外遊びと自己肯定感・自己効力感
4月後半からゴールデンウィーク前半はとても天気の良い日が続きました。
ゴールデンウィーク合間の平日、天気の良い日。
朝9時半ごろ、家から最寄り駅まで歩いていました。
途中に何か所か保育園があります。
駅が近くなるほど、園庭はなくなり、ビルの二階であったりと人工物に囲まれた保育園が多くなります。
外遊びをしていない保育園
その保育園は都会の駅近くで、園庭はありますが、草木はなく、砂地です。
それでも良い天気の日は、外に出ているかな?と思ったのですが、やはり今日も子ども達は、園庭にはいませんでした。
公園に行っているのかなと思ったけど、園庭からガラス越しに見える室内で、椅子に座って前を向いている子ども達の姿がちらっと見えました。
良い天気なんだけどなぁと複雑な思いで見ていました。
ホームページから読み解く園の方針
どんな保育園なんだろうとホームページをのぞくと、カラフルな知育玩具やきれいな木目の新品の机といすの室内の写真がたくさんあります。
屋外の写真はありますが、おそらく、公園か遠足の写真でしょう。
保護者によりそい、子ども達にとっての第二の家を目指す理念です。
原風景は自分の中につながる確かなもの
私自身、小さかったころを思い出すと、不思議なことに外の風景が思い出されます。
屋外、特に自然の中での経験が、記憶に深く残っています。
自分の子ども達や知り合い、保育士の皆さんにも聞くと、ほとんどの方が自然の中での記憶を思い出して、生き生きと語ってくれます。
「原風景」というものでしょうか。
その記憶が身体に残る内臓感覚と結びつき、自分の中で確かな信じられるものとして「自信」のような感覚になります。
外遊びの経験が心の発達に与える影響
この感覚が少ない子ども達は、どうなるのでしょうか。
思春期に、自分の感じる感覚に自信を持てるのでしょうか。
幼少期に外遊びが少なかった子どもは、自分の感覚や感情に自信が持てず、自己肯定感も低い人が多いように思います。
私が見ている範囲だけでは判断できません。
近くの公園で、たくさん遊んでいるのかもしれません。
私も子どもが小さかったとき、毎日時間に追われ、5分でも短縮できないか、四苦八苦していました。
でも、子どもが保育園で過ごす時間は、大人の5分とは比較にならない重い意味を持ちます。
まもなく保育園過剰の時代。今度は親が選ぶ番です。
親の都合だけでなく、子ども中心の保育園選びを。
子どもが、子どもらしく過ごせる場所を。