短編小説:カテゴライズ
「何やってんだよ。納豆は先によくかき混ぜるんだよ!タレ入れる前に。常識だから」
食堂で声高に言っている人がいて、思わず見てしまった。
あ、彼だ。
新人研修同じグループのリーダー格。
同僚に納豆の食べ方を教えている。
「こんなことも知らないのかよ」
同僚をからかってる。
なるほど。
あんなタイプなんだ。
リーダーシップがありみんなの先頭に立つ人だと思ったけど、自分の意見以外は認めないタイプなのかな・・・。
正直、苦手かも。
自分の正しさを振りかざす人は。
なんであんな風に自分が正しいと思い込めるんだろう?
人の方が間違っていると信じ込めるんだろう?
あの方がある意味幸せなんだろうけど。
てかさ。
納豆くらい好きに食べさせろよ。
と心の中で毒づいた。
私のお気に入りは、納豆キムチアボカドにほんの少しのオリーブオイル。
なんてことを言ったら彼は悲鳴をあげそうだな。
私はこっそり彼を「なるべくかかわりたくない」グループへカテゴライズしした。
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