"通過する"面接の考え方
書類は通るけど、面接は通らない。。。そんなあなたのための記事です。
書類は通るのに面接が通らない理由はなんでしょうか?
事前準備で対応可能な理由が2つ、準備ではどうしようもない理由が1つあります。
①質問の意味・意図がわかってない
②話す内容を準備できていない
③書類では読み取れないレベルでのスキルギャップ
書類では十分なスキルがあると思われても、
実際の話を聞いてスキルレベルが求める基準に達していないと判断されることはよくあります。
(こればかりはどうしようもないので、気にせず次に行きましょう)
この記事の結論
面接は9割対策できます。
うまく対策できていない理由は、質問の意図を理解していないからです。
質問の意図を理解することで、何を話すべきかが明確になります。
本記事では以下の面接でよく聞かれる以下の質問を通訳することで、意図を解説していきます。
①自己紹介をお願いします。
②これまでのご経験は?
③弊社の志望理由は?
④弊社に入社してどんな仕事をしたいですか?
⑤現職の退職理由はなんですか?
この記事を読むことで以下のことが明確になります。
・面接で見られているポイント
・面接で準備すべきこと
・面接のための次のステップ
面接前から結果は決まっている
本題に入るまえに、「そもそも面接とは」というお話をします。
あまり興味がない方は「面接がうまくいかない人は、質問の意図をはき違えている」までスキップしてください。
面接には「スキルマッチング」と「価値観マッチング」の両要素があることをご存じでしょうか?
上記項目の割合は、求職者のご年齢に応じて変わってきます。
例えば、第二新卒での場合は、これまでの経験が少ないことが前提なので、マッチング要素が強くなります。
一方で、キャリアを長く積んでいる方は、即戦力として採用できるかが重要になるのでスキルマッチングの要素が強くなります。
20代後半の方の場合、たいていの場合は、9割スキル、1割価値観マッチングぐらいだと思っていただいてよいと思います。
ですので、転職したいあなたが、1割スキル、9割マッチングぐらいの感覚で面接に臨むととちょっと危険かもしれません。
よくあるのは、
面接でありのままの気持ちを回答しちゃう方です。
やりがちな面接でのやりとり①
やりがちな面接でのやりとり②
上記のような回答をする方の特徴は、
・カウンセリングを受けるぐらいの気持で面接に臨んでいる
・学校のテストのように加算方式で(自分の知らない基準で採点されて)面接結果が決まると考えている
などが挙げられます。
面接はオーディションの場ですし、
会社理解・応募しているポジションの理解を深めることでなにが評価されるかを想像することができます。
「俺/私を採用できる幸運な企業をこっちから選んでやるから、やりたいことやれる環境あります?」
というストロングスタイルが通用する人もいますが、ごく一部かなと。。。
面接はオーディションです。
できる限りの準備をしてやっと最低限だと思ったほうがよいでしょう。
面接は受ける前から結果が決まっていると思ってください。
特に未経験業界・未経験領域の企業を受ける場合は、準備がとてもとても大事になってきます。
面接の基本は結論ファーストです。
結論ファーストで話せるようにしっかり準備しましょう!
(「結論ファースト」という言葉は割と認知度が高いので
「すでに自分はできている」、「そんなのその場で組み立てられる」、ぐらいの認識の方が多いのか、手ぶらで面接に臨む方が意外と多いんです。結論ファーストについては後日別記事を公開予定)
面接がうまくいかない人は、質問の意図をはき違えている
本題ですが、
面接がうまくいかない=面接官が期待していることに回答できていないということになります。
面接までいっているということは、スキルや経験は大まかには基準を満たしているはずです。
ということは、面接官の質問に対して、ご自身の経験、考えをどのように切り取って話すかが重要になってきます。
「これまでのご経験は?」などの質問に対して、新卒からやってきたことをだらだら話したり、「弊社の志望動機は?」に対してCSR活動に注力しているからなど自分とは全く関係のないことを話したりする方がいます。
よく見る面接対策を見てみると
回答例のコピぺ、はきはきと話す、会話のキャッチボールを心がける、嘘をつかない、不満を言わないなど。。。。
そうなんだけど、、、なんというか、そこじゃない感。。。。
では面接対策に必要なのはなんでしょうか?
ずばり、
質問の理解です。
何を聞かれているか、面接官が何を知りたいかがわかっていないので的外れな回答をしてしまうのです。
要するに、足りないのは質問の脳内変換。
ですので、この記事では以下の質問を「翻訳」し、
面接官が何を知りたくて、あなたがなにを回答すべきかを解説します。
①自己紹介をお願いします。
②これまでのご経験は?
③弊社の志望理由は?
④弊社に入社してどんな仕事をしたいですか?
⑤現職の退職理由はなんですか?
1.自己紹介をお願いします
面接で最初にくる質問ですね。
この質問の意図はなんでしょうか?
