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岸田首相が、産休・育休中の女性へのリスキリング(学び直し)支援について述べて、プチ炎上しましたね。

レスリングの川井選手が産後7か月で選手復活するまでを取材した番組(TBSテレビ「バース・デイ」)を見ていて、ふと思い出しました。

川井選手の奮闘

五輪2連覇中のレスリング選手・川井梨紗子さん(現在は金城梨紗子さん)。東京五輪後にご結婚され、昨年春に第一子をご出産。引退のつもりだったが、五輪3連覇を目指し、選手復帰することに。

目指すは、毎年12月にある全日本選手権。
産後2か月からトレーニングを開始。
ご実家が遠方で頼れず、子どもを日中預け、トレーニングと家事全般をこなす。夕食後に子どもと一緒に旦那さんの勤務先(高校)で開かれているレスリング教室の一角で旦那さんを相手にトレーニングしていた。その間、お子さんは教室に参加するお子さんの付き添いで来ている保護者さんが交代で見てくれていた。

一流アスリートでも自助かぁ…

「育休中にリスキリングでも・・・」と悠長なことをおっしゃる方々は、「好きでレスリングできているんだから幸せ」なーんておっしゃるでしょうね。

でも、五輪2連覇中の一流アスリートが、炊事、洗濯などの家事に追われ、家族のツテでトレーニング場を確保し、その間も、おそらく頭を下げて子どもを見てもらっているなんて。

家事・育児はサポート外なのか?

番組の取材中、金城選手やコーチらは、おそらく現在所属している企業のロゴが大きくついたシャツを着ていました。

偉い! スポンサーさんへの気遣いというか、スポンサーあって競技が続けられているという気持ちからなんだろうなぁと。(不自然なくらい、その企業名が目に入りましたので)

スポンサーの偉い方が番組を見てくださっていたら、せめて炊事、洗濯部分もサポートしてあげてほしいなあと。一流アスリートが、15分くらいで食事して、あわてて練習に出かける直前に、「あっ、洗濯もの入れるの忘れてた」とあわててベランダに出る姿に、なんともいえない気持ちになりました。

彼女からのメッセージは

番組の最後に、「ここはカットしないでね」と一言そえて、金城選手が話されたことは

「あの人は産後7か月で全日本優勝してるから、もっと仕事出来るでしょ」というのは絶対やめてほしい

そうです。五輪2連覇中のアスリートでも、血がにじむような苦労をして復帰したのですし、彼女も本当はもっとトレーニングに専念できたら、と思っているのでしょう。

育休中にリスキリング

わたしの周囲にも育休中にMBA取った方、転職しちゃった方とかいました。でも、その方は、育休を延長していたり、ご実家にかなり頼っていたり、そもそもかなり優秀な方だったり、と個別事情がありました。

わたし自身は、子どもが年中さん~小1の間に仕事をしながら大学院に通いましたが、2年目に体調を崩し入院、手術をしました。

育休中にリスキリングできるか?といえば、かなり難しいです。
でも、大切なのは、リスキリングしたい方が、チャレンジできる環境を提供できるか?だと思います。

ただ、金城選手のように「自分で何とかしてください」では・・・ちょっとね。金城選手、がんばれ!

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