皆が勘違いしている転職の嘘
ネットやSNSで「転職」と検索すると、いくらでも情報が出てきます
しかし、情報が多すぎるため、その中には誤った情報が多く、騙されたり、勘違いしてしまう方が多いです
実際、我々は毎日多くの方と面談をさせていただくので、そのような誤った情報に振り回されている方々を数多く見てきました
特に、顔や本名も一切出さず、特定のSNS（インスタ・YouTube・Tik Tok）だけで情報を発信し、「支援します！」というパターンはかなり酷いです
今回はそのような誤った情報に惑わされないよう、正しい情報をここに書いておきたいと思います
①転職先が大量にある？
最近の転職市場は非常に活発です
皆さんの周りでも転職している人は多いでしょう
テレビ番組やCMでも転職に関するものが、多く流れ目にする機会も多い
政府ですら、転職を後押しするような状況になっています
その結果、誰でも「簡単に」転職できて、「何社でも内定が取れる」と思っている方が多いです
特に、大企業に勤めている人ほど、その傾向が強いです
しかし、いざ転職活動を始めると、現実はそんなに簡単ではないことに気づきます
もちろん、年収などの求める条件を大きく下げれば、いくらでも転職先は見つかるかもしれません
しかし、多くの方は今より年収が高い企業など、条件がより良い企業を求めています
また、大企業からベンチャー企業など、会社の規模が小さな会社に転職することで、「大活躍できる」と勘違いしている人も多いですが、規模の小さな会社ほど、１人に求められる業務範囲が広かく、ロジックの組み立て方が
異なるため、転職後に活躍できないことも正直多いです
例えば、日本で１番有名な会社である「トヨタ」は、全社員がトヨタ独自の
問題解決方法（通称：トヨタ流問題解決）を学ぶことになります
この問題解決方法は素晴らしく、何と言っても、巨大なトヨタグループ全体に、全員同じ思考方法が共有され、会社内の意思決定や議論がスムーズに進むことは凄いとしか言いようがありません
（最近色んな問題が出ていますが、それでも世界No1の自動車メーカーというのは事実です）
しかし、このような素晴らしい思考方法でも、それをそのままベンチャーに持ち込むと、全く通用しません
会社の規模や業界、資金力、社員の思考方法など、全て異なるためです
それにも関わらず、「俺は有名企業にいた！この考え方を使えば、効率よく仕事できるようになる！」と無理に当てはめようとします
このようなケースは非常に多いので、注意してください
②転職したら悩みが全て解決する？？
今の仕事が辛いときや不満を感じているとき、
転職したら
・年収が上がる
・休日が増える
・人間関係が良くなる
・好きな仕事ができる
・仕事にやりがいを感じれる
といったような、
「転職したら、とにかく良いことが待っている」と思っている人が多いです。
しかし、
・年収が上がる→仕事が忙しくなり、プライベート時間が減る
・人間関係→転職先でも良くないことはよくある
というようなことが多々あります
つまり、転職しても、全てが良くなる保証は一切ありませんし、
結局、色んな悩みも出てきます
このように、転職さえしたら悩みが解決する！と考えいてる人に共通しているのは、今の辛い状況から逃避したくて、転職が目的になってしまっています。
しかし、転職はあくまで、皆さんが、将来ありたい姿を叶えるための手段であり、転職はゴールではありません
むしろ、転職後の方が大事です
転職後に新しい環境でしっかりと成果を出し、自分のキャリアをさらに発展させ、どのような人生を歩んでいきたいのか、しっかりと考えましょう
③求人票の年収帯？？？
求人票には「年収400万～700万」のように、下限(400万)と上限(700万)が記載されています
多くの人は、この「上限の金額」に期待を寄せて応募してしまうのですが、現実は、この上限の金額を提示されることはかなり稀です
というのも、求人票の年収に、大きめの金額を提示しておくことで、応募者が多く集まるので、釣り広告のような効果があり、あえて大きめの金額を提示している企業が多いわけです
基本的には、年齢や実績による相場を超えることはなく、上限の金額を提示されるのは非常に優秀な場合に限られてます
④大量応募する？？？？
大手の転職エージェントから、数十社に対して一斉応募するように勧められることがよくあります
しかし、冷静に考えると、あなたが転職で叶えたいことが明確になっていたとして、その転職で叶えたいことを実現できる会社はそんなに多くないはずです
また、働きながら大量に応募することは非常に大変です
大量応募をすると、選考が重なりスケジュール調整が難しくなることもありますし、一つ一つの企業に対する準備がおろそかになりがちです
その結果、面接での印象が悪くなり、内定をもらえないこともあります
ある程度応募先を選定し、しっかりと準備をすることが大切です
⑤未経験歓迎？？？？？
求人票に「未経験歓迎」と記載されていることがありますが、これは、少しでも応募者を増やすための戦略であることが多いです
もちろん、企業が本当に未経験者を歓迎する場合もありますが、それは一部であり、採用される場合でも、給与は低めに設定されることが多く、待遇も厳しいことが多いのが現実です
⑥面接でネガティブなことを言ってはいけない？？？？？？
面接では必ず転職理由を聞かれます
この時、ネガティブなことを正直に話すことがタブーとされていますが、
実際にはそうでもありません
転職する理由は、評価と年収が合っていない、やりたいことができない、ワークライフバランスが悪いなど、何らかの不満があることが基本です。
つまり、転職理由として、ネガティブなことがあって当然な訳で、面接官としても、皆さんの本音を知りたがっているので、正直に話すことは問題ありません。
ただし、今の会社の悪口にならないよう、伝え方・表現の仕方にだけは、絶対に気を付けるようにしてください
例えば、転職理由として、今の会社があまりにもブラック企業でプライベートの時間が無いとします。その場合は、
「残業時間が非常に多く、プライベートの時間に、資格の勉強や業界のセミナーなどに参加できず、社外の知見を広げることができない」といったように、プライベートの時間がない結果、自分のキャリアにどのような影響を与えているのか、といったように言い換える訳です。
※あくまで参考です。嘘をつくのはやめてくださいね。
⑦スカウトメール＝ヘッドハンティング？？？？？？？
転職エージェントに登録すると、大量にスカウトメールが届きます
このメールには、「面接確約」「社長からの直接オファー」といった文言が含まれているので、多くの人は「自分はヘッドハンティングされた」と期待してしまうかもしれません
しかし、実際のところ、このスカウトメールの多くは単なる求人案内に過ぎず、いざ応募してみると、簡単に選考で落とされます
というのも、スカウトメールは、企業が応募者を増やすことや、転職エージェントが転職支援者を獲得することが目的になってしまっているので、皆さんが想像するヘッドハンティングではないのが実態です。
そのため、これらのメールは基本的に無視してしまってもいいかと思います
まとめ
転職が初めてという方は、本当に色んな情報に振り回され、遠回りし、最悪、転職が失敗してしまいます。
何度も言いますが、
顔や本名も一切出さず、特定のSNS（インスタ・YouTube・Tik Tok）だけで情報を発信し、「支援します！」といったものには、騙されないでください
情報も間違えていますし、そのような方に相談するのはリスクです
転職を検討されている方は、今回の記事を少し参考にしていただき、後悔のない転職を行ってくださいね！
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