高橋英樹さん主演「再雇用警察官」で考える。給与50%Downする再雇用の実態
こんにちは。
情熱の人材コンサルタント山本(@pariporin)です。
私のTwitterにはたまに転職についてのご相談やお問い合わせをいただくことが有るのですが、今回頂いたのは情報提供でした。
なんと「再雇用警察官」というテレビドラマが放送されるとか。
テレビ東京系列で5月11日(月曜)20時からの放送です。
今日はこの「再雇用警察官」と言うドラマの説明文からシニアの転職について解説して言いたいと思います。
▶再雇用警察官のドラマ概要
再雇用警察官の番組ホームページには下記の用に書いてありました。
人生100年時代に新しい警察官が登場!身分は曖昧。昇進も関係なし。定年後に再雇用された警察官が刑事の勘と人脈を武器に難事件に挑む、高橋英樹主演の痛快ミステリー。
【出演者】
安治川信繁…高橋英樹
新月良美…本仮屋ユイカ
佐久山明弘…林泰文
本条名保子…磯山さやか
桃太郎侍や越後製菓、高橋真麻のお父さんで有名な高橋英樹さん主演のドラマが「再雇用警察官」です。
原作は小説で、2019年に文庫本が出されていました。
再雇用警察官 (徳間文庫) 文庫 – 2019/9/6
姉小路祐 (著)
残念ながら私は原作を読んでいないのですが、番組の説明文が気になり取り上げることにしました。
▶再雇用警察官の概要説明とリアルの世界
再雇用や再任用など、言葉の違いはありますが役職定年を迎えた50代のビジネスパーソンにも同じ境遇の方が多くいます。警察官や公務員に限った話ではありません。
きっとドラマや原作の中に「キャリアの観点でヒントになることが有るかも?」と思い概要をよく見てみました。
ドラマ概要の説明の中で気になった箇所は下記になります。
「身分は曖昧。昇進も関係なし。定年後に再雇用された警察官が刑事の勘と人脈を武器に難事件に挑む」
一つ一つ見ていきましょう。
身分は曖昧。昇進も関係なし。
これは一般企業でもよくある事です。
再任用や再雇用で働いていると顧客と直接関わるような業務からは外されることもありますが、業務内容はあまり変わらないまま待遇と役職のみ見直されるケースもあります。
52歳から53歳に至るたった365日の間で、給与は30〜50%カットされ役職が無くなった上で仕事内容は変化しない。
まさに「身分は曖昧。昇進も関係なし」の状態です。
勘と人脈を武器に難事件に挑む
勘を経験と読み替えるとスッキリすると思います。
50代のシニア層が再任用や再雇用、または転職をしてそこで成果を上げていくには経験と人脈を駆使していく必要があります。
50代になる前までには組織で必要とされるだけの経験や人脈を得ておく必要があるということになります。
▶再雇用者の就業環境は厳しい?
再雇用や再任用後の給与はどのくらい下がるのでしょうか。様々な調査がありますが上記は東京都のデータをまとめたグラフになります。
東京都が平成24年に発表した調査結果では、定年時を10とした場合の定年後の賃金額について、50%未満と回答したのが11.7%でした。
定年前と変わらない(10割)と回答したのは8.9%です。データを見ても、定年後に給与が減るのは避けられない事実のようです。
一方で政府は70歳までの就業機会の確保を企業の努力義務として居ますが、多くの企業ではまだ65歳まで1年毎の契約による再雇用制度が運用されています。
大企業を中心に政府の要性に合わせて年齢上限は上がっていくと思いますが、本当にそれを待っているだけで良いのでしょうか?
会社のために頑張ってきた40代や50代の方々が、今後の人生も心豊かに過ごしていくにあたって、せっかくこれまでの経験を棚卸ししキャリアを見直す機会を得ているのに制度の改正をただただ待つというのは得策と思えません。
「自分はもっとできる」「現場でまだまだ後輩には負けない」「顧客は自分の力を欲しがっている」と思う気持ちが少しでも有るのであれば、キャリアデザイン(人生設計)をしてみてはいかがでしょうか?
キャリアは人生が続く限り継続していく概念です。そのためキャリアデザインは何歳になったらもう遅いというものではありません。
また「キャリアデザイン=転職」と勘違いされる方も居ますがそういうものでもありません。職場を変えるか変えないかを問わず、自分の大切にしている仕事観と人生観を元に今後の行動指針を作るのがキャリアデザインです。
下記の記事は初心者のキャリアデザイン方法をまとめています。
あなたの人生の集大成を作るための参考になれば幸いです。