見出し画像

【FIFA20キャリモ】チャールトンでのここまでの3シーズンを一気に振り返る

どうも!
キャリアモード馬鹿(@careerbaka)です!

今回は、先に進めてしまっていた3シーズンを一気に紹介していきたいと思います!

画像1

今回の設定はこんな感じでいきます!難易度アルティメットも考えたんですが、どうしてもリアルに感じられないのもあるし、全く勝てないのでレジェンドでいかせてもらいます笑
スライダーはリアルになるOS community sliderを導入しています。
初年度夏ウィンドーの移籍はオフにしました。

また、このキャリアを始めたのが発売当初だったので、チーム編成が8月末の状態です。なので、デッドラインデー間際だったり直後に加入したマシューズやへメドはいない状態でのスタートになっています。

19-20シーズン

前半戦主要メンバー

画像2

1シーズン目は長期的なチーム強化を目指して、1桁順位を目指しました。久しぶりのチャンピオンシップを戦う上で選択したシステムは4-3-1-2です。守備時はしっかり枚数をかけて守れる上、ショートカウンターでの機能性も高いところが強みで、特に縦パスからのレイオフで簡単にブロックを突破できるし、インサイドハーフが前を向いてからは2トップの個の力をシンプルに活かせます。

ではここで、選手それぞれの個性について触れておきます。キーパーは反応が武器のフィリップス、DFラインには右から生え抜きキャプテンソリー、スピードがあるオシラージャ、身長と足下が長所のサール、クロスが魅力のページが入ります。中盤は散らすタイプのサムギャラガー、テクニシャンのオズドゥメル、走り屋アイリッシュのカレン、そして逸材ギャラガーが構成し、インモービレを感じるテイラーとスペースで活きるレコで2トップを組みます。

この戦術の中でとびっきり輝いたのが、トップ下のコナー・ギャラガーでした。チームのメカニズムの中で創造性と推進力を存分に発揮し出し手にも受け手にもなりながら、ミドルレンジや飛び込んでのシュートでゴールまで決め始め大ブレイクを果たします。ちなみに、現実ではチェルシーからのレンタルで加入していたんですが、ゲーム内ではそれが反映されておらず、完全にチャールトンの選手になっています。

序盤からこのギャラガーが引っ張った攻撃陣は得点を積み重ね続けますが、うまくいかなかったのは守備陣です。GKのフィリップスは踏ん張ってはいるもののDFラインは壊滅的で、競り合い、球際など単純に個の勝負で負けることも多く、マークはすぐに剥がされ、裏のスペースケアも散漫でした。絶対的主力ソリー以外の陣容は試合ごとに入れ替わり、模索が続くまま馬鹿試合と失点のみが増えていきました。チームは、安定感が全く感じられないまま冬の移籍期間に突入していきます。

後半戦主要メンバー

画像3

この窮状を脱するため、冬の移籍市場では2人の選手を獲得しました。

1人目はボルトン・ワンダラーズから獲得した右SB、ジョシュ・エマニュエルです。フィジカルに優れ激しい対人守備を持ち味とする選手で、チームに足りない球際のタフさと守備の強度を大きく引き上げました。

これによりソリーは左SBにポジションを移しますが、左SBの前任者ページより安定した守備とカバーリング、そして攻撃面でも、フィールドがアンカー落ちでビルドアップしている際にすっと内側に入ってパスを呼び込んだり、レコのパラレラに呼応してカットイン、もしくはその逆の動きを見せたりと、気の利いたプレーを連発しいわば新境地を開きました。

そしてもう1人、スパーズから前線の選手を半年レンタル契約で獲得しました。ワンダーボーイのトロイ・パロットです。足りなかった2トップの層を拡充するために獲得し、移籍当初はジョーカーとして起用しました。それにとどまらず、そのアジリティと献身、そして得点力と、他の陣容とはまた違った持ち味でレコからポジションを奪う時期もありました。

これらの選手の加入によって、チャールトンは確実に戦術的柔軟性を高めていきます。エマニュエルの加入は守備の安定をもたらし、それによるソリーのコンバートは遅攻の改善につながりました。また、パロットの加入により攻撃陣の競争が激化し、相手に合わせて陣容を変化させることが可能になりました。

そして、後半戦さらに凄みを増したのはアタッカー陣です。裏に抜けるレコ、作って飛び込むギャラガー、フィニッシュ担当のテイラーの3人でチーム総得点の8割を荒稼ぎし、得点ランキング上位に3人とも食い込む大活躍。3月以降3人のペースにさらにエンジンがかかり、殴られても殴り返してぶちのめすサッカーが完成します。そこから怒涛の快進撃を見せ、3月、4月を無敗で乗り切るなど絶好調のままシーズンを終了。自動昇格圏には届かなかったものの、望外の4位で昇格プレーオフに進むことになりました。最終的に、リーグ戦は42試合23勝6分13敗、88得点59失点と上々の成績でした。

