何度も死ぬ伊之助②那田蜘蛛山~禰豆子との関係~
さて、那田蜘蛛山編は伊之助と炭治郎との共闘が面白いですよね。
しかし炭治郎と離ればなれになってしまい、伊之助はかなり危険な状況に陥ります。
蜘蛛父と伊之助のタイマンはハラハラします。
ハラハラというか、もうダメなんじゃないか…?と思ってしまうくらいのやられようです。
なにしろ蜘蛛父の手が伊之助の身体を掴み、「頸椎を握り潰される直前」まで握り潰され、そのあと伊之助は大量に血を吐いています。
血を吐いたってことはもう頸椎握り潰されているんじゃないか???
個人的には「伊之助、死んだな」と思いました。
次の瞬間、駆けつけた冨岡義勇が蜘蛛父の腕を斬り、間一髪(???)伊之助は助けられます。
伊之助は立ち上がり、かなり興奮した様子で義勇に「俺と戦え」と言います。
全身ボロボロなのに全然痛そうじゃないです。
伊之助、ダメージゼロなのか…?
ネットで調べたところ、頸椎が潰れれば首から下の筋肉が麻痺したり、感覚を失ったりするそうです。立つこともできないでしょう。
「漫画だから大丈夫」といわれてしまうとそれまでなのですが、もしよかったら前回のnote「何度も死ぬ伊之助①」を覗いてみていただけると嬉しいです。
伊之助は登場からずっと「鬼」として描かれており、「伊之助は鬼(っぽい)」だから平気なのではないか、と推察しています。
その後、伊之助は義勇にロープで縛られ、宙吊りにされます。
扱いが酷いですが、伊之助を止めるにはこの方法しかないでしょう。義勇の優しさですね…。
実は「伊之助は鬼」なのではないかと思う理由はもうひとつあります。
それは、「伊之助は禰豆子と似ている」という点です。
那田蜘蛛山編では伊之助と同じく禰豆子も累の糸によって「宙吊り」にされています。
伊之助は「傷が酷くならないように」という優しい(?)理由で宙吊りにされ、禰豆子は「従順でない罰」という無慈悲な理由で宙吊りにされており、伊之助と禰豆子は宙吊りでありながら与えられる施しが全く逆であることから、伊之助は頭を天に向けている「正位置」で、禰豆子は頭を地に向けた「逆さ」状態で描かれています。
なので「伊之助と禰豆子」は「鏡に映った自分」ではないかと推察しています。
例えば鏡を地面に置いて、その上に立つと映るのは「逆さまの自分」です。
それから、これまで書いた通り、伊之助は“鬼っぽい”です。
禰豆子は鬼ですが、人間を守ったり、累が「独特な気配の鬼だな…僕たちとは何か違うような」と言うように、禰豆子は鬼なのに“鬼っぽくない”のです。
この対比もまるで鏡のようです。
つまり「伊之助=禰豆子」として描かれているのではないかと思うのです。
他にも7巻表紙カバー裏で伊之助が猪の被り物を禰豆子に被せていますし、伊之助の顔が「女の子」なのも禰豆子に寄せているからではないかと思っています。(もちろん伊之助の母親である琴葉への伏線でもありますが)
伊之助と禰豆子の似ているところはまだまだある気がしますね…。
今回はこの辺りで。
読んでいただきありがとうございました。
note更新の活力にします‼️