「自己紹介をお願いします」
=「あなたはこれまでなにをしてきて、なぜ転職をしたいと思い、なぜ弊社を選びたいと思ってますか、30秒ぐらいで話してもらえます?」
と変換してください。
ということは、準備としてなにをする必要があるでしょうか。
①これまでの経験:10秒
②転職を検討をしている理由(結論のみ):10秒
③企業の志望理由(結論のみ):10秒
例えば、このような構成が考えられます。やはり、面接官の質問の意図を理解し、相手が知りたい情報を端的にまとめた上で話すことが求められています。
面接全体を通しての結論ファーストが自己紹介に相当します。これらの情報をコンパクトにまとめて話すためには、後に続く質問の整理が不可欠です。したがって、実は準備の段階では、最後に考えるべき質問かもしれません。
2. これまでのご経験は?
よくある質問例の2つ目として「これまでのご経験は?」です。
これまでのご経験は?という質問ってなかなか難しいと思いませんか?
え、そんなのこれまでの仕事を順番に話せばいいじゃんって思った方は、面接をカウンセリングの場だと捉えてる可能性が高いので、この記事をもう一度初めから読んでください。
「これまでのご経験は?」
=「弊社で活かせそうな経験はあります?明日から働いてって言われたときにパフォーマンス出せるか見たいので、端的に説明してもらえます?」だと思ってください。
ということは、準備としてなにをする必要があるでしょうか。
①応募先の業務内容の理解
②次のポジションでの期待値の理解
③上記2項目とこれまでの業務内容・自分が持っているスキルの重複の整理
④上記を整理したうえで、結論ファーストで、端的にストーリーとして整理
これらを、質問を受けて回答するまでの2秒間で整理できるのであれば、手ぶらで臨んでもらって大丈夫ですが、なかなか難しいかと思います。
とくに「応募先の業務内容の理解」「次のポジションでの期待値の理解」はリサーチがいるので、知らない時点で詰みです。
3. 弊社の志望理由は?
どんどん行きましょう。
3つ目のよくある面接質問は、
「弊社の志望理由は?」
こちらも、面接官の気持ちになって、翻訳してみます。
「弊社の志望理由は?」
=「なんでこの業界なん?なんで競合やなくて弊社なん?ウチでなにしたいん?ウチで馴染めるかな?」
です。
これらに一個ずつ打ち返す気持ちで回答しましょう。
事前準備としては、以下の項目が考えられます。
①応募先の業界理解
②応募先の業界内でのポジション理解
③応募先の業務内容、カルチャーの理解
④上記3項目とこれまでの業務内容・自分が持っているスキルの整理
⑤上記を整理したうえで、結論ファーストで、端的にストーリーとして整理
応募先の業界、ポジション、カルチャーと自身を関連づけることで、説得力ある志望理由を話すことができるようになります。
4.弊社に入社してどのような仕事をしたいですか
「弊社に入社してどのような仕事をしたいですか」
=「弊社がなにをやっている会社かどれぐらい理解してますか?具体的にどこまで語れますか?まさか受け身の姿勢で仕事がもらえると思ってないですよね?」
事前準備としては、以下の項目が考えられます。
①応募先の業務内容の理解
②次のポジションでの期待値の理解
③上記2項目とこれまでの業務内容、自分が持っているスキルの整理
④上記を整理したうえで、結論ファーストで、端的にストーリーとして整理
こちらも考え方自体は今までの質問と同様です。応募先の業務を正しく理解せずに話すことは不可能ですから、相応の準備が求められます。
5.現職の退職理由はなんですか?
「現職の退職理由はなんですか?」
=「あなたがさっき言った弊社でやりたいことって今いる環境ではできないんですか?やりたいことに対して現在の環境でどこまで努力しましたか?ウチにはいってすぐ辞めないか心配なので、教えてほしいです」
したがって事前準備としては、以下の項目が考えられます。
①やりたいこと(なりたい姿)と現職でやれること(なれる姿)を整理し、やりたいことが現職でやれない理由(なりたい姿に現職でなれない)を整理
②やりたいことが志望企業でやれる理由を整理
③上記2つを結論ファーストで、端的にストーリーとして整理
的外れな回答をしがちな質問かもしれません。考え方は今までの質問と同様です。面接官が興味のない情報は省くのがベターです(面接官が興味のない情報かどうか峻別するためにも、企業理解が重要です)。
まとめ
この記事では、質問の意図を正確に理解する(「翻訳」)という切り口で、最も一般的な5つの質問を中心に面接対策を紹介しました。
また、面接に挑む姿勢や質問の理解についての考え方など、基礎を徹底することで、各企業にも応用が効きます。ぜひ参考にしてみてください。
記事でも紹介したように、面接対策には業界・業種の勉強・情報収集が必要不可欠と言えます。
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