運命の昇格プレーオフ

実は、カップ戦はどちらも1試合目で負けていたりと、劇場型殴り合い上等チームだからか一発勝負に弱かったチャールトンですが、昇格プレーオフという絶対に負けられない勝負に挑みます。

準決勝の相手は古豪、ノッティンガム・フォレスト。1stレグは堅実なサッカーをする相手にアウェイで主導権を握る戦術をとるために、テイラーの相方はパロットを選択しました。なかなかゴールをこじ開けられない展開が続きますが、嫌な展開で迎えた72分、そのパロットがニアにぶち込んで1-0で勝利を収めることができました。

迎えたホームでの2ndレグ。アウェーゴールを奪おうと前がかりにくる相手の裏をつこうと今度はレコを起用しました。高身長CBのサールがヘディングで叩き込み先制したものの、そのサールのミスからすぐ失点。アウェーゴールの関係で2点目を取られると厳しい状況に陥ります。しかし、守護神フィリップスの奮闘で失点を許さず、今度はレコがスピードで独走ゴール。その後1点を奪われるも、2試合合計3-2で勝利しました。

そして迎えた決勝の舞台は、聖地ウェンブリー。現実では18-19シーズンにウェンブリーの昇格プレーオフでサンダーランドに勝ってチャンピオンシップに昇格してきているので、2年連続ウェンブリーでの大勝負ということになります。
相手はカーディフ。フィジカルに優れた選手が多く、組織力が高いチームです。この試合は好調パロットを起用し、間延びしがちなディフェンスラインの隙間をうまく使うことを狙っていくことにしました。

画像4

ウェンブリーを埋めたチャールトンサポーターの声援を背に受け、勝ったらプレミアリーグの昇格プレーオフ決勝がキックオフ。序盤はカーディフのハードマークに苦しみ、ギャラガーやパロットがなかなか前を向けない展開が続き、なかなかチャールトンペースに持ち込めないまま前半は終了します。
迎えた後半、オープンな展開となり両サポーターのボルテージも上がっていく中、相手ブロックの隙間にスペースが生まれてきます。すると、ギャラガーやパロットに時間的余裕が生まれ、こちらが主導権を握り始めるように。
そして68分、センターラインでボールを奪ったエマニュエルがそのまま得意のフィジカルで突進。相手のファーストプレスを突破して裏のスペースにスルーパスを出した先には、絶対的エースのライル・テイラーがいました。1対1を冷静に流し込み、大きな大きな1点が入ると、ウェンブリーは沸き立ちました。

その後、かなり人数をかけて攻めてくるカーディフに対し、チャールトンは5バックにしてなんとかはね返します。そして95分、ついに主審が長い笛を吹き、チャールトンアスレティックの15年ぶりのプレミアリーグ昇格が決まります。ピッチ上の選手たちは喜びを分かち合い、サポーターたちは勝利の凱歌を響き渡らせました。

20ー21シーズン

前半戦主要メンバー

画像5

世界最高峰プレミアリーグに15年ぶりに挑んだこのシーズン。しかし、過去10年プレーオフで昇格したチームの残留率はたった2割と言うデータが示すように、かなりかなり苦しい戦いが予想されるなか、圧倒的に劣る個の力を増強するため、残留してプレミアバブルに乗るため、チームは補強に走りました。

まずは守備陣です。チャンピオンシップでさえシーズンを通して完全の安定を得られなかったディフェンスラインに、2人の即戦力を加えました。
1人目は、パナギオティス・レツォスです。ギリシャ代表の若手で、闘志あふれる守備とフィードの精度、そしてスピードを持ち合わせたモダンなCBです。レヴァークーゼンからレンタルで迎えています。
そして2人目は、スコティッシュ・プレミアのハート・オブ・ミドロシアンから完全移籍で獲得したジョン・スーターです。レツォスよりさらに足下の技術に長けたタイプで、アンカーもこなせます。知名度こそ低いですが、プレミアリーグでも十分に通用する実力を持っています。

