就職支援1万人の藤原セイが21卒NNTの学生を支援してみた(フィクション) 前編
はじめに
この物語はフィクションだ。実在の人物名・企業名・サービス名が混じることがあるが、誹謗中傷を目的とするものではない。むしろ、ワタシが好きな人物・企業・サービスだ。なんならプロモーション費用を頂くこともやぶさかではございません。
また、表現は完全に「藤原節」。不真面目かもしれないし。読みづらい部分もあるかもしれない。がそれがクセになって抜けられない!という人を増やしたいと思っている。内容そのものはかなり真面目に書いた。
このnoteは無料だ。もし少しでも役に立ったり、面白いと思って頂けたら「スキ」や「いいね」とともに大拡散希望。
筆者は何者か
こんな人間である。
このnoteの想定読者
・21卒でNNT、けど就職したい
・就職活動をどうしたらいいのか分からない、けど就職したい
・「就活失敗した、日本○ね」って思っている、けど就職したい
・大学4年から本気出すって思っていたけど気付いたらコロナで説明会とか選考が蒸発、もう少し早く本気出しておけばよかったと思っている、けど就職したい
・要するに、就職したい
という主に21卒の方向けのnote。
このnoteの効果
・21年4月に就職が出来る
・21年4月に就職が出来るための方法が分かる
・21年4月に就職が出来るための方法が分かるような気がする
・21年4月に就職が出来るための方法が分かるような気がしなくても、暇つぶしにはなる
・藤原セイのことが気になる
・藤原セイのことが気になっていつの間にかnoteとtwitterをフォローする
・藤原セイのことが気になっていつの間にかnoteだけでもフォローする
・藤原セイのことが気になっていつの間にかtwitterだけでもフォローする
このnoteを執筆する筆者の想い
#就活生にエールを のタグがtwitter上で荒れていた。様々な意見あるが「21卒向けちゃうんかーい。22卒向けなんかーい。21卒向けのなんかないんかーい」という心の声がワタシに届いた。「はたらく人を前向きに」を掲げるものとして、21卒NNTの皆様に貢献が出来ないかというのが想いである。
前出のプロフの通り、ワタシは就職・転職支援の業界に10年以上いる。のべ1万5千人以上の就職支援に携わっている。現在進行形で。ご支援の成功事例と失敗事例、両方を数多く経験してきた中で、成功と失敗の分かれ目、勘所は理解しているはずだ。ちょうどこの前だが、ふとしたきっかけで知り合った21卒の学生の方を、LINE上のやり取りのみで支援するだけで内定獲得に至った。最初はエントリーシート落ちを繰り返していたらしい。知り合った後、エントリーシート添削と面接対策をLINE上でしただけである。会ったことすらない。ただの一度も。本人が頑張ったからである。ワタシは何もしていない。でも極めて感謝された。悪い気はしない。このように記載するとおそらく沢山DMが送られてきて、支援をしてほしいという学生がいるに違いない。残念ながら、あまりにも多くの声を頂く予定なので現段階ではその想いに応えることは出来ない(執筆時点で0人)。
一連を読んで頂ければ分かるが、筆者の就職活動の支援は「対策」というよりも「本人の良さを引き出す」ものだ。そしてその目的はただ一つ「就業後の活躍」である。結果的に「ライバルとの差別化」が図れ、「受かりやすくなる」と信じている。
本noteの構成
気軽に読めるように、問答形式を取った。ワタシが創り出したバーチャル21卒NNT大学生と、藤原セイのやり取りで物語が進んでいく。かの有名なソクラテス方式のパクリである。
学生のペルソナ
・名前:Nさん
・私大文系男性22歳
・一浪
・テニスサークルの副代表を務める
・ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)は「テニスサークルでの練習の参加率をみんなで上げた」。と言ってきたが、面接官にうけた感覚はない。一社だけめちゃめちゃ盛り上がったが、翌日にお祈りメールが来て人間不信になっている
・2020年3月から就活開始。同年6月までに、エントリーシートを業界の大手企業15社程に送った。エントリーシート突破が7社、GD通過が5社、1次面接通過が2社、2次面接で両方ともお祈りされた
・もう受けたい会社がなくなり、この先の就職活動をどうしていいかが分からない状態になっている。そんなところで藤原セイに出会う。
お待たせしました。
本編である。
内定報告のツイートを見るのが、辛い
藤原セイ(以下、セ):こんにちは、Nさん。
Nさん(以下、N):こんにちは…(消え入るような声で)
セ:ちょっとちょっと、いきなり元気が無いね。
N:就職活動に疲れました…3ヶ月ほど就活してきたけれども、内定が出なくって。友達はこの前内定ゲットして就活終えました、ってツイートしてて。俺はまだ1社も内定ゲットしてない。マジで辛いです。
セ:そうなんだね。それは辛いね。
N:実は彼女も結構早くに就職先決めていて。俺だけ取り残されているんです。実家の両親は最初はお尻を叩くような、厳しい言い方が多かったんですけど、この1週間はむしろ「あなたはあなたのままでいいんだよ」って優しくなって。それが逆に辛い。
セ:気持ちは分かったよ。その状態を打破したいと思って、ワタシに連絡をくれたんだね。ありがとう。
これまでの就活の振返りをしてみる
N:はい、そうです。でも正直何から初めていいか分からなくって。就活終えた友達に聞いても「自己分析徹底的にやれ」「OB訪問しろ」とか色々言われるんですけど、どれも今更感というか、もうやってない感じもするんですよね。
セ:なるほど。では一回これまでの活動を振返ってみようか。どんな風に就活してきたの?
