金融用語: 「CPI」
今回は「CPI」について見ていきましょう。
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「CPI(消費者物価指数:(Consumer Price Index)」: 一般の世帯が購入するモノやサービスの価格の動きを総合的に表す指数です。いわば、物価の変動を測るための物差しのようなものです。
なぜCPIが重要なのか?
インフレ率の指標: CPIの変動率は、一般的にインフレ率を示す指標として用いられます。CPIが上昇すれば、物価が上昇し、インフレが進んでいると判断されます。
経済状況の把握: CPIは、国民の生活水準や経済全体の動向を把握する上で重要な指標となります。
金融政策への影響: 中央銀行は、CPIを参考に金融政策を決定します。例えば、インフレ率が高すぎる場合は、金融引き締め政策(金利の引き上げなど)を実施する可能性があります。
CPIの計算方法
CPIは、家計調査と呼ばれる調査によって得られたデータをもとに計算されます。具体的には、様々な種類の商品やサービスの価格を、一定の割合で組み合わせて指数化します。
CPIの種類
CPIには、様々な種類があります。
総合CPI: 全ての品目の価格変動を総合的に表す指数です。
コアCPI: 食料とエネルギーを除いた品目の価格変動を表す指数です。食料とエネルギーの価格は変動が大きいため、コアCPIは基底的なインフレの動きを捉えるために利用されます。
コアコアCPI: コアCPIからさらに生鮮食品を除いた指数です。
CPIが投資に与える影響
CPIは、投資にも大きな影響を与えます。
債券: インフレ率の上昇は、債券の価値を低下させる傾向があります。これは、将来受け取る金利の実質価値が低下するためです。
株式: インフレ率の上昇は、企業の収益を圧迫し、株式市場に悪影響を与える可能性があります。ただし、インフレ率の上昇が企業の製品価格の上昇に繋がる場合、企業の収益が改善し、株式市場にプラスに働くこともあります。
不動産: インフレ率の上昇は、不動産価格の上昇を促す可能性があります。
まとめ
CPIは、経済状況を把握し、投資を行う上で重要な指標です。CPIの動きを注視することで、インフレやデフレといった経済状況の変化を予測し、より効果的な投資戦略を立てることができます。