中山美穂さんの訃報を受けて
突然の訃報が飛び込んできた
12月6日金曜の午後に、スマホに突然入ってきたニュース。
「中山美穂さんが亡くなる」
まさか?! 最初はデマだと思った。スマホに入ってくる情報は玉石混交だから。
でもそのうち、次々とSNSでも流れてくるし、いろんなところのニュースでも出てくるので、本当なんだと知った。
衝撃だ。ミポリン54歳。
最初は自宅で亡くなるという話でいろんな憶測もあったようだが、数日後には「不慮の事故」と事務所の発表があり、NHKなどテレビのニュースでも報道された。
自宅での不慮の事故が起きたら、どうなる?
不慮の事故…
不慮とは、予測がつかず思いがけないこと。 思いがけず人に降りかかること。
「不慮」だから、多分ミポリン本人が一番びっくりしているのではないだろうか?
ミポリンが亡くなったことで皆さんは何を思いますか?
いろいろ思うことはあるだろうけど、私が思ったのは、ひとりで暮らしているときに自宅で亡くなった場合、それがどのように他の人に知られるのか?ということだった。
ミポリンの場合は、その日大阪で仕事があり、そのために品川駅で待ち合せをしていたのに、ミポリンが待合せ場所(品川駅)に来なかったことから、事務所の人がミポリン宅を訪ねてわかったという。
来るべき場所に来ない、会う予定だったのに来ない、そういう時に私たちはどうしたんだろう?と思う。
今だったら、LINEをする、既読にならない、電話をかける、出ない、そんなことをくり返すだろう。だけど、そこからは?
何かあったのかもね、とそのままにするかもしれない。
だけどもし会社に勤めていれば、きっと会社(の誰か)が本人に連絡する、同僚や上席だけでなく、もし連絡がつかなければ人事や総務の人が本人に連絡する。それでも連絡がつかなければ、本人だけでなく家族や保証人に連絡するだろう。それでも連絡がつかなければ…?
状況によっては訪問するだろう。実際、会社でそういう立場でそういう事態に見舞われて、会社の者として訪問したという話を聞いたこともある。
ミポリンの事務所の人が、ミポリンの家を訪ねたというのは、まさにこういう形にあたる。
もしも働いていなかったら?
でも、もしも働くことを辞めたらどうなるだろう?
会社に勤めているということは、不慮の事故が起きた時にすぐに気づいてもらうための仕組みの一つでもあるのだ。
私はずっと働いてきたし、ずっと会社に勤めてきたけれど、今、会社に勤めない形での働き方をするようになって、そんなふうに思うようになったのだ。
これについては、Voicyでも話したことがある。
会社勤務ってセイフティネットになっているんですよね…。
そんなことを考えると、ひとり暮らしじゃない人は他人事に思うかもしれないけれど、いやいや・・・。これ、ひとり暮らしだけじゃないんです。
この前亡くなった西田敏行さんは、家族と暮らしていたけど、家族はみんな外出中の時だったそう。
実は、亡くなってから数日以上発見されなかった人には、家族がいる人も一定数いるのだという。え?!と思うでしょ。
でも考えてみれば、納得できる、
例えば、忙しい家族ですれ違いが続けば、1週間くらい会わないことなんて珍しくはないのでは? 家族が旅行に行っている、生活時間がずれてすれ違いになるなど、普通にありそうではないですか。
これが、もしも仲があまりよくない家族であれば、ますますその可能性は高まるのかもしれない。
まさか自分が死ぬなんて
ミポリンは、まさかこの若さで自分が死ぬなんて、思ってなどいなかっただろう。想像もしていなったのではないだろうか。
私たちだってそうだ。特に病気がちでもなく、日々普通に生活をしていれば、まさか自分が死ぬなんて、思ってなどいない。
我が家では、ミポリンの訃報をきっかけに、エンディングノートの見直しをしようと話しているところだ。いつ死ぬかはわからないし、その時の自分の年齢も状態もわかりっこない。
最近は人生100年時代と言われ、90歳のお元気な先輩諸姉に囲まれて太極拳などを始めた私の今の状況を考えると、80歳90歳になってもいかに元気でいるかを思うことはあるけれど、死ぬ準備なんてなかなかできない。
けれど、明日死ぬかもしれないし、けれど100歳まで生きるかもしれないのだ。
今から8年前、2016年7月に永六輔さん訃報のときに知った詩?がある。
明日死んでもいいように
百まで生きてもいいように
考え考え生きて行こう
行きたいところに行っておこう
会いたい人に会っておこう
食べたいものを食べておこう
百まで生きてもいいように
少しは恋をしてみよう
この詩が私にはとてもしっくり来て、思わず当時書いていたブログにも、私は書いている。
私は今、終活関連で活動したり、定年女子トーク実行委員会を運営したりしているけれど、この詩がそういう源、礎にもなっている気がする。
ミポリンの訃報を受けて、改めてこれをかみしめたい想いだ。
中山美穂さんが自宅内での不慮の事故で、54歳で亡くなった。
こんなに若く。ものすごいショックだ。そんなことってあるんだ・・・
それくらいショックなことだから、他人事には思えない。
中山美穂さんの死から、私たちが学べることはいっぱいある。
この内容は、12月9日(月)にVoicyでもお話しています。