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金融用語: 「実質実効為替レート」

今回は「実質実効為替レート」について見ていきましょう。

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「実質実効為替レート(Real Effective Exchange Rate, REER)」: ある国の通貨の価値を、貿易相手国の通貨に対して調整したものです。具体的には、名目為替レートにインフレーション率の差を考慮して調整したものです。これにより、通貨の実際の購買力を反映することができます。

REERの計算には以下の要素が含まれます:

  • 名目為替レート: 他国の通貨に対する自国通貨の交換比率。

  • インフレーション率: 自国と貿易相手国の物価上昇率の差。

  • 貿易加重平均: 各貿易相手国との貿易量に基づいて加重平均を取る。

REERは、国際競争力の指標として利用され、通貨の過大評価や過小評価を判断するために使われます。例えば、REERが上昇すると、その国の通貨が他国に対して強くなり、輸出が減少し輸入が増加する可能性があります。

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