N:そうですね、2020年の3月にナビサイトがオープンしたと思うんですけど、ちょうど3月1日にエントリーを始めました。それまでは特に何もしてません。3月1日からは、気になった企業にエントリーシートを送り、同時に自己分析をナビサイトでやってました。
セ:なるほどね。ちなみに、自己分析って何をしたの?
N:モチベーショングラフ書いて、自分のやりがいを見つけてました。それで「人の役に立つと嬉しい」と考えたので、営業職に着ける企業を受けてました。
セ:どんなところを受けたの?
N:色々ありますが、主に「リクナビ」のランキング上位の会社の営業職で、15社くらいを受けていきました。
セ:なるほど。そういう受け方をしてきたんだね。で、結果は先ほどの通り、と。
N:はい。サークルの友達も同じようにランキング上位の会社を選んで受けたのに、向こうは内定が2社出たらしくて。僕の何が悪いのか分からないです…
自己分析の陥りがちなワナ
セ:ここまで教えてくれてありがとう。僭越ながらいくつか聞きながら、アドバイスするね。
N:はい、お願いします。
セ:まず、自己分析って、何のためにしたの?
N:向いている仕事を探すためです。それで、営業が向いているってなったので、営業職に絞って受けてました。
セ:ありがとう。でもね、自己分析で「向いている仕事」は分からない。
N:え!?でも友達は「向いている仕事を見つけた」って言ってましたよ?
セ:確かに、「向いているかもしれない仕事」は分かるかもしれない。けれども、本当にその仕事が向いているかどうかって、やってみないと分からなくない?
N:それは…そうですけど…
セ:ワタシが一番言いたいことは、学生時代の自己分析で、向いている仕事が分かると思い込むような、視野の狭い選び方をしないほうがよい。ということ。勿論、自己分析ツールは、「自分の人生や、感じたやりがいを振返り、何に適性がありそうか」の参考資料にはなる。けれども、それによって、「適性があると判断した仕事以外を排除する」という考え方になるのは、可能性を狭めることになる。これは恋愛と同じ。
N:恋愛と同じ?
セ:たとえば、友人の紹介で「絶対に合うと思う」と言われて付き合った彼女がいるとする。その彼女は必ず結婚まで辿り着ける、一生涯のパートナーになりますか?
N:うーん、そうとは限らないですね…
セ:その通り。確かに親友なんかで気心の知れていて、かつ自分のことが分かっている人からの紹介だったら、マッチ度合いは高いかもしれない。でも、だからといって絶対に一生涯添い遂げることが出来るなんて分からない。なんなら、付き合ってみてすぐに別れてしまう可能性だってあるよね。
N:確かにそうですね。
セ:自己分析して、自分はこの人と付き合ったら絶対に幸せだ!ということなんて分からない。なんなら、付き合ってみないと本当に相性がいいかどうかなんて分からない。仕事や会社選びもそれと同じ。自己分析することは悪いことではないけれども、本当に向いているかどうかは入社してみないと分からない。自己分析結果で適職が出たと思い込んで、それで仕事の選択をしてしまうのは、自分が付き合う人を自分以外の何かに委ねることと同じなんだ。今の世の中、誰だって付き合う相手を勝手に決められるなんてイヤじゃないか。そうだろう?
