子供できるなていそ

[綾視点]
新しくアルバイトに入って来た梁くんという人はとても物静かで、頼りない感じのする人だった。
ただその見た目とは違ってとてもテキパキとした人なのでびっくりしてしまった。
女顔なのに物言いは辛辣で、同世代のスタッフにもタメ口。
それをみんな面白がっていて、すぐに梁くんの周りには人が集まっていった。
梁君はその事をあまり嬉しく思ってないみたいだけど……トラブルを起こす事も多そうだ。
そう思っていたけど梁君は仕事ができる人だったから、店長はどんどん梁君に仕事を任せていった。
「店長、梁君は病気を持ってるんですよ?」
「え?病気って……どんなの」
「それはちょっと言えないんですけど、あまり無理はさせないでください」
「まあ……綾がそう言うならなるべく気をつけるよ。でも仕事量は梁の適正に合わせてるから」
「それなら……いいんですけど。でもやっぱり心配です……」
そんなある日、私が休憩から戻ると梁君が倒れているのを発見した。
「梁君?どうしたの!?大丈夫!?」
「あ……綾さん。大丈夫です」
梁君はそう言って起き上がろうとしたけど、またすぐに倒れてしまった。
「全然大丈夫じゃない!熱があるのに無理するから……」
「あはは……すみません」
梁君は私に謝るとすぐに意識を失った。
私は店長に梁君が熱を出して倒れた事を伝えると、店長は「綾が見ててあげて。俺はちょっと出ないといけないから」と、すぐに出て行ってしまった。
私は梁君を休憩室のソファに寝かせると濡れたタオルを額の上に置いてあげた。
「梁君、大丈夫?」
「……すみません綾さん」
「熱があるんだから無理しないでよ……」
私は梁君からタオルを回収すると冷たい水で絞り直して梁君のおでこに乗せてあげた。
「綾さんは……優しいですね」
「そんなんじゃないよ。店長に頼まれただけだし……」
私がそう言うと梁君はため息をついて首を振った。「綾さんは……いつも優しいです。誰でもできる事じゃないです」
「優しいのは梁君でしょ?私はそんなに優しくない……」
私がそう言うと、梁君は切なそうに目を開けた。
「俺は、ナメられたくないだけですよ……。俺は病気もあって、見た目も女みたいで弱そうだし……」
「そう?私はそんな風には思わないけど……。だって梁君はみんなに認められたくて頑張ってるじゃない」
「……やっぱり優しいと、思います。綾さんは俺の事、どう思ってますか?」
「どうって……頑張り屋だと思ってるけど……」
私がそう言うと梁君は真剣そうに私を見た。
「綾さんは……俺の見た目、どう思います?」
「……え?可愛いと思うけど……」
「俺……コンプレックスなんですよ。女みたいな自分が」
梁君はそう言うと起き上がったから、私は慌てて止めた。
「ちょっと梁君、無理しちゃダメだって」
「……綾さんは……俺が男だったらどうします?」
「どうって……」
私は梁君の言っている事の意味がよく分からなかった。「綾さんは……俺みたいな女っぽい男って、恋愛対象になりますか?」
梁君はそう言うとじっと私を見た。
「恋愛対象って……急に言われても……」
私は梁君の問いかけに戸惑ってしまった。
梁君は見た目は女っぽいけど、中身はしっかりしていて仕事もできる人だし……「恋愛対象にはならないかな……」
私がそう言うと梁君はすごくショックを受けた顔をした。
「そう……ですよね。俺、仕事戻ります……」
梁君はそう言って立ち上がるとフラフラとしながら休憩室を出て行ってしまった。
「梁君、待って!」
私は慌てて追いかけたけど休憩室を出た時にはすでに梁君の姿は見えなくなっていた。
「梁君、大丈夫だった?」
私が休憩室から戻ると店長が心配そうにしていた。
「はい、大丈夫でした」
私がそう言うと店長は安心したようにため息をついた。「よかった……。綾、梁を見ててくれてありがとね」
「いえ……」
私は店長にそう言うと、梁君を探しに行った。
「綾ちゃん、どうしたの?」
私が休憩室を出ると、休憩室にいたスタッフの香奈ちゃんに声をかけられた。
「梁君見なかった?」
「梁君?見なかったけど……」
「そう……。ありがとう」
私がそう言って出て行こうとすると香奈ちゃんが私の腕を掴んできた。
「綾ちゃん……梁君の事、好きなの?」
「えっ?なんで?」
「だって、綾ちゃん梁君を探してたから……」
香奈ちゃんはそう言って私をじっと見つめていた。
「好きって……梁君はただの仕事仲間だよ?」
「ふーん……。そうなんだ……」
香奈ちゃんはそう言うと私の腕から手を離した。
梁君、どこにいるんだろう。
休憩室を出たのはいいけど梁君がどこに行ったのか見当もつかなかった。
「綾さん?」
私がどうしようかと考えていると後ろから声をかけられて振り返ると梁君が立っていた。
「梁君!」
「綾さん、どうしたんですか?」
「……別に。梁君が心配だったから見に来ただけだよ」
「え?」
梁君は驚いた顔をした。「心配って……」
私はそんな梁君を無視して歩き出した。
「綾さん、待ってくださいよ」
梁君はそう言って私を追いかけてきた。「綾さんはどうして俺の事、そんなに心配してくれるんですか?」
梁君は私に追いついてきてそう言うと私をジッと見つめた。
「梁君は……私の後輩だから……」
私がそう言うと、梁君は納得していないような顔した。
「それだけですか?」
「そうだよ」
私は梁君を安心させたくてそう言ったんだけど梁君は納得してないみたいだった。
「綾さんは……俺の事、どう思ってるんですか?」
「……え?梁君?」
「俺の事、嫌いですか?」
「……嫌いじゃないけど……。そういう対象では見てないよ?」
「……そうですか」
梁君はそう言うと黙ってしまった。「ねえ、どうしたの?何か悩みでもあるの?」
私は梁君が心配になってそう聞いた。
「……綾さんは……俺の事が好きなんじゃないかって勝手に思ってただけです。すみません」
梁君はそう言うと歩き出そうとしたから、私は思わず梁君の手を掴んだ。「……綾さん?」
「梁君、今すごく辛そうだから……心配だよ。それに……辛そうな人を放っておく事なんてできないよ」
私がそう言うと梁君は真剣な目で私を見つめた。「恋愛対象として見れないなら、俺と友達になって下さい」
