#121話の雑感 幸福論
読者はアサの部屋を知ってる、ユウコの部屋もチラ見して知ってる、デンジとナユタの家も見た。次は吉田ヒロフミのはずだろ??????
121話の感想。原作を読んでいない人は読まないでね。
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#121話 幸福論
前回は吉田がアサに「ちょっと付き合ってくれない?」と言って終わった。夕方の暗さと吉田の不気味な笑顔のせいで不穏な雰囲気だったのでアサをそそのかすわけではなさそうだとは思っていたが…。
アサと吉田、デビハン部室にふたりきりになる。
デンジくんに対しては「奢るよ」と言って好きなもの何でもオーダーしてたのに
アサに対してはデビハン部室のコーヒーだなんて酷くないか????おま…ファミレス連れてけよ!吉田!!!!そういうとこだぞ!!!
「デンジと一緒にいることが多くて」ってアサ、しっかり吉田とデンジのこと気にかけちゃってるなと思った。
丸いテーブルの光と影が綺麗に半分に分かれていてこれは何の暗喩ですか???吉田は影側なんだな。デンジの丸いホールケーキを思い出した。
コーヒーふたつ用意してるけど吉田が全然飲む気なさそう。こういう立ち位置にいられるとアサとしては飲みにくいだろうな。
アサのモノローグがまるで自分みたいでつらい。かなり痛い。
「一人で生きる方が生きやすいって話」ってところ、それなって思った。めちゃくちゃわかるわかりみが深すぎる。吉田がアサに共感して「だいたい俺と同じ考えだな」ってところから吉田がめちゃくちゃ喋るんだけど、吉田はアサにしゃべってるのにまるでぼくが肯定してもらってるみたいでドキドキしてしまった。しかも吉田の素性はまじで謎だらけでなにもわからなかったのに急に本音の本音をぼくにだけ(いや、アサになんだけど)話してくれているみたいでドキドキしてしまった。なにこれ病気?
一人で生きる方が生きやすいって、そんなの普通の人になんて絶対に言えないじゃないですか。だって言った瞬間目の前の人に、「一人の方が生きやすいから俺と関わらないで欲しい」って言ってるようなものだからだ。このワードは他人に言った瞬間アウトだから、誰にも言えないし、そもそも共感してくれる人なんてほぼいない。
だからそんなコアな話を、しかも普段ミステリアスで本音がわからないようなやつに言われたら「私の事好きじゃんコイツ!」ってなるの当たり前じゃない???リア充にはこの感覚絶対わからないから知ったようなフリすんな。そもそも俺らは「共感される」という体験が圧倒的に少なすぎるから吉田ヒロフミみたいなやつに一瞬で騙されるんだよ()
後で思ったけどそもそも吉田がマジ本音を言うわけがないからアサに共感してるフリをしているだけで全部嘘だとぼくは確信しています。吉田はほんと腹立つ。
アサが吉田の目じゃなくて吉田の唇見ててあかん。
かなりラブコメ寄りな展開だったし「ずっと言いたいことがあったんだ」って確実に告白の3秒前ですよ。確定ですよ。普通の“ラブコメ”なら。
めちゃくちゃ勘違いさせるような誘導しといて「デンジくんと関わるのはやめてほしいんだ」って………読者にとっては予想出来てたはずなのに予想外な事を言われているような、ぼくの脳みそはすごい変な感じになった。……………………アサの心中お察しします(合掌)
いつもぶん殴られてる気分(良い意味で)。チェンソーマンは普通のラブコメではないんだった。本当に作者の漫画がうますぎる。
というか吉田、そんなこと言えるんだなと思った。デンジくんに対しては「それは…」て言いかけて結局言葉を飲み込むような吉田ヒロフミだったのに、
アサにはすっぱりはっきり言うってなんなん。ひどい。
「今日は話せてよかったよ」のコマの吉田のカバンぶった切れてるの作画ミスですか???ホラー???
そしてあっさり帰ってった。「さよなら」じゃねーよ!腹立つ!!!「好きに解釈してくれて構わないよ」って相手に質問させない言い方だし、自分だけ言いたいこと言ってさっさと帰るの卑怯!!!本当に腹立つ!!!
場面変わってデンジ家。
デンジのケツの上で「ヤバい匂いがする」って言うからめちゃくちゃ笑ってしまった。さっきのアサと吉田から落差が凄い。
外の遠くの悪魔もかぎ分けるナユタの嗅覚どうなっているんだろう。
「それいけチェンソーマン」って「それいけア○パ○マ○」ですね。「愛と勇気だけが友達さ」が完全に人間の友達が作れないデンジを指していて深い。
デンジのビジュが良すぎる。私の心は全くナユタと同じ気持ちだった。戦ってるとこ見たい見たい!!!はやく見たい!!!
にゃーこが可愛すぎる。犬の上に乗るにゃーこイコールデンジの上に乗るナユタ(パワ子)やん…。それで急に口調がマキマさんに変身するナユタずるすぎる。デンジくんがポジティブで最高すぎて笑ってしまった。デンジ最高。
一人の人と長く関係を保ちたいアサと、広く大勢の薄い関係でも良いと言えるデンジくんが対照的すぎる。
アサ、デンジくんのこと割と本気で好きだったのにフラれちゃったし(フラれてないけど)、追い打ちをかけるように吉田にも変なこと言われたからそりゃ落ち込むよな。自分が相手に対して悪いことしたわけでもないのに、何が悪いかわからないまま嫌われると自分の全てが悪いような気がしてくることってあるよね。…というかそういうのってだいたい自分のネガティブな思い込みだし、アサも本当に嫌われたわけでもないのに嫌われたって思い込んじゃってる。この状況じゃ無理もないけど…。
アサと脳みそを共有してる期間が長いせいでヨルもかなりアサの気持ちに引きずられているっぽいが、やっぱり悪魔だから冷静。
「死んだ方がいいのかもね」ってところ、「思い詰めすぎ」って意見も見かけたけど、個人的には共感出来すぎてつらかった。「一人で生きる方が生きやすい」んなら本当に自分が誰のために生きているのかわからなくなるんですよね。一人で生きて、誰からも大切だと思われてないんなら死んでるのと同じなんじゃないかって思うことはよくある。これ以上は重くなりすぎるのでやめておこう…。
このコマ、アサの顔が隠れていてアサの思考が“死”に埋め尽くされてるのが表現されててめちゃくちゃ良いですよね…。良くはないんだけど…。
突然人間が落ちてきて強制的に意識が外に向かせられる感じがなんかわからないけど凄いリアル。急にホラーが始まった。ヨル、こういうとき頼りになるし格好良い。
建物から見下ろしている人たち、人形みたいに操られているのではなくて正気な顔のままこっちを見ているのが逆に超怖い。
「幸福論」の本を読んだ方が良いんだろうか……。