そして選手の質を高めたかった中盤にも2人、新戦力を加えることができました。
1人目は、セルティックのセンターハーフ、カラム・マグレガーです。無尽蔵のスタミナでビッチを駆け回り、ゴールまで決めてしまうようなタイプで、左利きならではの技術も兼ね備えます。
2人目は、現実ではザルツブルグに所属する超逸材、ドミニク・ショボスライです。推進力と技術を兼ね備えたタイプで、19歳ながらハンガリー代表の10番でもあります。クラブ史上最高額の1900万ユーロで迎えました。

そして、大きく動いたこのシーズンの最大の補強の目玉は、オリヴィエ・ジルーです。僕がサッカーにハマったきっかけとなった選手であり、周りを活かす芸術的な技術と得点力をもつワールドクラスです。昨シーズンはボスマンプレイヤーで他のクラブに取られるかと思いきや、なぜかチャールトンに来てくれました。絶対的な主力として、そして経験を伝播させる存在として、まさにチームの核となれる選手です。

また、レンタルで加入していたフィールド、カレン、レコを完全移籍に移行し、チームの戦力を維持しました。

戦力をプレミア基準にするため移籍市場を駆け回ったチャールトンでしたが、やはりプレミアリーグは甘くありません。1シーズン目に磨き上げた4-3-1-2はあまり通用せず、ギャラガーやテイラーも勢いを失いました。毎試合不安定な戦いぶりでメンバーを固定できず、新戦力のフィットと戦術の再構築を同時に進行するという難度の高いチームハンドリングを行う中で、連敗が込む苦しい時期もありました。
なかなか能動的な戦いができない中で活路を見出したのは5-3-2です。5バックでしっかり守備を固めながら、ジルーとレコ、特にレコのスピードで一発カウンターを狙うという、まさに弱者の戦いぶりです。
正直見ていて楽しいサッカーではありませんが、それでも地道に勝ち点を積み上げ、超低空飛行ながらも悪くはない17位、降格圏ギリギリのところで踏みとどまって、冬の移籍期間を迎えます。

後半戦主要メンバー

画像6

冬の移籍市場では、夏でほぼ補強資金を使い尽くしていたため大きく動くことはできず、ウイングらしいキャラクターの選手が少なかったため、レンタルでシャルケからウェールズの若手、ラビ・マトンドを半年レンタルで獲得したにとどまりました。

しかし、夏の新戦力はほとんどがプレミア初挑戦であったからか、イングランドサッカーへの順応に戸惑っている様子があったものの、2021年に入ると新戦力たちがついに自分の持ち味を発揮し始めます。スーターとレツォスはプレミアの化け物たちになんとか食らいつき、ショボスライはフィジカルコンタクトに、マグレガーはプレースピードに順応。特にショボスライは、序盤こそ不安定な出来が続いたものの、適応が進んでくると次第にチームの中心になっていきました。

この中で、ただ跳ね返して雑なロングカウンターを打つだけでなく、2部自体に武器だった細かいスペースでのショートカウンターが再び見られるようになります。そしてフォーメーションも、左サイドにオーバーロードしてギャラガーとショボスライで試合をつくり、ジルーとレコで決める、という4-3-3にシフト。左SBには本職CBでスピードがあるオシラージャが入る事も多く、重要人物にマンマークにつくなど、守備的に振る舞わせる事が多かったです。

4-3-3が成熟してくると、少しずつチームの成績も上向いていきます。今までの負け試合を引き分けに持ち込み、引き分けを勝ちにすることも多くなりました。特に、ビッククラブ相手に粘りの引き分けを数回つかみ取れたことが大きく、安全圏とまではいかないものの降格圏からは少し余裕がある順位に微アップ。残り2試合を残して残留を決定し、最終順位は14位、戦力を考えたら上々と言える成績でこのシーズンを終えることができました。

21ー22シーズン

前半戦主要メンバー

画像7

プレミアマネーで資金が以前とは比べものにならないほど潤沢になったのもあって、チームはさらなる戦力の拡充を図りました。

レツォスを完全移籍に移行したものの、スーターがボーンマスに1800万ユーロで引き抜かれたCBには、現実で大ブレイク中のトルコ代表チャーラル・ソユンジュをレスターから獲得しました。肉弾戦、対人に強いながらドリブルでの持ち上がりまでも武器とするCBで、スーターの穴を埋めてなおあまりある実力を持っています。
そして終始不安定だったページを放出し本職不在となった左SBには、エヴァートンユース出身、ウィガンに所属するアントニー・ロビンソンを獲得しました。現実では、2020年冬の移籍市場でミランとの契約直前まで交渉が達していた攻撃的左SBで、スピードとクロスの精度を兼ね備え、左サイドを1人で制圧できる選手です。
また、アンカーにはブリストル・シティからハン=ノア・マッセンゴを獲得しました。守備力と展開力に優れたミッドフィルダーで、モナコに所属していた際にはCLでプレイした21世紀生まれの初の選手になりました。近未来への投資としての獲得です。
そしてウイングには、ポーツマスからスピードが武器で献身性も備えるアイルランド代表のローニャン・カーティスを獲得。