梁君はそう言うと私の手を握った。「俺、綾さんと友達になりたいです」
梁君はそう言って私の手をギュッと握った。「友達?」
「はい、ダメですか?」
梁君はそう言うと私をじっと見つめた。「私は……」
私が返事に困っていると、休憩室から香奈ちゃんが顔を出した。「綾ちゃん、梁君!休憩時間終わっちゃうよ!」
香奈ちゃんはそう言うと手を振っていた。
「あっ、いけない!梁君、行こう!」
私はそう言って梁君の手を引っ張って歩き出した。「はい、綾さん」
梁君はそう言うと私の後を追いかけてきた。
*
「梁君は、どうして私の事好きになったの?」
私は休憩室でコーヒーを飲みながら、梁君にそう聞いた。
「綾さんは……いつも俺の事気にかけてくれてたじゃないですか?それが嬉しかったんです」
「そっか……。確かに梁君の事、よく見てたかも」
私がそう言うと梁君は嬉しそうに笑った。
「綾さんは……俺の見た目、気になりませんか?」
「気にならないよ」
「そうですか。綾さんは……優しいですね」
梁君はそう言ってため息をついた。「俺、男友達少ないんです。『お前見てるとムラムラする』って言われて避けられるんです……」
「ムラムラって……。でも梁君は病気持ってるんだから仕方ないんじゃない?」
「そうですね……。俺、この見た目のせいで今までずっと損してきたんです」
梁君はそう言うと切なそうにため息をついた。
「そっか……」私は梁君の気持ちを考えると胸が痛くなった。「梁君、私にできる事あったら何でも言ってね」
「綾さん……。男にあんまりそういう優しい事言わない方がいいですよ?」
梁君はそう言うとコーヒーを一口飲んだ。「でも……綾さんが言うなら、一つお願いしてもいいですか?」
「何?私に出来る事なら何でもするよ」
私がそう言うと梁君は立ち上がって私に顔を近づけた。そして私の唇に触れるか触れないかのキスをした。
「えっ?」
私は驚いて梁君を見たけど、梁君の顔は真っ赤になっていた。
「梁君、今のは……?」
「……キスです」
「えっ?なんで?」
私がそう聞くと梁君は恥ずかしそうに私を見た。「俺、綾さんならキスできるって分かりました」
「えっ?どういうこと?」
私がそう言うと梁君は自分の唇に触れた。
「綾さんの唇って、柔らかいんですね」
梁君はそう言うと切なそうに私を見た。「綾さん、もう一度キスしてもいいですか?」
「えっ?ちょっと待って!」
梁君は私の制止も聞かずに私の肩に手を置いて顔を近づけてきた。
「梁君!ダメだって!」
私はそう言いながら後ろに後ずさったけど、梁君は私の腕を掴んできた。
「綾さん……逃げないでください」
梁君はそう言うと私にキスをした。私は驚いて離れようとしたけど、梁君に強く抱きしめられていて動く事ができなかった。
「梁君!ダメだって!」
私がそう言っても、梁君は離してくれなくて、何度もキスされた。
「綾さん……好きです」梁君はそう言うとまたキスをした。私は梁君の胸を力いっぱい押した。「梁君!ダメだって言ってるでしょ!」
私がそう言うと、梁君は悲しそうな顔をした。
「綾さん、そんなに嫌ですか?」
「え?いや……っていうか、そういう事じゃなくて……」
私が動揺していると梁君は私を強く抱きしめてきた。「俺……綾さんじゃないとダメみたいです」
梁君はそう言うと私の首筋に顔を埋めた。私はどうしたらいいか分からずに固まっていた。「綾さん……俺、苦しいです」
梁君はそう言って私を抱きしめる手に力を込めた。
「梁君……苦しいなら離してよ」
「……嫌です。綾さん、俺……綾さんの事、好きになってもいいですか?」
「え……?」
私は梁君の言ってる事がよく分からなくて梁君を見た。
「俺、綾さんに好きになってもらいたいです」
「……ごめん、それは無理」
私はそう言って梁君から離れた。「綾さん……」
「私、今は恋愛とか考えられないから。梁君の事、そういう対象で見れないよ」
私はそう言って立ち上がった。「梁君は、私の事じゃなくて他にいい人を見つけなよ」
私はそう言って休憩室を出ようとしたけど、腕を掴まれて引き戻されてしまった。
「綾さん……俺じゃダメですか?」梁君はそう言うと私の腕を強く掴んできた。「綾さん、俺の事嫌いですか?」
「別に嫌いじゃないけど……」
「じゃあ、俺が綾さんの事好きだって言ったら嬉しいですか?」梁君はそう言うと私の顔を覗き込んできた。
「えっ?」
私は梁君の言葉に驚いてしまった。
「俺は、綾さんが好きです。綾さんが他の誰かを好きになるなんて……俺、嫌です」
「梁君……」
「綾さん、俺の事嫌いですか?」梁君はそう言うとまた私にキスをしようとしたから慌てて止めた。「ちょっと待って!」
私は梁君を押しのけようとしたけど、梁君は私を離さなかった。「綾さん……好きです」梁君はそう言って私に顔を近づけてきた。
私は、またキスされると思って思わず目を閉じた。
「梁君、ダメだって言ってるでしょ!」
私はそう言って梁君の体を押したけど、梁君はビクともしなかった。
「綾さん……」
梁君はそう言うと私の頬に手を添えてきた。
「梁君、離してよ!」
私がそう言うと梁君は切なそうに私を見た。「綾さん……俺の事、本当に嫌いですか?」
「だから嫌いじゃないって!」私は梁君の事を押しのけようとしたけど、梁君は私を離さなかった。「綾さん……顔、真っ赤ですよ」「えっ?」
私は梁君の言葉に驚いて自分の頬に触れた。確かに熱かった。
「……綾さん、可愛いです」
梁君はそう言うと私の頬にキスをした。「え?」
私が驚いて梁君を見ると、梁君は私の唇にもキスをした。
「綾さん……好きです」
梁君はそう言うと私にキスをした。「り、梁君、やめて!」
私はそう言って離れようとしたけど、梁君に強く抱きしめられていて離れる事ができなかった。
「綾さん……好きです」梁君はそう言うと私に何度もキスをした。
いくら女顔だからって、男の人からこんなにキスされるなんて……。
「梁君!いい加減にしてよ!」私は梁君の胸を押したけど、今度は簡単に離れてくれた。
「俺、綾さんみたいな人初めてです。諦められません」
