CAREER MARKリポート部ってどんな部活?!初期メンバーインタビュー
※リポート部は2024年8月31日をもって閉鎖しました。
CAREER MARKには世界中の駐在妻を繋ぐ、コミュニティとしての部活動があります。そのひとつであるリポート部。2020年6月に発足した部活です。
今回は立ち上げ人の戸田岸舞さんにインタビューを実施!
「CAREER MARKでどうしてリポート部なの?」
「リポートの魅力ってどんなところ?」
リポート部創設の想い、駐在帯同期間を形に残すことについて、たくさんのお話を伺いました。「駐在帯同中に何をしていいかわからない」という方も、新たな活動のヒントになるかもしれません。物腰柔らかなのにバイタリティに溢れ、やりたいことに一歩ずつ踏み出していく舞さんのインタビュー、ぜひお楽しみください!
リポート部の立ち上げの経緯
ーどうしてリポート部を立ち上げることになったのか、まずは経緯を教えてください。
私の駐在帯同の経験は3年で、2022年4月にアメリカから日本に帰ってきました。
渡米してから駐妻キャリアnetに運営サポートメンバーとして参加。その企画の中でCAREER MARKのキャリアコンサルタント林眞帆さんとご一緒しました。真帆さんとは最初オンラインで交流し、一時帰国の機会に初対面して親しくなり、CAREER MARKに繋がっていきました。
お二人といろいろ話をしていく中で、「部活を立ち上げたいと思っている」という話を薫さんから伺いました。色々なアイデアを出した中で「リポート部がいいね」とまとまっていったんです。薫さんの部活を立ち上げたいという思いと、私がやりたかったこと、その両方が重なりました。
私がやりたかったことというのは、「駐在期間をかたちに残すこと」。心の思い出に残すというよりは、目に見えるかたちに残したかったんです。そうした時に、写真やビデオなど、今なら他にも選択肢があるかもしれないですが、自分の経験と親近感があって、ちょうど駐妻キャリアnetでやっていた自分の経験をリアルタイムに表現してきたことにも近かったのがリポートでした。
ーー部活を立ち上げて「こうしていこう」という目標はありましたか?
リポート部をどうしていこうという大きな枠組みでは考えていませんでした。薫さん自身の「ひとりひとりが充実した状態になれたら」という考え方にも共感していたので、部活のあるべき姿よりも、まずはセルフメンテナンスや自分のブラッシュアップをしていく人が増えていくことが部活にとって良い状態だと思っています。みんなで何かを、というよりは、「気が付けばこんなことができていたね」「部として集まったらこんな規模だったね」、という感じです。
大きなスタートの絵を描いていたというよりは、ひとつひとつが良い状態になれば、それがベース・自信となって、次に進んでいく。形が見える状態にするのが大事だったのかなと思っています。ひとりの視点だと見えないものが10人の視点だと見える、それが部の魅力。まずは手の届く範囲からちょっとずつ豊かにしていけたら良いんじゃないかな。
ーーインタビューの主旨と外れるのですが、舞さんがそういう風に「ちょっとやってみようかな」と思う、原動力・行動力はどこからくるのですか?
ひとつは、私は待てない性格というのがあると思います。やりながら考えているほうが自分の中でも次の行動への動機づけになるような気がしています。やらなくて後悔するのが嫌。今の職場の中でもやりながら考えるという姿勢は評価頂いています。私には、考えつくしてからやるスタイルの方が不向きかもしれません。もちろん一定の精度は必要で、その辺を見極めながらチューニングしていく必要はありますが。私はよくばりでもあって、いろんなことをしたいタイプのようです(笑)。
ーー私は石橋をたたきまくって一歩踏み出すタイプなので、すごいと思います。想定していないことや失敗にはどう対応しますか?
私も石橋たたきます!すごい怖がり。でもこれ以上いくといけないな、という一線は過去の経験値でわかるので、その感覚をベースにやっています。小心者ですし、書いた記事が炎上したらどうしようとか(笑)。言葉はすごく選んで使っています。言葉を選びつくして、オブラートに包みすぎて、後から分かりにくいと思って直すことも。自分の性格は突飛な感じではないけど、何にもしないで後悔するのは怖い。時間は戻ってきませんので。
部活動を運営することて得られた事と課題
ーーすごく素敵です!話を少し戻して、リポート部をやってみてどうでしたか?
