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健康: 「壊疽性膿皮症」 <- これまた予想外で、超老人の方こじらすと命の危険が迫ります
今回は「壊疽性膿皮症」について見ていきましょう。
こないだ、新聞をよんでいたところ、その方のの親80歳がころび、打撲となり、治ったはずが、実は「壊疽性膿皮症」で亡くなったという記事を読みました。
ちなみに、若い方なら恐らく何の問題もなかったとおもわれます。
超老人になると、同じ問題でも大きくなる可能性が大きいようです...
医師ではないので軽く触れていきます。
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「壊疽性膿皮症((えそせいのうひしょう)Pyoderma gangrenosum: PG)」: 稀な慢性炎症性疾患であり、特徴的な痛みを伴う皮膚潰瘍を形成します。
症状:
初期症状は、小さな赤い丘疹や膿疱として現れることが多いです。
病変は急速に拡大し、深くえぐれた潰瘍を形成します。
潰瘍の底は壊死組織で覆われ、辺縁は赤く腫れ上がります。
激しい痛みを伴い、日常生活に支障をきたすことがあります。
発熱や倦怠感などの全身症状を伴うこともあります。
原因:
正確な原因は不明ですが、免疫系の異常が関与していると考えられています。
約30%の患者は、外傷や手術後に発症することがあります。(パテルギー現象) 掲題の話では、単に転んだかでで最終的には壊疽性膿皮症となり亡くなりました。
炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、関節リウマチ、血液疾患(白血病など)などの基礎疾患を伴うことがあります。
診断:
臨床症状と病歴に基づいて診断されます。
他の疾患との鑑別のために、皮膚生検や血液検査を行うことがあります。
治療:
壊疽性膿皮症の治療は、症状の緩和と潰瘍の治癒を目的とします。
薬物療法:
ステロイド薬(内服、外用、注射)
免疫抑制薬(シクロスポリン、タクロリムスなど)
生物学的製剤(インフリキシマブ、アダリムマブなど)
抗菌薬(感染症を合併した場合)
局所療法:
創傷被覆材
壊死組織除去
疼痛管理
注意点:
壊疽性膿皮症は再発しやすい疾患です。
治療には専門医の指示に従うことが重要です。
基礎疾患がある場合は、その治療も並行して行う必要があります。