N:まあそうですね。
正しい自己分析とは何か
N:藤原さんの仰ることは分かりました。でもだとしたら、自己分析って何のためにやるんですか?
セ:勿論、その種類によって目的は違う。ただ、ワタシは自己分析は「方針策定」だと思っている。
N:…どういうことですか?
セ:たとえ話をすると、Nさんは何かのバイトをしているかな?
N:はい、居酒屋でバイトしてました。
セ:では、その「居酒屋でバイトしている自分」と「サークルで仲間とワイワイしている自分」とは、同じかな?
N:いえ、ちょっと違うと思います。居酒屋のほうもお客さんと話すのが楽しくて笑ってますが、それでもやってみて大変なことが結構あって。最初は出来ないことが沢山あって辛かったですが、それを乗り越えたら楽しくなってきました。なんか、レベルアップする喜びみたいな。サークルのほうは、みんなで馬鹿なことやっていつも笑っていて、辛さとかはなかったですが、それもそれで充実してました。
セ:では、居酒屋バイトの自分と、サークルの自分、どっちが本当の自分なんだろうか?
N:本当の?…いや、どっちも自分だと思います。
セ:そうだよね。人間は「環境」によって感じることが違う。そして、「環境」によって、発揮される自分も違う。自己分析というのは、それに気付いて、自分の様々な側面があるということを理解することが大きな目的だとワタシは思う。
N:なるほど。…って、それって就活にどうやって活かすんですか?
セ:簡単な話さ。「沢山の会社にアクセスしてみる」。そのための指針だよ。接客をしてレベルアップしてやりがいのある自分。仲間とワイワイして楽しい自分。同じような環境で仕事ができないかを探してみること。そのためには、ネット上から得られる文字や写真の情報よりも、その会社の人に触れて得られる「体感」が肝になる。それは、OB訪問だったり、会社説明会だったり、はたまた面接そのものかもしれないね。
N:ということは、めっちゃいろんな説明会に足を運べ、ってことですか?
セ:そうだ。誤解を恐れずに言えば、間違いなくYesだ。ただ、そのための方針として「対人折衝してレベルアップ出来る」とか「仲間とワイワイ」という自己分析があるよね。方針があれば、少し効率的に会社を回れる。
N:なるほど、その指針を創ることが、自己分析の目的ってことですね。
セ:ちなみに、会社訪問も「自己分析の一つ」だよ。そこで得られた自分の感情が、次の訪問指針に繋がる。「対人折衝してレベルアップ」の中でも「どんな人と折衝したいのか」とか「どんな方向にレベルアップしたいのか」が、いろんな会社でいろんな人に接し、生の情報を得ることによってよく分かるようになる。そうやって、自分が本当にやりたいこと・向いていることをよりシャープにしていくんだ。結果、「様々な自分」の中でも、優先したい自分が何かが言語化されていく。そのプロセスでまた自分を理解するんだ。
N:そうか。自己分析というのは、一回限りで終わらないんですね。
セ:その通り。ワタシは、「生命活動全てが自己分析」だと思っている。
N:(ちょっと言い過ぎじゃないか…)
みんなの理想はあなたの理想か
セ:あと、会社選びについて感じたことがある。
N:なんですか?
セ:Nさんは、石原さとみと北川景子と佐々木希のみを狙っている。
N:…うっ…
セ:もうお分かりのようだね。
N:い、いえ、違います…藤原さんの世代が分かります…
セ:…こらっ!
N:改めて、どういうことですか?
セ:みんなに憧れられる美人のみを狙っているということ。先ほどの人気企業ランキングの上位の会社はそれと同じだ。ちなみに、人気企業ランキング1位の会社には、どれくらいの人数の就活生が応募しているか分かるかな?
N:えーと…5000人くらいですか?
セ:2万人くらいだ。
N:えっ!そんなに…?
セ:それでいて、1000人を超える人を採用する企業は殆どない。もっといえば、50人以下の狭き門ということもある。人気企業だと倍率は20倍〜400倍以上になったりする。つまり、入るのはそもそも難関なんだよ。
N:でも僕の大学から結構そういうところに入社している人もいますよ?
セ:うん。狙うなとは言わない。むしろ、狙った方がよい。狙って入れたら素晴らしいことじゃないか。ただ、Nさん、果たしてその企業に入れたら、絶対に幸せになれるんだろうか?
