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キャリアコンサルタント試験の勉強法 (30年度第9回)【後半】

Ⅱ 論述試験

 論述試験は、正直、試験対策が難しかったです。どのような勉強方法が有効だったのか、今でもわかりませんが、自分のやり方は次のとおりです。

1.勉強の教材
①講座で使ったケース教材
②キャリアコンサルタント試験模擬問題集
③過去問(3回分)

 まず、講座で使ったケース教材を振り返りました。ただ、講座で使った教材は、授業中に意見交換をしながら答合わせをしているので、何が正解か十分にわからないのも多かったです。

 次に模擬問題集。「解答の手引き」として、解答の解説もあり、解答を書くときのポイントがつかめます。論述問題は3問しか掲載されていないのが残念です。

 最後に過去問。試験問題は、協議会のWebページで公開されていますが、解答は掲載されていません。そのため、ネット上で解答例を見つける必要はありますが、複数の解答例を見ておくとよいかもしれません。

2.論述試験の対策
論述試験は記述式3問です。
過去問を見ると、事例の内容は違っても、設問はほぼ次のような内容です。

設問1 CLの発言に対する応答
設問2 CCの把握するCLの問題点
設問3 (1)提案の要点 2つ
    (2)CCとしてのこの後の働きかけ

 3つの設問に分かれていますが、解答のストーリーはすべてつながっていて、流れができるように感じます。
 私は最初、設問1を読んだら、すぐに解答を書き、その後、設問2、3と順番に解答していました。ただ、このやり方だと前の解答と、後ろの解答のつながりや流れが悪くなってしまうときがあります。

 そのため、設問1を読んですぐに回答を書き始めるのではなく、設問3までの回答イメージをすべて確認したうえで、回答を書き始めるようにしました。問題用紙の空きスペースに、それぞれの回答のポイントを書き、ストーリーに違和感がないか、確認します。

 ただ、このやり方は時間がギリギリになることもあるので、時間配分に注意が必要です。

3.各設問で注意したこと
①設問1のポイント
 カウンセリングの信頼関係が構築できるように、CLが述べたことに、傾聴の技法(共感、受容)で応答するようにしました。
 設問1は、それほど悩むことはないと思いますが、どのフレーズをとらえるかは大切です。私は、自分がクライエントだったら「どのフレーズを取り上げてほしいか」と思い、そのフレーズを外さないようにした覚えがあります。

②設問2のポイント
 設問の2で回答するCC視点の問題点と設問3の提案は、関連が深いので、特に「流れ」を意識しました。
 問題は、CLの外の問題ではなく、CL自身のなかにあると考えられます。おおざっぱに言えば、「自分理解」と「職業理解」の両方、またはどちらかに問題があると思われます。
 そのため、このケースのCLも「自己理解できているか?」、「職業理解はできているか?」という切り口で確認しました。考える際には、CLのどこかに
・CL自身の思い込みや特定の事柄にとらわれ過ぎている箇所がないか
・短期的な視点で考えてないか
といった視点を持っていました。

③設問3のポイント
 設問3は、設問2で答えた問題を解決するための提案を考えますが、正直、どこまで具体的に書くべきか、悩ましいところ。
 試験問題ということで少し保守的に、現実感がない提案にならないよう、気をつけました。

Ⅲ.面接試験

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 講座が終わって、面接試験まで時間がありますので、やはりロールプレイの練習の場が必要です。このとき、頼りになるのは講座のときの仲間たち。

 私は、バタバタしていた時期でしたが、3回、ロールプレイの練習ができました。一緒に練習してきた講座の仲間に感謝です!

1.講座の仲間とのロールプレイ練習
 3回とも数名程度で3時間程度、ロールプレイ練習をしました。場所は貸し会議室を使いました。
 ケースは講座で使ったCL事例を使って、試験本番と同様に15分間のロールプレイと口頭試問5分間。お互いのためには遠慮せず、気になるところや改善点を指摘できるといいと思いました。
 自分のロールプレイと口頭試問は、参加者の同意のもと、録音や録画をしておくと、後々、振り返って確認ができるのがいいですね。

2.面接試験の対策
 面接試験も、どこまで何ができればよいのか、最後まで明確にわかりませんでしたが、自分が気をつけたところは次の点です。

①傾聴の姿勢を忘れずに。単純応答や感情への応答など基本を大切に
②CLの強みや特徴を意識し、承認するようにした
③無理に解決策の提案などはせず、CLの問題把握を優先した

 15分は思っていたよりも長く感じましたが、試験という意識よりも、目の前のCLとの会話に集中しました。
 あくまで自分の感覚ですが、限られた時間ですので、面接は無理して解決させようとするよりも、自然体で話を傾聴し、問題となりそうな点をCLと共有できればよいのではと思いました。

3.試験当日
 特に考えることなく、カジュアルな服装で会場に入ったところ、男性は、ほとんどスーツ姿だったのにびっくり。スーツでなくても、ジャケットぐらい、着ておくべきでした・・・。

(終わり)

 これから受験される方の参考になれば幸いです。

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たいよう
感じて、考えて、表現します。「そんな考え方もあるね」と思ってもらえたら幸いです。