駐在期間の中で点をいっぱい作ることができました。それを絶え間なく繋げられたと思います。結果、履歴書に書けることが増えましたし、職務経歴書には、駐在期間に取り組んだことをいっぱい書きました。職務経歴書に書いちゃダメって言われる方もいるのかもしれないけど、それを書いたことで不採用になる会社とは相性の意味での違いがあると思います。今いる会社はそういったことも含めて経験を評価してくれました。リポート部を立ち上げることで、自分が話せる経験ができ、よかったと思っています。
ーー採用面接で帯同期間中のことはあまり聞かれない、その前の職歴のほうが大事だ、という意見も聞いていたので、とても励まされます。
私の場合は以前所属していた会社に再就職したので少し違うかもしれないです。私の渡米前のことを知らない会社だったら、前職のことを聞かれたかもしれないですね。でも、前職に関しても話はできる。駐在帯同を通して、自分の価値観が変わったり、今後こうしたいというのに繋がったりしているのは、前職の経験だけではなく、直近の出来事にあると思います。それらを整理して伝えられたら、駐在期間を隠さなくても良いのではないでしょうか。
ーーブランクではないと。
そうですね、「いや、ブランクではない。なぜならば」と言えたらすごいですよね。採用担当者からも興味を持ってもらえるのではないでしょうか。
ーー少し戻りますが、舞さんは一旦退職されて再就職したのですか?
私の場合辞めたくないけれどさまざまな事情があり『退職』という選択をしたので、帰ってくる時に気持ちがあればまた再就職の相談をしましょう、ということになっていました。ですので、どうやって戻るかを常々考えて帯同していました。それもあって、帯同期間を形に残したかったというのもあります。
ーー最初からそのように考えておられたのは素晴らしいですね。
期間も3年間あり、コロナ禍もあったので、戻りたいなと思ったり、「戻るってどうだろう」と思ったり、気持ちとしては揺れ動きました。今は戻ってすごく良かったなと思っています。
ーーそれはなぜでしょうか?
一言で言うと、「やりたいことができそう」と思えるからだと思います。仕事もプライベートも含めて、自分がこうだったらいいなと思うことに対して、最初から諦めなくてもよいな、と。
今回の取材も、会社にオフィシャルな了承をもらってお受けしました。会社外での活動を取り上げてもらうのも、キャリアという括りで話すときには、自分の仕事に嘘をついてお話したくないし、オフィシャルに認めてもらえた方がよいなと思って。
このような機会が具体的にあることも大切だなと感じました。駐在期間のことってこういう風に活かせるんだね、と同じように取材をされる人が出てくれば良いことだと思いますし、そうすると見え方も変わってくると思います。
ーー前向きな姿勢、素晴らしいです!リポート部を運営する上で難しかったことはありますか?
私のやりたいことが、みんなのやりたいことなのか?と思うことはありました。あとは数字に意識をとられることも一時ありました。部員数に対して、やり取りできる人の人数や、参加人数などです。「その数がそれで良いのか?」とか、「これはコミュニティなのか?」と思ったりすることはありました。立ち上げって何か踏襲するべきものがあるわけではないので、どうありたいか、どこにいくべきか、問いかける相手も限定されます。果たしてみんなはこれで楽しいのか?満足しているのか?と思ったこともありました。
ーーそれをどの様に乗り越えたのですか?
乗り越えてないかもしれないですね。(笑)
私はリポート部の経験を経たあとに、他のコミュニティに参加しました。視野を広げることで、「私がやりたいこと=次へのステップ」と考えるようになりました。今、リポート部を卒業というか、リポート部OGみたいな感じで見てみると、難しかったことは解決していないかもしれないけど、数を気にしていたことも悩むことはないのかもと思いました。
レポートを書くことの意外な側面
ーー舞さんにとってのリポート部とはどのような存在でしたか?
人に伝えたいというよりは、半分くらいは自分に向けて書いていました。自分が振り返る場所があって良かった。振り返った上で、気になったことや、その後のエピソードに繋がるような、ブックマーカー的に残していけたら良いと。自分のためのリポートであって、それが子どもの成長日記でもよい。海外にいることや、対外的な視点があるからこそ感じたこと、そういう視点の軸を持って見ていくことができる大切な機会や時間だと思います。
ーー舞さんにとっての書くことの魅力は、半分はアウトプットということですね。
インプットに対して必ずアウトプットが必要だと思います。伝わるように言語化をしないといけない。頭の中で纏める、要点を絞り込むフローが必要です。それが伝える理由に繋がっていく。あとから振り返って、自分の考えを上乗せしていく。
駐在妻の実態に関する多くの情報があるわけではないです。私も駐在妻という言葉すら知らなかった。実態を伝えられるようなヒントになればと思いました。
ーー舞さんのお話をもっとはやく聞いておけばよかったと感じました。過去記事も拝読していましたが、インタビューを通し、どんなことをやっていた部活なのか、よく理解できました。
立ち上げ記事は恥ずかしいですね!あの時はがむしゃらにやっていました。でも、こういう後から恥ずかしいと思うような経験が大事ですね。駐在期間だったからこそできることが多かったように思います。
将来的に自分のアウトプットを自分の子どもが読めるようにしたいと思って残していましたが、こうして過去のリポートをみて今の私にも興味を持ってもらえたことは、リポートを書いていてよかったことだと思います。
あとがき
インタビューを通して、舞さんの柔らかな雰囲気の中にみなぎるエネルギー、あふれる行動力を感じました!駐在期間をブランクと捉えずに行動し、一つの行動が色々なご縁に繋がっていく。舞さん、貴重なお話をありがとうございました!
文:CAREER MARK 第6期 インターン 山下
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