用語集: 「ウッドショック」 <- 住宅を建てる時に注意
今回は「ウッドショック」について見ていきましょう。
ウクライナ戦争のせいで、実は住宅建築費が変動する可能性がり要注意です。
実は、住宅工材につかうものが最近は輸入品が多いのでした...
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ウッドショックとは、2021年前後に世界的に発生した木材価格の急激な高騰現象のことです。1970年代の石油ショックになぞらえて「ウッドショック」と呼ばれました。
ウッドショックが起こった主な原因
コロナ禍の影響:
在宅勤務の増加により、住宅リフォームやDIY需要が急増。
ロックダウンによる木材生産や輸送の停滞。
住宅市場の活況:
低金利政策による住宅購入の増加。
新築住宅の建設需要の高まり。
中国の旺盛な木材需要:
中国の経済成長に伴う建設ラッシュ。
これらの要因が重なり、世界的に木材の供給が不足し、価格が大幅に上昇しました。
ウッドショックが及ぼした影響
住宅価格の上昇:
木材価格の高騰は、住宅建設コストの上昇に直結し、結果的に住宅価格が上昇しました。
住宅市場の停滞:
住宅価格の上昇により、住宅購入を検討していた人々の購買意欲が減退し、住宅市場が停滞する傾向が見られました。
住宅業界への打撃:
木材価格の高騰は、住宅建設業者や木材メーカーなどの収益を圧迫し、業界全体に大きな打撃を与えました。
現在の状況
ウッドショックは、その後木材価格が落ち着きを見せるなど、ピーク時には比べ状況は改善されています。しかし、地政学的なリスクや、気候変動による木材生産への影響など、今後も木材市場は変動が予想されます。
ウッドショックが私たちに教えてくれること
ウッドショックは、私たちの生活に身近な木材が、世界的な経済状況や社会情勢に大きく影響されることを示しました。また、資源の有限性や、サプライチェーンの脆弱性など、現代社会が抱える様々な問題についても改めて考えさせられる出来事でした。