救急車から学ぶ
先日、人生で初めて
救急車に乗りました。(同乗者として)
初めて乗ったもので、周りをキョロキョロして
「これが、救急車か…」と思いました。
乗った理由としては…
小さな頃から付き合いのある知り合いのおばちゃんとその息子と私の母と4人でたまにランチをしに行くのですが、その日もいつも通りランチに行きました。
よく行くファミレスで、いつも通り食べました。
おなかいっぱいになってきた頃に、デザートがバイキング形式だったので、
おばちゃんと母と3人で取りに行きました。
私がソフトクリームを巻いて
「綺麗に巻けた!」なんて話していました。
ふと、振り返ると、
おばちゃんが取ったデザートをこぼしていました。
「え?」
と思ったのも一瞬、
私の方へ倒れてきました。
(私はおばちゃんの真後ろにいたので、私に寄りかかるような感じ)
おばちゃんの全身の力が抜け、母と支えなければ立てませんでした。
その時
1回目の意識消失。
意識を失っていました。
5分ほどで意識が戻ってきたので何とか支えながら席に座らせました。
救急車を呼ぶか…どうするか…と考えている時に、おばちゃんの全身から冷や汗が止まらなくて
冷や汗が額から落ちるほどでした。
私は、養護教諭を目指しているので人よりは知識はあると信じています。(自信はありません)
その時私は、
貧血?起立性低血圧?それとも脳梗塞?
など頭をフル回転させて考えました。
私がその時出来ることとして、意識していたのは
「正常の呼吸をしているか」
をよく見ていました。
すると
2回目の意識消失
椅子の後ろに寄りかかるような形で手の硬直、眼球上転がありました。
あ、これはまずいと思い、
肩を叩いて必死に呼びかけました。
5分ほどしたら意識が戻り、本人は意識を失ったことが分からないので
「寝てた…?」と起きました。
救急車呼ぼうとしましたが、本当に呼んでいいものなのか私も判断が出来ず、
#7119に電話をしました 。
しかし、その時間は時間外で対応を求めることはできません。
もうその時にはおばちゃんの息子と私の母はパニックでどうしたらいいのか分からないので、
私が動くしかありませんでした。
本人にも大丈夫だからと言われて救急車を呼ぶことは出来なかったのですぐにおばちゃんの家に帰りました。
私がかかりつけ医に電話したところ、
すぐに救急車を呼んでください
と言われました。
その電話でおばちゃんも納得してくれたので
人生で初めて119をしました。
どう伝えればいいのかは学校で学んでいたので端的に情報を伝えることが出来ました。
7-8分で到着するということだったので、
私は救急隊到着までに
意識消失からの出来事を時系列でまとめてメモに書きました。
救急隊が到着して、すぐにメモを渡し、
かかりつけ医の病院に搬送されることになりました。
おばちゃんの息子があとから車で行くということだったので、私が1番冷静だったって言うのもあり救急車に同乗しました。
その後、病院で検査をしたところ
血圧が急激に下がりすぎたことが原因じゃないかということになり、服用している薬を見直し、
今は平穏な日々を送っています。
私が救急車から学んだこと
養護教諭を目指す立場なので、いかに冷静でいられるかということが大事だと思いました。
急に倒れた人がいたら、周りの人はパニックになります。
そんな中でも私は、その人を助けたいし早く医療に繋げたいから
冷静に対応しなければならないと思います。
知っているおばちゃんが倒れて、
怖かった、怖かったです。
でも、助けなきゃ
という気持ちが先でした。
皆がパニックになってる、私が動くしかないと本能的に思いました。
この救急車の件がある前日、学校でちょうど救命講習の復習があったんです。
この日に
「本当にあなたたちは今目の前で心停止した人を救えるの?」
という先生の問いかけにはっとしました。
自分の心肺蘇生に自信がないまま、現場にでて
その日に心停止した児童生徒を対応できるのか?と考えました。
私は今のままではだめだと思います。
いくら、話を聴くのが上手な養護教諭でも
心肺蘇生できない養護教諭は養護教諭失格だと思いました。
その先生の言葉、救急車の件で
私は自信をもって対応できると思えるまで
講習を受け続けようと誓いました。