発酵食品「かぶらずし」 かぶの切れ端
金沢の郷土料理「かぶらずし」をご存知でしょうか。
かぶら(カブのこと)の間にブリを挟んで麹で漬けた発酵食品です。
かぶらずしのかぶらは、東京で見るカブ(カブ)とはちょっと違います。かぶらずしで有名な四十萬屋によると、今は青首かぶらを使っているのだそうな。
金沢出身の親のもとで育った私は、子どもの頃からお正月には「かぶらずし」 を食べる習慣がありました。 子どもの頃から、今の時期になると母が年末届くようにと、注文していました。
結婚後は、お正月に実家に行くとお節料理と一緒にかぶらずしが必ず並び、帰りにお土産で持ち帰っていました。
大人になっていざ自分で買おうと思ったら意外に高価でびっくりしたものです。
このたび金沢に行ったら、ちょうど注文を受けてかぶらずしを作り始めたという麹屋さんの前を通り掛かりました。
麹や味噌が並ぶ横に並んでいたのは、カブの切れっ端と葉っぱがずっしり詰まった袋がずらり。
かぶらずしは大きなカブの中央部分しか使わないから、その周りと葉っぱが大量に余るんだそうです。もったいないからとそれをきれいに洗って袋詰めした状態で並べていました。聞けば、そのまま炊いてミキサーにかければ、それだけでおいしいスープになる、と。
おいしいカブであることは間違いないので、思わずその場で1袋購入。
金沢に一緒に行った妹とシェアして東京に持ち帰ってきました。
すごく重かった💦金沢まで行って、私たち何買ってるんだろ😅
帰宅後、すぐにポタージュを作りましたよ。カブの甘味とこくでメチャおいしい。買ってきてよかったです。
もしこれが東京に出回るなら、絶対買うなあ、私。
いろんな人にこのスープ、飲ませてあげたいくらいです。
こんなふうに、おいしいものができあがるところにはいろんな「もったいない」ものがきっとたくさんあります。
こういうものがうまく循環すればいいのにね。