梁君はそう言うと私の顎を持ってクイッと持ち上げた。「綾さん、俺の事好きになって下さい」
「無理!」私はそう言って梁君から顔を背けた。
「……そうですか」梁君はそう言うと寂しそうに私を見た。「綾さん、俺……諦めませんから」
梁君はそう言って休憩室を出て行った。「何なの……あれ」
私は梁君の言動が理解できなくてしばらく動けなかった。
「綾ちゃん、梁君!遅いよ!」休憩室を出ると香奈ちゃんが怒った顔で待っていた。「綾ちゃん、梁君!何してたのよ」
香奈ちゃんはそう言って詰め寄ってきた。
「いや、ちょっと話し込んじゃって……」私は慌ててそう言ったけど香奈ちゃんには通用しなかった。「綾ちゃん、梁君と何かあったの?」
香奈ちゃんはそう言うと私と梁君を交互に見た。
「何もないよ!ね?梁君?」
私はそう言って梁君に同意を求めたけど、梁君は何も言ってくれなかった。「綾ちゃん、本当に?」
「……うん」
私がそう言うと香奈ちゃんは疑わしそうに私を見た。「綾ちゃん、梁君が何かしたらすぐ言ってね?」
「分かった」
私はそう言うと香奈ちゃんと一緒に休憩室を後にした。
*
「綾ちゃん、梁君と何かあった?」
食堂でランチを食べていると香奈ちゃんが心配そうに聞いてきた。
「え?何もないよ?」私は慌ててそう言ったけど、香奈ちゃんは納得してくれなかった。
「綾ちゃん、最近梁君の話すると耳まで真っ赤になるよ?」
「え?そうかな……?」
私は自分の耳を触ってみた。確かに熱くなっていて熱かった。
「綾ちゃん、梁君に告白でもされた?」香奈ちゃんが不思議そうな顔で聞いてきた。
「そんなわけないじゃん!」私は慌ててそう言ったが香奈ちゃんはまだ納得してくれないみたいだった。
「じゃあなんでそんなに顔赤くしてるの?梁君と何かあったでしょ?」
「何もないってば!」私はそう言って席を立とうとしたけど、香奈ちゃんに腕を掴まれた。
「綾ちゃん……もしかして梁君に襲われた?」
「え?」
私は香奈ちゃんの発言に驚いて固まった。「綾ちゃん、顔赤いよ?」
「いや、これは……」私は言い訳を考えて固まってしまった。「……綾ちゃん」香奈ちゃんは真剣な顔をして私を見た。
「綾ちゃん、梁君に襲われたんでしょ?」
「……うん」私は香奈ちゃんの言葉に素直に頷いた。「綾ちゃん、梁君にキスされたの?」
そう言われた瞬間、顔から火が出るかと思うくらい恥ずかしくなって思わず俯いてしまった。「綾ちゃん、顔赤いよ?」
「……うん」
私がそう言うと香奈ちゃんはため息をついた。「あの女顔野郎、私の綾ちゃんに手を出すなんて許せないな」
「香奈ちゃん……」私は心配そうな目で香奈ちゃんを見つめた。
「綾ちゃん、私の事心配してくれるの?」香奈ちゃんは嬉しそうに微笑んだ。
「当たり前じゃん!」私はそう言って香奈ちゃんの手を強く握った。「私、梁君なんて絶対好きになんないから!」
「綾ちゃん、ありがとう」香奈ちゃんはそう言うと私を抱きしめた。「でも……綾ちゃん、梁君にキスされたんだよね?」
香奈ちゃんはそう言うと私の目を見つめた。「う、うん」私は正直に答えた。
「嬉しかったんだ?梁君の事、好きになりかけちゃった?」
「い、いや……そんなことは……」私は否定しようとしたが香奈ちゃんは信じてくれなかった。「綾ちゃん、梁君の事好きなんだ?」
「……分からない」
私は正直にそう言った。
今まで好きになる男の人は少女漫画に出てくるようなヒーローばかりに憧れていた。
梁君はイケメンと言うよりは、どちらかというと可愛いタイプだ。ハムスターとか、リスみたいな小動物系だ。
(なのに、あんな大胆な事するなんて!)
私は心の中でそう叫んだ。「私……梁君の事、好きになったのかな?」
「綾ちゃん……」香奈ちゃんは私の言葉を聞くと悲しげな顔をした。「梁君って結構Sっぽかったもんね……綾ちゃん、Mっ気あるから……」
「香奈ちゃん!な、何言ってるの!?」
私は慌てて香奈ちゃんの言葉を遮った。「梁君はそんな人じゃないよ!」
「いやいや、梁君はドSだって。きっと綾ちゃん、梁君にいろいろ命令されて喜んじゃうタイプだよ」
「ちょ!ちょっと香奈ちゃん!そんなわけないじゃん!」
私は慌てて否定したが香奈ちゃんは納得してくれなかった。「綾ちゃん、良かったね」
「何が?」
私は香奈ちゃんが何を言いたいか分からなかった。「梁君、Sっぽいのに、綾ちゃんには優しくしてくれるんだね」
「え?」私は香奈ちゃんの言葉を聞いて思わず黙ってしまった。「梁君って、好きな相手には優しくするんだね」
「……そうなの?」
「うん!梁君の事、ちょっと見直したよ」香奈ちゃんはそう言って嬉しそうに笑った。
*
梁君は同僚にもニコリとも笑わない。いつも仏頂面で、無愛想だ。
「梁君、ちょっといいかな?」私は休憩時間に梁君を呼び止めた。「はい、何でしょうか?」
「ちょっと話があるんだけど……」私はそう言って梁君を休憩室に連れて行った。「あの……話って何ですか?」梁君は私を見て不思議そうな顔をした。
「梁君、私に何か隠してる事ない?」
「え?何ですか?」梁君はそう言って私を見た。「綾さん、可愛いです。とか?」
「梁君」私は思わずため息をついてしまった。「そうじゃなくて……」
私は梁君に思い切って聞いてみた。「梁君って、Sだよね?」
「……はい?」梁君は眉間にシワを寄せた。「何言ってるんですか?」
「だって、梁君っていつもそっけなくて素っ気ない態度じゃん」
「はあ……」梁君は気の抜けた声を出した。「そんなにSに見えますか」「見えるよ!」私は思わず大きな声を出してしまった。「だって、今まで梁君が笑った顔なんて見た事ないもん!」
「綾さん……」梁君はそう言うと私を見た。「不勉強ながら、Sと言う物がどんななのかよく知りません。差し支えなければ例えて教えて頂けませんか?」
「え……例えって……」私は少し戸惑った。「……えっと、言葉責めとか?」
「言葉責めですか……」梁君はそう言うと私を見た。「……綾さん、してもいいですか?」「え?何を?」
私がそう言うと梁君は私の腕を掴んだ。そして自分の方に引き寄せた。
「綾さん、可愛いです」梁君はそう言って私の耳元で囁いた。
「え?ちょ……梁君?」私は動揺して何も言えなくなった。