N:…幸せだとは思います。
セ:…確かに、ワタシも石原さとみと付き合えたら最高だ。
N:…何が言いたいんですか?
セ:問いを間違った。「果たしてその企業に入社出来ることのみが、唯一絶対の幸せの形なんだろうか?」
N:…それは確かにそうじゃないかもしれません。
セ:ワタシは別に「現実を見たほうがいいよ」と言いたい訳ではない。むしろ、誰にだって色々なチャンスはある。50歳を過ぎて松乃井雅と結婚出来る素敵な男性もいる。チャレンジすることは本当に大切。ただ、もし今、夢破れたのであれば、新しい幸せの形を見つけにいこう、ということ。日本国内だけでも400万社の会社がある。新卒採用している会社も1万社を超えると言われている。石原さとみと北川景子と佐々木希だけが女性じゃない。あなたにとってのベストパートナーはまだまだどこかに隠れている。みんなの理想はあなたの理想とは限らないんだ!
N:まあ、分かりました。確かにどうにかしたくてここに来てますから。どうしたらいいかを教えてください。
セ:(急に、上から目線やな…)
企業選びは最後でいい
N:とはいえ、別にやりたいことも行きたい会社も無いんですよね。だから、最後のお祈りメールが届いた1週間前から、エントリーの足が遠のいているんです。
セ:分かる。その気持ちよく分かる。
N:(はじめて共感するやん…)
セ:本当にその会社で働きたいかどうかなんて、自分の経験だけで分かるようにはならない。少なくとも学生の頃は。だって、社会人として働いたこと無いもんね。
N:そうですね。
セ:経験を伴わない価値観は当てにならない、とワタシは考えている。つまり、Nさんは社会人としての経験が無い中で、社会人として働きたい会社を探している。これは難しいことであることは間違いない。
N:そ、そうですか…(ここまで共感されると逆に怖いわ…)
セ:だから、「入りたい会社かどうか」で受ける企業を選ぶのを止めにしよう。
N:えっ?どういうことですか?
セ:「個別にアクセスしてみたい会社」で選ぼう。さっきも伝えた通り、説明会に参加したり、その会社の人に話を聞いてみて初めて分かることって沢山ある。それは、新しい情報だけでなく、その雰囲気、また「新しい自分の発見」もある。そうやって自分をアップデートしていくには、個別にアクセスをする、というのがいい。ここには勿論、WEB面接やWEB説明会も含まれるよ。一般公開されている情報だけでなく、クローズドな環境において雰囲気も含めて体感出来ることは、自分の考えをアップデートすることになるから。
N:なるほど。でも辞退って失礼じゃないですか?それに、ちょっと面倒くさいし…
セ:辞退は確かに面倒くさい。「オワハラ」みたいな流行語も出てくるくらいに、就活生に対しての圧力はかかる。ただ、逆に考えてみてほしい。なぜオワハラがあるのか、ということ。これは、就活生が「辞退する権利」を持っているからに他ならないよね。日本国憲法は保証している、職業選択の自由が個人にあるということを。だから、辞退はまずは出来るかどうか論でいえば、出来る。企業はその事実を分かっているから、圧力をかけるというやり方で辞退しないように迫っている。これは個人的にはやり方が幼いと思う。また、失礼かどうかという観点だけど、それはタイミングによる。入社承諾後の辞退というのは間違いなく失礼にあたる。ただ、入社承諾前の辞退については、何も契約関係もないので失礼にあたらない。それは採用する側が一番よく分かっている。勿論、選考を突破してきている学生なので、引き止めはすると思うけどね。
N:そうなんですね。
セ:そうやって色々な企業に出向き、前向きに自分の考えをアップデートしていくこと。そうやることで本当に自分が入りたい会社と、採用してくれる会社をマッチさせることが「就職活動」だとワタシは思う。それは、「個々の会社に行く!」と決める最後の最後でいいんだよ。そこまでは「絶対に入りたい」という温度感で受けなくてもよい。
N:なるほど。ちょっと気が楽になりました。これならばもう少し広げて見ていくことが出来そうです。
セ:うん、ぜひ広げてみて欲しいなと思う。
N:……と思ったんですけど、そもそも説明会を申し込むにあたってエントリーシートがある会社が結構ありますよね…気軽に受けるにはハードルが高いんですけれどもどうしたらいいですか?
セ:(お、ちょっと質問増えてきたな)だよね、そうなんだよね。そのためにどうするかも勿論考え方はあるよ。それはね…
(つづく)