【雑記】転職回数が多いとダメなのか?
年末年始の休暇の中で、自分のキャリアについてぼんやり考えた人もいらっしゃると思います。
「転職はx回まで」「転職しすぎると後が大変」という話はよく耳にすると思います。本当なんでしょうか。
下の図はパーソルキャリアが調査したデータになります。「転職回数は関係ない」という回答が20%前後あるということは安心材料になりますね。
しかし他の回答に目を向けてみると「3回目から(は気になる)」という回答の割合が高くなっています。
私の周りにはそれよりも多く転職してる人も多くいます。もちろん結果的に成功だったか失敗だったかが判明するのはもっと先の未来でしょうが、なんとなくは「この人うまくいってるな〜」というタイプがあるので、そこについて書いていきたいと思います。
「ジョブホッパー」と「キャリアビルダー」の違い
転職回数が多いとしても、目的によっては全く問題ないのです。
ジョブホッパーとキャリアビルダーの違いを説明します。
読みながら「私はこっちかも」と考えていただけると幸いです。
ジョブホッパーとは?
頻繁な転職
短期間(1~2年未満)で職場を変えることが多い。
一貫性のない職歴になりがち。
動機が浅い場合が多い
給与や待遇への不満、人間関係の問題、飽きやすさなど、短期的な理由で転職を決めることが多い。
キャリアの方向性が不明確
明確な目標や戦略がないため、職歴に統一感が欠ける。
新しい職場でスキルを十分に磨く前に離職することが多い。
リスク
雇用主から「継続性」や「信頼性」に欠けると見られる可能性がある。
具体例
全く違う業種や職種に数年おきに転職する
ポジションが据え置きの転職が多い
キャリアビルダーとは?
計画的なキャリア形成
転職を自身のキャリアの目標達成の手段として活用。
明確な目的(スキルアップ、役職向上、新しい挑戦など)に基づいて行動する。
一貫性のある職歴
転職先が過去の経験やスキルを活かしたポジションであることが多く、キャリアの軸がはっきりしている。
自身の市場価値を高めるために、スキルやネットワークを着実に構築。
長期的な視野
転職を短期的な不満の解消ではなく、キャリア全体の目標に向けた戦略として捉える。
新しい環境での成果を着実に積み重ねる。
信頼感
雇用主から「プロフェッショナルで責任感がある」という印象を持たれやすい。
具体例
同業種でより大きい規模の企業に転職する
同職種で扱う商材を変える、企業規模を変える
転職によってポジションが上がっている
どっちでしたか?
キャリアビルダーだった場合は全く問題ないと思います。私の周りの転職回数が多くても上手くいっている人は大抵がキャリアビルダーです。
ジョブホッパーかも?という方も安心してください。対策方法があります。
ジョブホッパーの方の立て直り方
1、現職で何かしら成果が出るまで辛抱してみる
※パワハラやセクハラなどの急を要する事情の場合はスキップしてください。
もし「なんとなく転職したいな〜」「飽きたな〜」という場合は、一旦踏み止まって、もう少し頑張ってみるのもありだと思います。
その時には明確な目標を立ててください。例えば「次はマーケティングをやりたいから、この会社でもマーケティングっぽい仕事ができるようにする」や「次も営業だけど給料上げたいから、アピールできる成果を出すぞ」などです。
特に前者の場合は、現職でそれっぽい経験を積んでいる方が面接でもアピールができるので間違いなく有利になります。そして重要なのは、「未経験で転職してそのポジションを手にする」よりも「現職で何とかしてそのポジションに近づく」方が簡単なケースが多いです。
卑怯かもしれませんが、どうせ辞めるつもりなら「異動できないなら辞めます」という奥の手を使うのもありでしょう。
そうすることで、ジョブホッパーではなく、キャリアビルダーとして面接官からの見られ方も変わります。もし望んているポジションが明確になっているのであれば、新天地ではなく現在地で目指してみるということもぜひご検討ください。
2、誰かに相談してみる
自分だけで考えてしまうと袋小路にハマってしまう恐れがあります。
「自分ではジョブホッパー」かもしれませんが、「切り口(見方)を変えたらキャリアビルダー」だったという方もいらっしゃいます。
大抵の場合は自分のキャリアを振り返るとネガティブな部分ばかりが目につくものです。第三者に相談することで、ポジティブな部分を見つけて見ましょう。
転職エージェントに相談するのも良いと思います。そのまま案件紹介に繋がるケースもあるからです。ただし玉石混合ではありますので、複数のエージェントと会話してみて、良い会社を見つけるようにしてください。(エージェントは入社に対して報酬が入ってくるので、ジョブホッパーのまま”受かりそうな”会社を紹介してくる会社も存在しています)
結論:一回立ち止まって自分について考えてみる
(よっぽどの事情でない限り)焦らない
パワハラやセクハラなどの理由であれば、労基に通報するなり直ぐにでも対処しましょう。貴方は100%悪くないので、何も不安になる必要はないです。
なんとなくの転職の場合は、一度自分と会話する時間を作りましょう。「自分は将来どうなりたいのか」「お金はどのくらいあれば幸せなのか」「なんのために仕事をするのか」などなど。
知人の紹介で面接してもらったメディア系の会社があったのですが、そこの代表の方から「迷ったらステイがいいと思う」という言葉をいただきました。これは今でも心に残っている言葉です。
焦った決断は間違ってしまう可能性が高いです。一度落ち着いて、自分と対話し、キャリアや生き方の軸を定めてみましょう。
誰かに相談してみる
転職エージェントのようにビジネスライクなところではなくても大丈夫です。友人とお茶でもしながら色々話してみるでもいいでしょう。
大切なことは「自分では見えていない、自分の良いところを再発見する」です。貴方はもっと人に自慢できる経験やスキルがあるはずです。それを見つけましょう。いま自分でわかっているのは氷山の一角に過ぎません。
キャリアに関する個別相談も受け付けています
キャリアに関する相談も受け付けていますので、お気軽に以下アドレスまでご連絡ください。※できる限り早くご返信させていただきます。
careertotetsugaku@gmail.com
今後はサービス化したいと思っていますが、現在は無償になっています。