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これからの人生って・・・

これまでの人生は、社会人になったばかりの思いとは全く逆の転職の人生だった。ただこれまでを振り返ると、辛くても、自分にはこれがあるから、こんな思いがあるのだからという軸がいつも存在し、こんな所でくじけちゃいられない、信じて結果を出すんだ!という気持ちで、仕事を頑張ることができた。これをキャリアアンカーというらしいが、自分の場合それが微妙に変わってきていることに、改めて気づかされた。


初めて転職する前までは、お客様の業務に関して、一体何を大切にしているのか業務上の核となる部分を探し当てれば自分の仕事は上手くいくと思っており、実際にそのおかげで最初の10年間で新規顧客から数億円の大型案件を3回受注している。しかし、外資系に転職した際には、それだけでは上手くいかず、前のブログでも述べたように苦悩の連続。全く売れない時期が1年近く続いた。会社に行くことさえ嫌になっていた時に、入社時の研修で学んだことを再度勉強しなおした際に、会社のメッセージは自分たちのプロダクトだけではなく、「自分たちの製品をソリューションとして用いた時の顧客の価値」を一生懸命メッセージしていることに気づいた。しかも、その価値は同じではなく、利用する業界、立場、目的、期待する効果、利用するタイミング、貯めておいた価値を再度利用する際の価値表現の迅速性など、まだまだある条件によって変わっているのだ。
それは何故なのか知りたくて、いろんな資料や事例を読みまくった。そしてようやく行き着いたのは、外資系のように従来よりももっと限られた短時間の中で、客先へ売るべきものの最大限の価値を認めてもらい最大の金額で受注するという結果を出すには、今までのやり方では通用しないと言うことだ。ここまで、心から気づくまでに1年かかった。確かに入社前に人事の責任者から、この会社での成功の秘訣は・・・というのを聞いた記憶があった。でも、あまりにも当たり前のことを言っているので、全く気にも留めなかった。その時は全く自分はわかっていなかったのだ。

 いまでこそ思うと、最初の仕事の軸が、環境が変わり追い込まれて変わらざるを得なくなった。その時に得られる結果がこれまで以上だとわかったときに、自分の軸が進化したのだ。その過程の中では、どん底を味わったおかげで精神的にも強くなった。この軸はその後20年経って10社近く転職してきた今でもまだ通用している。
 しかし、5年ほど前、50代になりこれからどうする? もうシニアという世代に入って従来の軸では、もう何年も気力も体力もついていけないだろうと言う不安が強くなってきた。もし自分がリタイアしても、まだ寿命は数十年続くだろう。生活もあるし、国の保証も期待できないし、どう暮らしていくのか?と思い始めて、過去の自分にこれからの生活の糧になるようなことは何だっけ? と聞いてみた。しかし、これまでの仕事で、例えば個人でもできるようなことって何もないことに気づいた。宝くじをかってもくじ運強くないし、物価の安い海外移住を考えても、それほど蓄えもない・・・。 それぞれの会社で実績上げてきたり、表彰を貰ったりして来たことも、いまとなっては何の役にも立たない。強いて挙げれば、転職回数で自分を超える人はそう多くはいないだろうってことくらいだと気づいた。こんなので、生活していけない、自分の人生っていったい何だったのか?と悩みが日に日に大きくなって来た時、偶然知り合った方から、キャリアコンサルタントの話を聞いた。他人のキャリアをサポートする国家資格の仕事があることを初めて知った。これまでの転職を通して、歳を重ねるごとに、職を紹介してくれる人のクオリティの高い人が少ないことに気づき始めた。中には、いろいろと親身になって職を紹介してくれる方もいるので感謝はしているものの、キャリアコンサルタントともっと早く出会っていたら、自分のキャリアももっと広い視野で冷静に見つめ、どう行動するかをアドバイス貰えたのにと感じた。でも、よくよく調べていくと転職相談のプロではあっても、転職経験が豊富な方は殆どおらず、本当の意味で、気持ちに寄り添いながら時には叱咤激励してくれる人が仮にいたら、どうなんだろうと思った。
人生100年時代に突入して、60歳から65歳、今では70歳以上迄働くことを求められたり、自ら望む人も出てきている。


自分にできることはこれまでの10回の転職を通して経験した内容をベースに、いま人生の波にもまれている人をサポートしていくことくらいしかできないのでは?と言う結論に至った。それができれば、一人一人が自分が納得いくまで元気には働け、長寿国日本になっても、海外の勢いに負けない強い日本を作れるのではないだろうか?
それを確信にすべく、これを次の自分の軸にすべく、現在準備を開始している。

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