「綾さん、いつもその可愛い顔で俺の事誘ってるんですか?」
「え?ち、違うって……」私は梁君から離れようとしたが、梁君は私を離さなかった。「これで合ってますか?」
「ちょ……やめてよ」私は顔が赤くなった。
「もう少し試してみなければ分かりませんか?」梁君はそう言って私の耳を舐めた。
「ひゃう!」私は驚いて思わず声を上げた。
「綾さん……あなた、才能ありますね」梁君はそう言うと私の首筋にキスをした。「や……やめてよ、梁君!」私は梁君を押しのけようとしたけど、びくともしなかった。
「綾さん……」梁君はそう言って私の耳を甘噛みした。「ひゃっ!」私はまた声を上げてしまった。
「僕がSかどうか……試していいですか?」梁君はそう言うと私の耳を舐めた。
「え?や……やめて……」私は梁君から離れようとしたが、体が動かない。助けを呼ぶのは何故か憚られた。
「どうしたんですか?本当に嫌ならほら、僕を突き飛ばして下さいよ」梁君はそう言って私の背中をさすった。「綾さん、本当に嫌なら僕を突き飛ばして下さい」梁君はそう言って私を見つめた。「そんな……嫌じゃないから困ってるんじゃん……」
「綾さん……可愛いです」梁君はそう言って私の首筋を舐めた。「あ……!」私はまた声を出した。
「ね、綾さん……俺もう我慢できないです。あっちの倉庫でいいですか?」梁君はそう言うと私の肩を抱いた。
「え?でも……」私は思わず辺りを見回した。「誰もいませんよ」梁君はそう言って私の肩を抱いたまま、私を倉庫へ連れて行った。
*
倉庫に入ると梁君は私を壁に押し付けた。
「綾さん……可愛いです」梁君はそう言って私のブラウスのボタンを外した。「あ……梁君……」私は思わず目を瞑った。「綾さん、目を閉じていては駄目です」梁君はそう言うと私の目を開いた。「だって……恥ずかしいから……」
「そんなところも可愛いです」梁君はそう言うと私の下着をずらした。「や……」私は思わず胸を隠した。
「綾さん、綺麗です」梁君はそう言って私の胸を触った。「あ……!」今までハムスターやリスみたいな小動物系だとばかり思っていた梁君の意外な行動に私は驚いた。
「綾さん、乳首勃ってますねえ。そんなに気持ちよかったですか?」梁君はそう言って私の胸を舐めた。「ひゃっ……」私は思わず声を上げた。
「乳首舐められるの、初めてですか?」梁君はそう言うと私の乳首を吸った。「んんっ!」私はまた声を上げた。もちろん、処女なので乳首なんて舐められた事がない。
「やっ、な、なんか……変……」私は思わず体を捩った。「大丈夫。すぐ良くなります」梁君はそう言って私の顎を乱暴に掴むと、私の唇に自分の唇を押し付けた。
「ん、ふっ、むぅ……」私は梁君にされるがままだった。乳首も同時に責められると、足の力がなくなりがくっと膝を折ってしまった。
「綾さん、大丈夫ですか?」梁君はそう言うと私の体を抱きしめた。「そこの机に座って下さい」梁君はそう言うと私を机に座らせた。「綾さん、スカート脱いで下さい」
梁君はそう言うと私のスカートを無理やり脱がせた。「やだ、恥ずかしいよ……」私は慌てて手で股間を隠した。「綾さん、手を退けて下さい」梁君はそう言うと私の手首を掴んだ。
「や……やだ……」私は思わず泣きそうになった。
「……分かりました」梁君はそう言うと私の手首を放した。「では、僕はここで見ていますから」梁君はそう言って私の前にしゃがみこんだ。「や、やだ……見ないで」私は思わず股間を隠した。
「綾さん……駄目ですよ、隠しては……」梁君はそう言うと私の右手を取った。「や……だ……」私は恥ずかしくて顔を背けた。
「綾さん……毛が多すぎてよく見えません」梁君は私の陰毛を撫でた。
「やだ……恥ずかしい……」私は思わず足を閉じようとした。「駄目です」梁君はそう言うと私の両足を強引に開いた。
「綾さん、よく見せて下さいよ」梁君はそう言うと私の陰毛を撫でた。「や……やめ……」私は思わず泣きそうになった。
「毛までしっかり濡らして……本当に綾さんはいやらしい人ですね」梁君はそう言うと私の股間に顔を埋めた。
「あ……やっ……」私は思わず腰を浮かせた。「綾さん……可愛いです」梁君はそう言うと私の股間の先端にある突起に舌を這わせた。「ひゃっ!あ、ああっ……!」私は思わず声を上げた。
「綾さんってオナニーとかしたことありますか?」梁君はそう言うと私の陰核を指でなぞった。
「やっ、やめ……そんなの、ある……わけ……」私は思わず息を呑んだ。
「ないんですね?じゃあ、今が初めてのクリオナですか?」梁君はそう言うと私の股間に顔を埋めた。「や……やだ、汚いよ」私は慌てて足を閉じようとした。
「凄い匂いですよ」梁君はそう言うと私の股間を舐めた。「あっ、やぁっ!」私は思わず体を仰け反らせた。
「やらしくて、最高の匂いだ。俺、匂いフェチなんで」梁君はそう言うと私の股間を舐め続けた。「あ、あぁっ!」私は思わず声を上げた。
*
梁君はズボンのファスナーを下ろすと、大きくそそり立ったものを出した。「綾さん……僕のも舐めて下さい」梁君はそう言って私の頭を押さえた。
「や、やだよ……」私は思わず顔を背けた。
「舐めないと、最後まで出来ませんよ」梁君はそう言って私の頭を揺すった。「や……だ……」私は仕方なく、梁君のものを口に含んだ。「うっ……」梁君は小さく呻いた。
「綾さん……気持ちいいです」梁君はそう言うと私の頭を押さえた。「うっ……うぐっ」梁君のものの大きさに私は思わず吐きそうになった。
嫌なはずなのに、なぜか私の股間はじんわり湿ってきた。
「綾さん、フェラ好きなんですね。目がトロンとしてますよ」梁君はそう言って私の頭を押さえた。「う……んん……」私は思わず声を上げた。
「綾さん……出る!」梁君はそう言うと私の口の中で射精した。「……けほっ」私は思わずむせてしまった。
「綾さん、僕のものを飲んだんですね」梁君はそう言って私の頬を撫でた。
「だって……え……?」私は思わず股間が湿っている事に気付いた。
「綾さん……可愛いです」梁君はそう言って私の股間を指でなぞった。「あ、あんっ!」私は思わず腰を浮かせた。「綾さん、もっと抵抗してくれませんか?でないと俺、調子に乗っちゃいますよ?」梁君はそう言うと自分のモノを持って私の股間に擦りつけた。「あ……やっ……」私は思わず目を瞑った。