さらに、フィリップスの控えとして1年レンタルでボーンマスからトレーバーズ、ナポリから前線ならどこでもこなせるミケル・ダムスゴーを1年レンタルで獲得し、各ポジションに様々なタイプの選手を揃えました。

また、移籍期間終了直前、サム・フィールドにブライトンからオファーが届き、高額オファーだったのもあって移籍を容認しました。それにより当初は代役の獲得を目指しましたが、そのタイミングで台頭したのがマッセンゴでした。守備力はフィールドを上回り、パス能力も標準以上、なかなか印象的なプレーで代役の獲得を必要としないほどの活躍を見せました。

これも、昨シーズンの反省が生きた部分でした。20-21シーズンは、プレミアリーグ初上陸の選手が多かったからか、チームの戦術の醸成が遅れてしまったことから、この夏の移籍市場では、質の高い選手というところもさることながら、イングランドのリーグからの獲得を意識しました。
チャンピオンシップのチームから獲得し加入当初から目覚ましい活躍を見せたマッセンゴは、その戦略が成功した1つの例と言えると思います。

これらの戦力を揃え、このシーズンに理事会が要求してきた目標は中位に入ること。確かに理事会からの投資額からしたら相応なのかもしれないですが、簡単ではない目標です。
この目標を達成するために、チャールトンの一番の課題は得点数が少ないことでした。ショートカウンター頼りのサッカーなのもあって、ビッククラブよりも、ワトフォードやウルブズなどヴァーティカルに個の能力を活かす、つまりチャールトンと同じようなサッカーをするチームには全く勝てないし、無得点に終わることが多かったのです。この状況を打開するため、序盤から遅攻の改善、戦術的選択肢を増やすことに取り組んだシーズンでもありました。

結果、この取り組みはチームの低迷につながることになってしまいます。ビルドアップに固執しすぎるあまり、ポジティブトランジションのスピード感を失いました。新戦力たちは軒並み自分の持ち味を発揮し、守備はより安定したんですが、強みだった速攻の切れ味とプレスが弱体化したことで、なんというか中途半端なチームになってしまいました。
と、いま冷静に考えたら低迷の原因がわかるんですが、実際にプレイしていた時は原因もわからずただただ迷走していました。

そしてこの不振には、ここまでの2シーズン速攻のハブとなっていたコナー・ギャラガーが一気に勢いを失ったことも関係しています。単純なテクニックでの打開のレベルは決して高くないという弱点を研究されギャラガー対策が練られたことで、戦術自体の機能性が失われてしまいました。しかし、ギャラガーに取って代わりうるクオリティを持つ選手もいないのが現実で、戦術的にはショボスライが1人でどうにか引っ張るチームになっていきます。

こうしてチームは、14位と、意気揚々と始まったわりには光が見えない内容と成績で前半戦を終えることになります。

後半戦主要メンバー

画像8

この冬の移籍期間も、当初は移籍予算が余っていなかったこともあって、あまり動かないつもりでした。しかし1月中旬、クラブに大ニュースが走ります。存在感をどんどん強め依存が深まるばかりだったドミニク・ショボスライに、ユベントスからオファーが届いたのです。リアルさを意識しているのもあってビッククラブからのオファーは断らないという方針な為、かな。吹っかけて6800万ユーロという移籍金で売却することになりました。

移籍金は入ったものの、ショボスライが担っていた役割を任せられる選手はそう多くありません。中盤で縦にも持ち運べられる推進力と、バイタルエリアでタメを作り裏のスペースに正確なパスを送る高い技術を兼ね備えている必要があります。

何人もの候補の中から最終的に選んだ選手は、アレクサンドル・ゴロビンです。自国開催のワールドカップでセンセーションを巻き起こした逸材で、走れるテクニシャンというプレースタイルを持ちます。ショボスライと比較するとアスリート能力の面では劣るものの、技術面では間違いなく上回る選手です。

