外国籍採用リーディングカンパニーインタビュー企画「JoBins」社長のCareerFlyとは-後編
「外国籍人材とともに飛躍する(Career Fly)」
”外国籍人材”を採用する真意とは 外国籍人材採用後進国日本において、積極的に外国籍人材を採用している企業は何を目的としているか紐解く。キーパーソンへインタビューを行い、外国籍人材とともにどのような企業ビジョンを描くか、その飛躍(Career Fly)へのロードマップを深掘りしていくインタビュー企画。
前編は。
中編は。
がむしゃらに働いてくれる彼らへ期待しかない
大野:お二人がジョインして大活躍されていますね?
徳永氏:ほんとに、彼らの働き方は昭和です。(笑)とにかくがむしゃらに働いてくれます。ネパールという国の事情やそれぞれの壮絶な人生体験が影響しているのか、一つひとつの物事に対する取り組み方に”覚悟”が決まっているというか、常に一生懸命仕事をしてくれています。
おかげさまで彼らが開発してくれたプロダクトも大きくなり、手が回らない!という嬉しい悲鳴をもらったので、もう2名ネパールからエンジニアがジョインしました。
大野:わあ!素晴らしいですね。
徳永氏:結局彼らが一緒に仕事をすることになるエンジニアなので、新たに加わった2名のエンジニアはアショックとサズンが採用活動をして決めました。そしたら、まだまだ手が足りない!という声が上がり、リモートで開発してくれるエンジニアをネパールで見つけて契約雇用しています。
たった2名の外国籍社員のおかげでITプロダクト開発が実現できた
大野:外国籍社員の方が加入して何が一番の影響でしたか?
徳永氏:もともと小さな人材エージェントだった弊社が”自社ITプロダクト”を持てた、ということは本当に大きいです。彼らのエンジニアリング知識とスキルのおかげで現在のJoBinsがあるわけで間違いなく功労者です。ただ、外国籍だからという視点はこれにあまり関係してこないかもしれません。
大野:コミュニケーションで特に大切にしていることはありますか?
徳永氏:「ドキュメントに残す」ということは心がけています。互いに理解するための意思疎通の方法としてドキュメントに伝えたいことをまとめ、記録として残し共有することは意図的に行なっています。
大野:母語が異なりますからね。現在、外国籍社員お一人おひとりの日本語力はまだまだばらつきがありましたよね?
徳永氏:そうですね。日本語に磨きがかかってきた社員はおりますが、まだまだこれからです。だからこそ、誰もがわかる&理解できる方法を持ってコミュニケーションを取ることが求められています。
また、マネジメントにおいてはとにかくコミュニケーションが重要だと思っています。ですので、One on OneMTGは定期的に行うようにしています。
ただ、やはり遠慮なのか言いにくいのか、私の前で「Fine!」しか言わないのです。なので、お酒を酌み交わしてのコミュニケーションもするようにしています。やはり本音がでますね。
先日社内で行なった合宿ではほんと顕著でした。個人ベースの過去の話などもでたり、一人一人のことを深く理解ができました。
大野:あっという間に時間がたってしまいました!最後の質問で締めくくりたいと思います。JoBinsにとっての「Career Fly」とはなんですか?外国籍社員とともに成長する会社の方向性を教えてください。
徳永氏:弊社はどこまでいっても「エージェント」です。たくさんの方が人材エージェントを通じて、良いキャリアを積み上げられる世の中にしていきたい。そこに貢献し続けられる会社でありたいと強く想っています。職業紹介を採用就職のスタンダードにする、ビジョンを実現するため一丸となり思考を凝らし事業活動をしています。
大野:そのビジョン実現のために外国籍社員の方々の力が欠かせないということですね。最後に、ぜひ外国籍採用を検討する企業さんに対してメッセージをお願いします。
徳永氏:意思決定する勇気を持つことです。
大野:その勇気はどこからでてくるのでしょうか。(笑)
徳永氏:理屈じゃあないですね。国内エンジニア採用はレッドオーシャンです。そこで戦っていることを認識した方が良いかもしれません。戦い方を変えるには、ターゲットを変えることです。変えてみて、事業計画に盛り込み進めてみる。また、人材戦略においては、仮に人が取れなかった場合の恐怖や影響を考えてみると良いかもしれません。弊社でいうと人がとれなければ今のサービスも存在しなかったわけなので、やはり人が獲得できなかった後のことを考えると次の一手を考えるきっかけとなるのかもしれません。
大野:おっしゃる通りですね。大変参考になる情報ばかりお聞かせいただきありがとうございました!
JoBins 代表徳永勇治さんとCareer Fly代表大野理恵
Career Fly
多様性ある文化形成を目指し、海外女子の人材紹介ビジネスを2015年にスタート。”日本ではたらく”を目指す理系海外女子を55カ国3700名をプール。海外女子の「越境転職をもっと身近に、気軽に」するための就業支援、および日本企業の優秀人材採用強化に貢献する。