「綾さん、入れますよ」梁君はそう言うと私の中に挿入した。「あぁっ!」私は思わず声を上げた。
*
「綾さん……好きです」梁君はそう言うと私の中で果てた。
私は下半身がじんわり濡れるのを感じた。
「大丈夫ですか?」梁君はそう言って私の体を抱き起こした。私は初めてのセックスで、精も根も尽き果てた。
「綾さん、処女だったんですね」梁君の言葉に私は恥ずかしくなり俯いた。
「綾さん……僕、嬉し過ぎて死にそうです」梁君はそう言うと私を抱きしめた。「梁君……」私は思わず泣きそうになった。
「綾さん、もう一度キスして下さい」梁君はそう言うと私にキスをした。私は抵抗せず、されるがままだった。
「これでもうあなたは、僕のものですね」
梁君はそう言うと私の頭を撫でた。
*
私は倉庫から出ると、ふらふらと自分の部署に戻った。
「綾、どこ行ってたの?」香奈ちゃんが私に話しかけた。「ちょっと……」私は曖昧に返事をした。
「あれ?綾、スカートになんかついてるよ?」香奈ちゃんが私のスカートを指差した。「え?」私は思わず自分のスカートを見た。
「……あ!」私は思わず声を上げた。スカートの裾に精液がついていた。
「綾……まさか、あんた……!」香奈ちゃんはそう言うと私の肩に触れた。「あんた……まさか、梁と……」香奈ちゃんの言葉に私は思わず動揺した。
「ち、違う!」私は慌てて否定した。「……綾」香奈ちゃんは私を睨んだ。
「違うの、本当に……」私は泣きそうになった。「……綾、あんた」香奈ちゃんはそう言うと、私を会議室に連れて行った。
「綾……あんた……」香奈ちゃんの目は怒りに満ちていた。「あんた、まさか梁と……」香奈ちゃんはそう言うと私を会議室のテーブルに押し倒した。「きゃ!」私は思わず声を上げた。
香奈ちゃんは私のブラウスを強引に脱がせた。私の体には梁君が付けていった無数のキスマークが付いていた。
「やっぱり……あいつ、女顔だからって相手を油断させて……」香奈ちゃんはそう言うと私の胸に噛みついた。「きゃああ!」私は思わず悲鳴を上げた。
「綾ちゃん、ダメだよあんな冷徹ロボットドS野郎になんか惚れちゃあ!男はみんな中出しする事しか頭にないケモノなんだから!」香奈ちゃんはそう言って私の胸を噛み続けた。「やっ、やめて……」私は泣きそうになった。
「綾ちゃん、警察行こ?あんな卑劣で冷徹な奴、絶対生かしちゃおけない」香奈ちゃんはそう言うと私の両肩を掴んだ。「え……?」私は思わず目を見開いた。
「綾ちゃん、あいつにレイプされそうになったんだよね?そうだよね?」香奈ちゃんはそう言うと私のブラウスのボタンを引きちぎった。「や、やめて……!」私は思わず泣きそうになった。
「綾ちゃん、警察行ってあいつを訴えてよ」香奈ちゃんはそう言うと会議室の壁を殴った。
「香奈ちゃん、違うの、梁君は……優しかったの……」私は思わずため息をついた。
「優しい……?あんな奴に優しくされたって嬉しくない!」香奈ちゃんはそう言うと私のスカートを剥ぎ取った。「きゃあああ!!」私は思わず悲鳴を上げた。
「おい、何騒いでいる?綾、またお前か?」部長が会議室に入って来た。「あ……あの……」私は慌てて体を起こした。
「綾ちゃん、部長に言ってよ!梁は最低な奴だって!」香奈ちゃんの言葉に部長は眉をひそめた。
「香奈ちゃん、梁君はそんな子じゃないよ……」私は思わずため息をついた。確かにちょっと強引だったけど、それもまた私のためを思っての事だった。
「綾、お前何された?」部長は私の側に来ると私の胸元を見た。「梁が何かしたなら、労働基準監督署に言うか?」
「え……?」私は思わず部長の顔を見た。「梁君は……私の事を心配してくれたんだよ」私はそう言うと泣きそうになった。「部長、綾は梁に強姦されたんです、即刻クビにして下さい」香奈ちゃんの言葉に部長は驚いた。
「強姦?」私は思わず涙が溢れてきた。梁君は悪くない。あんな可愛い男の子がそんな事するわけないのに……。
「おい、梁がやったのか?」部長は眉間にしわを寄せた。
「そうですよ!だから早くクビにして下さい!」香奈ちゃんの言葉に部長はため息をついた。
「……そうか、分かった」部長はそう言うと会議室を出て行った。「綾ちゃん!これで良かったんだよ!」香奈ちゃんの言葉に私は思わず泣き出した。
「香奈ちゃん……私……」
私は思わず泣き出した。「綾ちゃんは悪くないよ!悪いのはあいつだよ」香奈ちゃんの言葉に私は思わず涙が溢れてきた。
「綾ちゃん、香奈ちゃんは悪くないよ!悪いのは女みたいな顔して油断させて綾ちゃんをレイプしたあいつだよ!」香奈ちゃんの友達の芽衣ちゃんが会議室に入って来た。
「芽衣ちゃん……」私は思わず泣き出した。「綾、もう泣かないで」香奈ちゃんはそう言うと私を抱きしめた。
「芽衣ちゃん……ありがとう……」私は思わず涙した。
*
その夜、私は梁君の家に向かった。
「綾さん、どうしたんですか?」梁君はそう言うと私を部屋に招き入れた。
「ごめんね、こんな遅くに……」私は思わずため息をついた。
「いえ、大丈夫です」梁君はそう言うと私の側に来た。「どうしたんですか?」
「梁君、ごめんね……私……」私は思わず泣きそうになった。
「綾さん?」梁君の言葉に私は思わず涙が溢れてきた。「私、梁君にあんなに優しくしてもらったのに……香奈ちゃんがあんな事言うなんて」私は思わず涙をポロポロとこぼした。「ごめんね、梁君……ごめんね」
「綾さん、そんな事を言うためだけに僕の家まで来たんですか?」梁君は呆れたように言った。「だって……」私は思わず泣きそうになった。
「綾さん、そんな顔しないで下さいよ。僕は愛想も悪いしこんな顔だからよく誤解されるんですよ」梁君はそう言うと私を抱き寄せた。「え……?」私は思わず目を丸くした。
「僕達の関係は周りには言わないでおきましょう。綾さんだって、僕に犯されて善がってたなんて言いふらされたくないでしょう?」梁君はそう言うと私の顔を見た。「え……?」私は思わず顔が赤くなった。
