【話題のユーグレナも?】20代後半の大切な時期をバイオベンチャーで過ごしたら

私は20代半ばから後半にかけてバイオベンチャーに在籍し、一時は自分の生活のすべての時間を会社の事業化のために費やした。周りの友人たちが余暇を楽しむ中、自分は仕事中心の生活だった。その後、バイオベンチャーでの経験が高く評価され、転職活動では困ることがなかった。バイオベンチャーに興味がある人にとって、このコラムが一助となれば幸甚です。


バイオベンチャーとは

 バイオベンチャーとは、バイオテクノロジーを用いて医療や産業の発展に繋がる先端技術を研究、開発、世に送り出すベンチャー企業のことです。

出典:http://www.elite-network.co.jp/x/dictionary/medical/bioventure.html

 バイオベンチャーは世間から注目され、大化けすることが期待されている。

 一口にバイオベンチャーといっても様々なビジネスモデルが存在する。製品を自社開発するモデルや、ライセンスアウトして製薬企業に販売するモデル、そもそも自社で研究開発をせず、国内外の大学・ベンチャー企業等が開発した製品のライセンスを購入し、開発・販売するモデルなど、多種多様であり、面白い。

 日本におけるバイオベンチャーの成功事例はまだ少ないが、海外に目を向ければ世界でも有数のバイオテクノロジー企業となったAMGEN(アムジェン)はその成功例として語ることができる。アムジェンは3人でスタートし、今では世界各地に2万人を超える従業員を抱える企業となった。


ヒトから見たバイオベンチャー

 バイオベンチャーにはどんな人材がいるかと言うと、大手の製薬企業等で実績を積んできた人や、大学で研究を続けてきた人など多くは博士号を持った人たちである。担当者レベルになると、修士卒もいる。製薬会社出身者だけでなく、私のように畑違いの分野出身で経験はないがやる気のある人や技術派遣の人、契約社員だった人まで多様性に富んだ人材がいる。


ベンチャーのいいところ・わるいところ

 私が大切な20代後半をバイオベンチャーの新規事業化に捧げて感じた「いいところ」、「わるいところ」をそれぞれ列挙していく。

 まずは、いいところであるが、以下のとおりである。


① 意思決定が早い

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