#25 内定につながらない自己PRとは②理想の自分」「企業の求める人材に寄せた自分」をアピールしようとする
皆さんは「理想の自分」や「なりたい自分」がありますか?
アマゾンで「なりたい自分」と検索すると、なんと3363件、「なりたい自分になる」と検索すると875件の本がヒットするくらい、「なりたい自分への憧れ」を持っている人は、世の中に沢山います。
理想や目標を持って生活する事は、自己成長のためにとても大切です。もちろん、私にも理想の自分はありますし、理想に近づく為の努力も日々しています。ではなぜ「理想の自分」をアピールすると内定に繋がらないのでしょうか?
理想の自分は、あくまでも「理想」であって、「自分自身」ではないからです。
また、自己PRでアピールする「強み」というのは「生まれながら持っている」「自然と出来てしまう事」「その人そのもの」であり、「じぶんらしさ」なのです。
理想の自分を求めるあまりに、本来持っている「自分らしさ」を否定して隠してしまう…なんてことも起きています。(強みの定義については、第3章で詳しくお伝えします)
就活中の学生の方に多い、「なりたい自分」というのは以下の5つ
① 仕事が出来る自分(周りから頼られる自分)
② リーダーとして先頭に立つ自分
③ 誰とでも仲良くできる自分
④ 常に相手の事を考える自分
⑤ 人の気持ちに寄り添える自分
これは、アピールしてはいけないという事ではなく、実際の本人の印象と乖離があるとNGという事です。実際に、リーダーとして部員を纏めた経験があり、人をけん引できることが強みであれば、存分にアピールをして頂いてOK!
大切なのは「自分らしいか?」本来の自分と、アピールしている自分との乖離が無いか?
という事なのです。
仕事できると言っている割に、話を聞き逃していたりぼんやりしたりという印象だったら?
リーダーシップをアピールしているのに、声が小さくて消極的なイメージだったら?
誰とでも仲良くできると言っているのに、目が怖い人だったら?
常に相手の事を考えると言っているのに、志望動機が自己中心的な人だったら?
人の気持ちに寄り添えると言っているのに、そもそも人の話を聴かないで自分の事しか話さないひとだったら?
自己PRは面接で必ず確認されます。面接官は多くの人と関わっています。第一印象や、話している内容から「この学生はこんなタイプかな?」という事を想定しながら話を聴いているなかで、本人の印象と自己の内容がかけ離れていたら、恐らく違和感を抱くはずです。
皆さんも「なんか違和感がある」という人と仲良くなりたいと思うでしょうか?
自己PRでアピールするのは、理想の自分ではなく「本当の強み」です。本当の強みとは、本来の自分らしさ。自分らしく自己PRする事で、きっと面接官は「一緒に働きたい」と思ってくれるでしょう。
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