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採用がうまくいかない! ~アンマッチ案件を振り返ってますか?

「採用がうまくいかないんです」
「採用したんですが・・・アンマッチで逆に困ってます」
「どうしたらいい人を見つけられますか?」
・・・というご相談をいただくことがあります。

エージェントさんが使えればいいのですが、採用コストをかけられないケースもありますし、1年更新の仕事の場合はそもそも条件が悪いですから。

でも、よくお話を聞いてみると、「これだと、また同じ失敗を繰り返すなぁ」というポイントがいくつかあります。

採用したけれど・・・の場合

いわゆる「アンマッチ」のケース。
採用担当者は、他の部署で採用経験もあり、提出された書類を隅々までチェックして、事前に質問ポイントを検討したうえで面接に臨んだそうです。
「まさか・・・職場の輪を乱すような人材だとは。だって、この職務経歴を見てくださいよ。」と。真っ赤にメモが入った応募書類を見せてくれました。

応募書類の「どこに」着目するか

大手企業に勤め、いわゆる役職定年のあたりで現場を離れ、定年前に退職された方。退職後は、有期の非常勤職につき、任期切れによる応募でした。

採用担当者が着目したポイントは
・役職定年前にしていた仕事(どのポジションまでいったか)
・現場を離れたあと、どんな仕事をしていたのか

ポジションとしては地方拠点の責任者経験があり、現場を離れたあとは事務スタッフのような仕事をしていました。

採用担当者は、他のスタッフとうまくやっていけるか(年長者として多少のもめごとが起きたときは対処してほしい)、地味な事務仕事に戸惑いはないか が気になっていましたので、ここに着目したわけです。

大切なのは直近の仕事

採用担当者の着目点は悪くなかったのですが、アンマッチ人材だと見抜けなかった理由は、「その仕事はいつの仕事?」です。

ざっくり計算して、責任者をしていたのは10年以上前のこと、現場を離れてから10年近くたっています。いまの現状をチェックするには古すぎます。

また、企業にいた方は、企業にいたときの話はある意味「勲章」ですから、雄弁に自信をもってお話されます。だって、当時は、スタッフを束ねていたわけですからね。

逆に、いましている仕事の内容、どういう気持ちで任期期間中の仕事をしていたのか? 等はあまり突っ込んで聞いていませんでした。ここを突っ込んで聞いていれば、もしかしたら、アンマッチなことに気づいたかもしれません。

どうしても目を引く経歴に着目してしまうが・・・

「でもね。**社だよ。**社に勤めていて、あの仕事ぶりはないでしょう。ビックリだよ。」と採用担当者さん。

いえいえ。
いま60代、70代の方が現役だった時代と今は全然違います。
どんなビックネームの企業に勤めていたとしても、それは昔の話です。
年配者ほど、「いま」を見ないと、本質を見極めることはできません。

失敗した採用こそ、見直しをしよう

どうも採用がうまくいかない場合、応募書類をチェックするポイント、面接での突っ込みどころがズレている可能性があります。

このズレに気づかないと、何度採用してもアンマッチが起きますし、逆に、有望な人材を見落としている可能性があります。

失敗は振り返りたくないものですが・・・
いい人材を採用するためには、ぜひ過去の失敗事例を振り返ってみてください。

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