そのゴロビン加入後、とりあえずはショボスライと同じような使い方をするもなかなかハマらず、またフィジカルコンタクトの場面でプレミアリーグになかなかフィットできませんでした。想定内ではありましたが戦術の再構築をもう一度することになります。しかしこれは、怪我の功名のような形でのちの躍進に繋がっていくのです。
結果見出したゴロビンのベストポジションはジルーと組む2トップの一角。しかも、少し下がり目の位置です。これによりシステムは4-2-2-2になり、ジルーがポストプレーでボールを収め、ゴロビンがバイタルエリアでフリーダムに動くことで相手ブロックに空白を生じさせ、二列目の2人が飛び込むというメカニズムが完成しました。ゴロビン自身がフィジカルコンタクトにも慣れてくると、文字通り攻撃のタクトを振りカウンターでも遅攻でもチームのブレない軸として君臨するようになります。

そしてその戦術の変化に伴い変わったのが二列目の人選です。動きにキレが消えたレコとギャラガーに変わり、ともに夏加入のカーティスとダムスゴーが台頭しました。
カーティスは守備の献身から勢いあるスプリント、そして後半戦だけで7ゴールを奪うなど、完全に一皮剥ける活躍を見せ、ダムスゴーに関しては前半戦はひどい出来だったものの、カップ戦での活躍から一気にギャラガーを出し抜きました。このようなフレッシュなメンバーの登場は、チームのエンジンに火をつけることになったのです。

3月の3連勝など一気に勢いを増したチャールトンは、そのまま順位表を駆け上がります。今まで崩しきれなかったカウンター主体のチームも、ゴロビンの創造性によっていとも簡単に粉砕します。まさに2部時代の攻撃力が戻ってきたような感じで、2トップと二列目の4人だけで点を取れるチームになっていきます。リーグではアーセナルやエバートンに勝利し、FAカップではウェストハム、シティと強豪相手に金星をあげます。このFAカップで輝いたのがダムスゴーで、得点王争いに絡むなどカップ戦男になりました。

リーグ戦では終盤、1桁順位にまで食い込み、最終的には9位でフィニッシュ。理事会から提示された目標、中位に入る、をクリアすることができました。

そしてさらに、FAカップでは決勝に進みます。世界最古で名誉あるカップの優勝はクラブの価値を高めることにもつながりますし、クラブ史上初のEL出場権も獲得することができます。勝ちと価値を掴みたいこの試合の相手は、リーグ戦1分1敗のスパーズでした。直線的なフィジカル重視のサッカーは、チャールトンにとってかなり分が悪いです。
このスパーズ対策として採った戦術は、左旋回可変の5-3-2です。

画像9

守備時はカーティスが完全に下がり、5バックと3ボランチで完全に引いて守ります。ボールを奪ったらまずは最前線のレコの裏抜けに合わせてカウンターを打ちますが、そのファストブレイクが阻まれた場合、可変システムが発動します。
カーティスとロビンソンがワイドの高い位置に張り出し、レコが相手ラインを引っ張って空いたバイタルエリアにはジルーとゴロビンが位置。エマニュエルは予防的マーキングのポジションを取り、2-5-2-1のようなフォーメーションに可変するのです。
攻撃と守備のバランスがよく、スパーズとの噛み合わせ的にショートカウンターの時にはSB裏、組織的攻撃時にはトップ下脇を狙い所としてミスマッチになるようになっています。

このスパーズ対策を引っ提げて、縁起の良いウェンブリーで臨んだFAカップ決勝。やはり序盤は攻め込まれる展開となりました。しかしそれは想定内で、チャールトンは一気呵成のカウンターでチャンスを作ります。そして迎えた17分、鋭いオーバーラップで切り裂いた左サイドのロビンソンのクロスを、ゴロビンがビューティフルなスコーピオンで合わせ先制。サプライズ的な得点で一気に勢いづくと、44分にはゴロビンの縦パスからジルーがネットに突き刺します。2点リードで折り返した後半、サイドハーフを守備時にあまり戻さずに出血覚悟で攻め込んでくるスパーズに苦しみますが、64分ショートカウンターから抜け出したカーティスがレコに折り返し、レコがダイレクトで合わせてダメ押し点を決めます。
まさかの3-0に戸惑いながらも、うまく守備陣をまとめあげそのまま勝利。チャールトンでの3シーズンの成果と成長の結晶ともいえる素晴らしい試合運びで、チャールトンアスレティックFCは史上2度目のFAカップ優勝を飾りました。

クローザーとして途中出場した生え抜きキャプテンのソリーがカップを掲げると、ウェンブリーには勝利の歓喜と来季への希望が満ち溢れました。チャールトンは考えられる最高の形で、21-22シーズンを終えることになります。

【次回予告】
二足の草鞋に向け積極補強を敢行したチャールトン!クラブ最高順位更新を目指し、22-23シーズンに挑むメンバーを紹介!
次回!「新風ぞくぞく」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?