「綾さん、今度はいつ会えますか?」梁君はそう言うと私の胸に指を置いた。「あっ……!」私は思わず体を仰け反らせた。
「また僕の家に来て下さい」梁君は私の耳元で、子宮に響かんばかりの声で囁いた。「あ……やっ……」私は思わず声を上げた。
*
「綾、あんた、梁と付き合ってるの?」香奈ちゃんが私に話しかけた。「え……?」私は思わず驚いた。
「梁、女顔の割にはなかなかやるじゃん」香奈ちゃんの言葉に私は思わず青ざめた。
「香奈ちゃん……まさか……」私は思わず動揺した。
「昨日、梁とあんたがホテルから出てくる所、私見たんだ」香奈ちゃんの言葉に私は思わず絶句した。
「え……?」私は思わず顔が青ざめた。「綾、あんたショタもイケる口だったの?知らなかったよ」香奈ちゃんの言葉に私は思わず頭が真っ白になった。
(私、どんどん梁君にのめり込んで行く……)
「あ、綾?」私は思わずため息をついた。
*
梁君、私はもうあなたなしじゃ生きていけない。
「梁君……私、あなたとなら地獄に落ちてもいいよ……」私は思わず呟いた。
「綾さん、どうしたんですか?」梁君はそう言うと私の髪を触った。「梁君……好きよ……」私は思わず梁君に抱きついた。
「綾さん、俺も大好きです」梁君はそう言うと私の唇にそっとキスをした。「でも、俺は悪い男ですから、可愛い見た目に油断してると、すぐに地獄行きですよ」梁君はそう言うと私の首筋にキスをした。「あぁっ……」私は思わず身をよじった。「梁君、私と地獄に行ってくれる?」私は思わず呟いた。
*
数日後、香奈ちゃんは会社をクビになった。梁君の仕業だと思った私は、こっそり香奈ちゃんに聞いたが、「梁にやられたのは私じゃなくて、綾ちゃんだよ」香奈ちゃんはそう言うと会社を出て行った。「香奈ちゃん……まさか、梁君に……?」私は思わず不安になった。
梁君と私は正式にお付き合いみたいな事はしていない。梁君が一方的に家に来て、嫌がる私に強引にセックスを強要する。
私は梁君に逆らえないから、仕方なく彼の言う事を聞いている。でも、彼が私の上で気持ち良さそうに腰を動かす姿を下から見上げると、私も興奮してしまう。
「綾さん……俺もうだめです……」梁君はそう言うと私の上で果てた。「え……?」私は思わず呆然とした。
「……綾さん、俺帰るよ」梁君はそう言うと私の体から離れた。「え……?ま、待って!」私は思わず梁君の腕を摑んだ。「綾さん……?」
「……私、まだイってないの……」私は思わず目を潤ませた。
「綾さん……何が欲しいの?」梁君はそう言うと私の耳元で囁いた。「あ……梁君の……」私は思わず顔を赤らめた。
「……綾さん、今日は俺の家に来る?」梁君はそう言うと私の体を愛撫した。「え……?」私は思わず驚いた。
*
(梁君の家……)
私は梁君の家の玄関で立ち尽くしていた。「綾さん、入って」
「う……うん……」私は思わず唾を飲み込んだ。
「綾さん、どうしたの?」梁君はそう言うと私を抱き寄せた。「あっ……」私は思わず声を上げた。
「綾さん、可愛い」梁君はそう言うと私の唇を塞いだ。「ん……」私は思わず梁君の服を摑んだ。
「……綾さん、可愛い」梁君はそう言うと私の体を愛撫した。「あっ……」私は思わず声を上げ、身をよじった。「綾さん、可愛いね」梁君はそう言うと私の首筋を舐めた。「あっ……」私は思わず顔を赤らめた。「綾さん……可愛いよ」梁君はそう言うと私の耳を舐めた。「あっ、うぅ……そこ、だめ……」私は思わず体を震わせた。「綾さん、耳弱いの?」梁君はそう言うと私の耳を舐めた。
「あっ、や……やめて……」私は思わず声を上げた。梁君は私の耳を舐めるのをやめなかった。「や……だめ、梁君……!」私は思わず声を上げた。
「……綾さん」
梁君はそう言うと私の胸を揉み始めた。「あっ、や……だめ……」私は思わず声を上げた。
「だめじゃないでしょ?」梁君はそう言うと私のスカートをめくった。「あっ!」私は思わず声を上げた。
「ここはこんなに濡れてるよ」梁君はそう言うと私の下着に手を入れた。「やっ、だめ……!」私は思わず声を上げた。クチュクチュという音が玄関に響いた。
「綾さん、俺もう我慢できないよ……」梁君はそう言うと自分のモノを私の口に近づけた。「綾さん、舐めて」
「……うん」私は思わず頷いた。私は梁君のモノを舐めた。
「綾さん、上手いよ」梁君はそう言うと私の髪を触った。「綾さん、もっと奥までくわえて」梁君はそう言うと私の頭を掴んだ。
「……うぐっ……んぐ」私は必死で梁君のモノを奥までくわえた。「綾さん、可愛いよ」梁君はそう言うと私の頭を撫でた。「うぅ……うぐっ……」私は必死で梁君のモノをしゃぶった。
「綾さん、そろそろ出すよ」梁君はそう言うと私の頭を掴み、腰を動かした。「んぐ……んん……!」私は思わず声を出した。
「……綾さん!」梁君はそう言うと私の口の中に射精した。「んん……!んぐっ……!」私は口を離そうとしたが、梁君はそれを許さなかった。
「……綾さん」梁君はそう言うと私の口から自分のモノを抜いた。「美味しい?」梁君はそう言うと私の唇を塞いだ。「んん……!」私は思わず声を上げた。
「……綾さん」
梁君はそう言うと、私のスカートをめくった。「あ……だめ……」私は思わず声を上げた。ぬちゃっと音がして、私のおまんこの入り口に、梁君のモノが触れた。「綾さん……俺もう我慢できないよ」
「……うん……」
私は思わず頷いた。
「綾さん、挿れるよ」梁君はそう言うと私のおまんこの中に、自分のモノを入れた。
「あぁっ……!」私は思わず声を上げた。梁君の大きいモノが私の子宮に当たった。「綾さん、気持ちいい?」梁君はそう言うと腰を動かした。
「……うん」
私は思わず声を上げた。梁君は私のおまんこに自分のモノを出し入れした。「あっ、あぁっ……!」
私は思わず声を上げた。
「綾さん、可愛いよ」梁君はそう言うと私の乳首を舐めた。「ひゃん……!あっ、や……!」私は思わず声を上げた。
「綾さん……俺もうだめかも……」
梁君はそう言うと腰の速度を早めた。
「あっ、やっ……!あ……!」私は思わず声を上げた。「綾さん……!」
梁君はそう言うと、私のおまんこの中に射精した。私は思わず体をのけぞらせた。「あ……熱い……」私は思わず声を上げた。
