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【急性病棟リハ】におけるがんリハ処方時の注意点

急性期病棟でのがんリハビリテーションでは、治療継続のために安静臥床によって運動機能が低下するのを防ぎます。

特に、できるだけPS(パフォーマンスステータス)0~2を保てるようにします。

また骨転移時は骨折リスクが高くなるため注意が必要です。画像検査をしたり、全身CTの再チェックを行います。

*転移性骨腫瘍の骨折リスク評価

→長管骨転移による骨折のリスク(Mirelsによる長管骨転移の病的骨折のリスク)

→合計点が7点以下の場合、病的骨折のリスクは低い
(7点:4%、8点:15%、9点:33%)

場所:上肢1点、下肢2点、転子部3点

疼痛:軽度1点、中等度2点、重度3点

タイプ:造骨性1点、混合性2点、溶骨性3点

大きさ:<⅓ 1点、⅓ -⅔ 2点、>⅔ 3点

Mirels, H. Metastatic Disease in Long Bones A Proposed Scoring System for Diagnosing Impending Pathologic Fractures. Clinical Orthopadios and Related Research. 1989, vol. 249, p. 256-264.

*脊椎安定性の評価(Spinal Instability Neo plastic Score:SINS)

転移部位、動作や脊椎への負荷時の疼痛、腫瘍の性状、画像所見による椎体アライメントの評価、椎体圧壊、脊椎の後外側の障害(椎体関節/椎弓根/肋椎関節の骨折や腫瘍浸潤)にて行う。

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