外国籍採用リーディングカンパニーインタビュー企画「JoBins」社長のCareerFlyとは-中編
「外国籍人材とともに飛躍する(Career Fly)」
”外国籍人材”を採用する真意とは 外国籍人材採用後進国日本において、積極的に外国籍人材を採用している企業は何を目的としているか紐解く。キーパーソンへインタビューを行い、外国籍人材とともにどのような企業ビジョンを描くか、その飛躍(Career Fly)へのロードマップを深掘りしていくインタビュー企画。
前編はこちら。
ネパール国籍エンジニアの方々との出会い
徳永氏:そんなこんなで採用できずに日々を過ごしていたところ、前職の知り合いがネパールのエンジニア紹介をしているという話がありました。理数教育が国策で行なわれていることや一部大学でコンピューターサイエンス教育のレクチャーをイギリスの提携大学から受けている、などの情報を聞きました。
大野:確かに、これまでお会いしたネパール国籍の方は皆優秀なイメージがあります。
徳永氏:GAFAのような企業がインド採用で目標達成できなかった場合、ネパールに立ち寄り採用して目標数値をクリアして帰る、なんて話もあるくらいです。また、オフショア開発請負もしている企業がありますのでITノウハウも積み上げてきているとのことでした。それを聞いたときに、「うちで採用したい!」と知人にお願いしました。
大野:そしてネパールへ行かれたわけですね。
徳永氏:はい、現地へ飛びました。弊社が採用活動を行うとアナウンスして、70名のエンジニアが採用説明会に集まってくれました!
大野:(驚)!それはすごいです。
徳永氏:すごくないですか?(笑)当初、弊社は私とアシスタントの2名だけの会社です。しかも、これからプロダクトを作ろうとしている会社なのにこんなに集まってくれました。
大野:JoBinsさんがどのような会社で、何を作ろうとしているのか、また日本語力の縛りも一切なくアナウンスした結果ではないでしょうか?
徳永氏:そうですね。あと、給与に関して補足しますと、ネパール現地で就業するエンジニアの平均月収は5万円。(その他業種だと2-3万円)日本で最低でも20万円支給すると考えても、日本人のエンジニアを20万円でそもそも雇えないですよね。(笑)
大野:国内エンジニアの給与は上がる一方ですからね。ところで採用プロセスはどのような流れでした?
徳永氏:3日間かけて採用説明会と選考を行いました。そのときに、2名採用しました。これがまさにオファーレターにサインして握手している写真です。
大野:素敵なお写真ですね!
徳永氏:まず弊社の説明をするわけですが、やはり技術力が知りたいのでその場で技術力をはかるテストを70名全員へ実施してもらいました。
「せーの!」でスタートしたときに停電!(笑)復旧するまでテストができませんでした、という笑い話が思い出です。無事、テストを終え、集団面接を終え、2名へ内定を出し承諾合意。しっかり採用を終えて帰国できたわけです。
大野:内定をだされた2名の方の決め手は?
徳永氏:コーディングの技術が高かったことと見せてくれたポートフォリオもとても良かったことが一番の理由です。実は、当初1名採用を計画していました。ただ、よく考えたら言葉も文化もわからない国へ一人で移り住むって、自分だったら”病むな”と思いました。そのような理由から2名採用へ計画変更しました。たまたま、最終で検討していたアショックとサズンは同じ会社で働いていることがわかりました。また二人の性格が対照的なんですね。バランスの良い二人を受け入れることに確信を持ちました。
異国で生活する外国籍社員の視点に立てる
大野:来日〜それ以降のサポートってどのように対応されましたか?
徳永氏:できることは全てサポートしました。まず、ビザ申請は行政書士に依頼。無事2名とも申請がおり、半年後に来日することがきました。
日本行きのチケット、到着後即入居できる住まいなども会社側で対応しました。家具なども買いに行きましたよ!『アショックは赤い歯ブラシ、サズンは青ね』みたいに自分自身楽しみながら受け入れの準備をしました。
大野:素晴らしい!社長自ら全てを対応されている!
徳永氏:カレーを作るなど自炊もするだろうから、大きなカレー用お鍋も買いました。(笑)お布団ももちろん購入。
大野:至れり尽くせりです。なぜそこまで対応されるのですか?徳永氏:私が11歳のころ中国から日本へ移り住んだ経験が影響しているかもしれません。異国に移り住むことの大変さなどを実際に経験しています。その経験が有ったからこそ、彼らの気持ちを理解できるのかもしれませんね。
後編へ続く.......