「……ふぅ」梁君はそう言うと、自分のモノを抜いた。「綾さん……大丈夫?」
「うん……」私は思わず声を上げた。
「綾さん、可愛い」梁君はそう言うと私の体を愛撫した。「あぅ……梁君、まだするの……?私、もう……」私は思わず声を上げた。
「綾さん、俺まだ満足してない」梁君はそう言うと私の体を撫でた。「綾さん、可愛いよ」梁君はそう言いながら私の胸を揉んだ。
「あぅ……♡り、梁君は、一体何人の女の子と、付き合ったの……?」私は思わず声を上げた。
「綾さん、俺が職場でモテないの知ってるでしょ?」梁君はそう言うと私の乳首を舐めた。「あっ……や……♡」私は思わず声を上げた。
「で、でも……みんなにこういうこと、してるんでしょ……?」私は思わず声を上げた。
「綾さんこそ……何人の男とヤったんですか?」
梁君はそう言うと私の乳首を甘噛みした。「あぁっ……それ、だめ……♡」私は思わず声を上げた。
「相変わらず感度高いし……俺、こう見えて普段は真面目だから、結構みんなから慕われてるんですよ」梁君はそう言うと私の首筋を舐めた。「あっ……や……♡」私は思わず声を上げた。
「でも、綾さんが、無自覚かどうか知らないけど、そうやって男を誘うような事ばっかり言うから、俺心配なんですよ」梁君はそう言うと私の耳を舐め始めた。「あっ……や……♡」私は思わず体を震わせた。
「今までどうやってそれで男をかわせたのか甚だ疑問です」梁君はそう言うと私の耳の中に舌を入れ、クチュクチュと音を立てた。「あぁっ……や……♡」私は思わず声を上げた。「じょ、女子高……だったから……」私は思わず声を上げた。
「女子高?」梁君はそう言うと、私の耳を舐めた。「あぁっ……♡」私は思わず体を震わせた。「女子高って、男いないんですか?」梁君はそう言うと私の体を愛撫した。「あっ……や……♡」
「たまにいましたよ、綾さんみたいな人」梁君はそう言うと私の乳首を舐めた。「あっ……♡や……やめて……」私は思わず声を上げた。
「まあ、こういう女は手が付くのが早いですよね。処女は当たりでした」梁君はそう言うと私の乳首を舐めた。「あっ……♡や……だめ……♡」私は思わず体をのけぞらせた。
「綾さん、もうイったんですか?」梁君はそう言うと私のおまんこに指を入れた。「あ……や……♡」私は思わず声を上げた。
「綾さん、相変わらず敏感ですね」梁君はそう言うと私の体を愛撫した。「あ……や……♡ あぁっ……」私は思わず声を上げた。「綾さん、そろそろいきますよ」
梁君はそう言うと私のおまんこに自分のモノを当てた。「あ……だめ……♡」私は思わず声を上げた。
「綾さん、可愛いですよ」梁君はそう言うと、私のおまんこの中に自分のモノを入れた。「あぁっ……!」私は思わず体をのけぞらせた。
「綾さん、気持ちいいよ」梁君はそう言うと私のおまんこに自分のモノを出し入れした。「あ……や……♡ あぁっ……!」私は思わず声を上げた。
「綾さん、生でするの久しぶりでしょ?」梁君はそう言うと私の乳首を舐めた。「あっ……♡や……だめ……♡」私は思わず体をのけぞらせた。「俺もうだめかも……」梁君はそう言うと腰の速度を早めた。
「あっ、やっ……!あ……!」私は思わず声を上げた。「綾さん、中に出すよ」梁君はそう言うと私のおまんこの中に射精した。
「あぁっ……♡」私は思わず声を上げた。
中出しの背徳感と、梁君に強引に抱かれる快感で、私は思わず体をのけぞらせた。
(私……梁君なしじゃ生きて行けない……!)私は思わず体を震わせた。
*
[香奈視点]
私の友達の綾ちゃんは、男が好きそうな要素てんこ盛りのフルコースだ。
まず見た目が可愛いし、胸も大きい。そして性格はおっとりしていて優しい。そして何より男ウケするポイントは、自分の事を卑下するところ。
「私って、男運ないの」とか「私ってモテないし」とか言ってる女の子に男は弱い。綾ちゃんは今まで、モテない自分の事を卑下して男に媚びを売り、その結果多くの男を虜にしてきた。
でも、綾ちゃんには致命的な弱点がある。それは自分の魅力を全く理解していない事。好意に全く気付いてもらえなかった男は、今まで何人もいただろう。
「香奈はいいよね。美人で、スタイル良くて」
綾ちゃんはいつも私にそう言う。でも私は知っている。綾ちゃんが、男の気を引くために体型を維持するのにどれだけ努力をしているかを。
「香奈、いいなあ。美人で」綾ちゃんはいつも私にそう言う。
でも私は知っている。綾ちゃんが、男の気を引くためにメイクを維持するのにどれだけ努力をしているかを。
私は逆に、自分の事を卑下する綾ちゃんが羨ましかった。私はそんな努力はしていないし。
「綾ちゃん、もし変な男につきまとわれたら、私が守ってあげるから」私は綾ちゃんにいつも言っていた。「ありがとう香奈」綾ちゃんはいつも私にそう言った。
でも私は知っている。綾ちゃんが、男の気を引くために「私、ブスだから」と言うのを。
「香奈はいつも美人だよねー」綾ちゃんは私にそう言う。
でも私は知っている。綾ちゃんが、男の気を引くために「私ブスだから」と言うことを。
*
「綾ちゃんってめちゃくちゃかわいー!」
「綾ちゃん、彼氏いないのー?紹介しようか?」
「え!いいなあ!俺も彼氏に立候補しようかなあ!」
「綾ちゃん、今度一緒に遊び行かない?」
「綾ちゃん、今度一緒に映画行かない?」
「綾ちゃん、今度俺んち来ない?親いないから」
「綾ちゃん、今度俺と……」
「え!ほんとに!?ありがとう!」
高校に入って、綾ちゃんのモテっぷりはとんでもなかった。
「綾ちゃんってほんとに可愛いよね」
「え?私ってそんな可愛いかなあ?」綾ちゃんはいつもそう言う。
でも私は知っている。綾ちゃんが、自分の魅力を全く理解していない事を知っている。
「え!ほんとに?やったー!香奈のおかげだよー!」
綾ちゃんはいつも私にそう言う。でも私は知っている。綾ちゃんが、自分の魅力を最大限に生かして男を虜にしている事を。
*
ある日、綾ちゃんが妊娠した。
「……香奈、私妊娠したみたい」綾ちゃんはそう言うと私に抱きつき泣き出した。
「綾、妊娠って……え?」私は思わず声を上げた。
