そもそも日本居住の海外女子どれくらいいるの?
理系海外女子に特化した人材紹介エージェントを東京で経営する社長の発信です。
”日本ではたらく”を実現したい海外女子(日本国籍以外の女性)を日々サポートしていると、様々な国籍の方々と対峙します。先日は、リトビア国籍の方と面談したわけですが、世界地図をググって位置情報を慌てて確認しました!笑
今日は、最新統計データ(ここ最近世間を賑わしている統計ですが笑、在留資格を基にデータ化しているものなので正確なものと考えます)をもとに、日本居住でワーカーとして活躍できる海外女子、とくにIT人材として活躍している海外女子がどれくらいいるか考えてみます。
在留外国籍人口は、263万人(2018年6月時点)
国別ランキングは、
1. 中国74万人
2. 韓国45万人
3. ベトナム29万人
長年3位だってフィリピン(26万人)は昨今ベトナムに抜かれ4位に転じています。
在留外国籍総数263万人のうち、『女性は136万人』。
このうち18-65歳の労働人口対象は、『115万人』です。
とある推移で、2030年までに日本のIT人材は約80万人不足すると言われており、仮に在留外国籍女性の労働者115万人のうち10%の方が同業種に寄与してくれるとしても助けになるわけです。
次に在留資格別人口はというと、
1. 永住者 75万人
2. 特別永住者 32万人
3. 留学 32万人
4. 技術・人文知識・国際業務保有者 21万人
5. 定住者 18万人
このような内訳となります。永住者(特別永住者含む)が圧倒的に多いですが、現人材市場にいらっしゃる労働者は4。また、人材市場のポテンシャル人材となりえる3の方々も見過ごせません。
IT業界に関わる外国籍の方は、4.の在留資格保有者が該当します。*技術の種類を持ち合わせていることがほとんどです。
4. の21万人の男女比は、「男性13万 : 女性8万」です。ギジンコク(技人国)保有者の女性8万人が多種多様な業界や職種で活躍しています。
3.の32万人男女比は、「男性18万 : 女性14万」。留学生の数は今後減少、あるいはゆるく保たれると言われています。3の14万人を人材市場へ取り込むことも一つの課題です。(余談:留学生の約6割が卒業後日本企業での就業を希望。そのうち、2割未満しか就業実現できていない)
一方、現在IT業界で活躍する人材男女比率を見てみましょう。
(%) 男性 女性
日本の全就業者 56.1% 43.9%
日本の情報処理・通信に携わる人材 86.9% 13.1%
(%) 男性 女性
米国の全就業者 53.2% 46.8%
米国の情報処理・通信に携わる人材 76.3% 23.7%
出典:独立行政法人情報処理推進機構「IT人材白書2017」より
日本と米国を比較した場合、全就業者割合は遜色ないですが、IT業界に関わる比率となると、1割米国が高くなります。IT人材の男女比問題の議論で、必ず付いて回る「理工系専攻の女性がそもそも割合低い」という点。根本的な改善策は義務教育過程の見直し(小中高の過程でなぜ女性が理工系への選択肢が狭まるのか)が必須ですが、目の前の策も同時に講じる必要があります。
- 企業団体において男女性別関係なく平等にキャリアパスを整えているか?
- 他業種で活躍する女性を受け入れるフィールドはあるか?
文系の未経験者も積極的に受け入れる企業も増えており、中でも女性を積極的に受け入れ教育し活躍推進する前のめりなIT企業も存在します。
色々事実データを書き連ねましたが、まずはすでに日本に住んでいる海外女子がいるんだな〜、また将来的にもしかしたらIT業界に興味を持ってもらい活躍できそうな人材なのかもしれない、と海外女子に少しでも興味を持ち目を向けてくださればとっても嬉しく思います。
今回は日本国内にいる海外女子の話でしたが、
世界中に女はどれだけいると思っているの〜〜〜〜♪
37億! *ブルゾン風
ということです。
Rie Ohno from Career Fly