額は、ケガや病気をする前の1年間の賃金によって決まります。

  • 障害の程度: 障害年金の金額は、障害の程度によって等級が決められ、等級によって支給額が異なります。

具体的にいくらもらえるかを知るには?

労災保険で具体的にいくらもらえるかを知りたい場合は、以下の方法が考えられます。

  • 労働基準監督署に相談する: 労働基準監督署では、労災保険に関する相談を受け付けており、個々のケースに応じた具体的な金額について教えてもらえます。

  • 弁護士に相談する: 複雑なケースや、保険会社との交渉が難しい場合は、弁護士に相談することで、より詳しいアドバイスを受けることができます。

  • 労災保険のシミュレーションツールを利用する: 一部の労災保険に関するウェブサイトでは、シミュレーションツールが用意されている場合があります。

注意点

  • 労災保険の申請は早めに: 申請には期限がありますので、早めに手続きを進めることが重要です。

  • 因果関係の証明: 労災と認められるためには、ケガや病気が仕事や通勤と因果関係があることを証明する必要があります。

  • 会社との連携: 会社と連携して、労災保険の手続きを進めることが大切です。

労災保険は、仕事中や通勤途中のケガや病気によって生活が困窮するのを防ぐための大切な制度です。 もし、仕事中や通勤途中にケガをしたり、病気をしたりした場合には、ためらわずに労災保険の申請手続きを進めましょう。

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