「……うん」綾ちゃんはそう言うと、私に抱きつき泣き出した。
「私……どうしよう……」綾ちゃんはそう言って泣き続けた。「え……綾ちゃん、相手は?」私は思わず言った。
「……分かんない」綾ちゃんはそう言うと、茫然としたまま泣き続けた。
「綾ちゃん、相手の人誰なの?」私は思わず聞いた。「……わかんないよ……沢山の男の人に、ムリヤリされたから……」綾ちゃんはそう言うと泣き続けた。
「え!?」私は思わず声を上げた。「怖かったよぉ……」綾ちゃんはそう言うと、また泣き出した。
*
それ以来綾ちゃんはすっかり暗くなってしまった。男の人とは目も合わせられないし、会話もできない。
「綾ちゃん、元気出しなよ」私は毎日のように綾ちゃんにそう言った。でもそんな日が1ヶ月、2ヶ月と続くうちに綾ちゃんはどんどん痩せていった。
「ごめん……香奈……。私、もうムリだよ……」綾ちゃんはそう言うと私に抱きついて泣き出した。
「綾ちゃん……」私は毎日泣いていた。そしてある日、私は決意した。
「私……頑張るよ。綾ちゃんの代わりに、私が」私はそう言うと綾ちゃんの頭を撫でた。
「香奈……」綾ちゃんは呆然とした表情で私を見た。
「綾ちゃん、安心して」私はそう言うと微笑んだ。「私が、絶対なんとかするから」私はそう言うと、綾ちゃんを抱きしめた。
「香奈……」綾ちゃんは呆然とした表情で私を見た。
「綾ちゃん、私がいるから」私はそう言うと綾ちゃんの頭を撫でた。「私が、絶対なんとかするから」私はそう言うと綾ちゃんを抱きしめた。
*
梁がアルバイトで入ってきたのは綾ちゃんがカフェでバイトを始めてから1ヶ月が過ぎた頃だった。
梁は女の子みたい可愛い見た目と、誰にでも優しい性格で、すぐにアルバイト先で人気者になった。
でも私は知っていた。その見た目とは裏腹に彼がドSで、女遊びが激しいことを。
「ねぇ、香奈……梁君って、可愛いよね」綾ちゃんは私にそう言った。
「え?そうかな……?」私は思わず聞き返した。綾ちゃんから現実の男に興味を持つなんて珍しい。
「梁君、彼女とかいるのかなあ?」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「さあ……でも、人気あるみたいだよ」私はそう言うと綾ちゃんを見た。
そして、ぽやぽやっとした性格の綾ちゃんも、梁にはすぐに心を奪われた。
「私も梁君と付き合いたいなあ」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「え?そうだね……」私は梁を睨みつけるとそう言った。梁め……私の綾ちゃんをたぶらかしやがって!
「香奈、お願いがあるの」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「え?なに?」私は驚いて言った。「梁君、紹介してくれないかなあ?」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「え?なんで……?」私は思わずそう言った。「香奈の友達だから、紹介して欲しいなあ」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「梁君、可愛いよね」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「綾ちゃん、騙されちゃダメ。昨日の凜ちゃんのこっぴどく振った時のあの顔見た?あれは女を騙す男の顔よ」私は思わずそう言った。
「え?そうなの?」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「うん、間違いないよ」私は思わずそう言った。「女なんて顔とスタイルしか見てないから」私はそう言うと綾ちゃんを見た。
「え?でも、私なんて可愛くないし、スタイルも悪いよ」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「そんな事ない!綾ちゃん、すごく可愛いよ!」私は思わずそう言った。
「え?そう……?」綾ちゃんはそう言うと私を見た。「香奈、ありがとう」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「うん!」私は思わずそう言った。あれ……これじゃあの梁と一緒だ……。
*
ある日、梁がちょっとふらふらした様子でバイト先に来た。
「梁君、大丈夫?」綾ちゃんが心配して声をかけた。
「あ、綾さん……」梁はそう言うと崩れ落ちるように倒れた。
*
(遅い……綾ちゃん、何してるの?)私はイライラしながら綾ちゃんを待っていた。
綾が「私、一人で梁君の看病するから、香奈は帰って」と言ってきたので私はバイトを早退して綾を待っていた。
(あんな男のどこが良いわけ?サイコパスだし、ひ弱だし、そりゃ困った時だけは優しいけど、それ以外は何考えてるか分かんないし!)私はそう思うと休憩室のドアを睨みつけた。
その時、ドアがガチャッと開き、綾ちゃんが出てきた。「香奈」綾ちゃんは私を見ると、真っ赤な顔のまま私に抱きついた。
「綾ちゃん?どうしたの?」私は驚いて聞いた。「香奈……私、梁君のこと好きみたい……」綾ちゃんはそう言うと私を見上げた。
「え……?」私は思わず固まった。「梁君、優しいよね……。私ね、生まれて初めて男のこと好きになったみたい……」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「え……?」私は思わず声を上げた。「綾ちゃん、正気?」私はそう言うと綾ちゃんを見た。
「香奈……私、どうしたらいい?」綾ちゃんはそう言うと私を見上げた。
私は思わず綾ちゃんを睨みつけた。「梁はだめ」私はそう言うと綾ちゃんの手を引っ張った。
「え……?香奈、どうして……?」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「梁はだめ」私はそう言うと綾ちゃんの手を引っ張った。
「香奈、お願いだよ……」綾ちゃんはそう言うと私に抱きついた。
「綾ちゃん、お願いだよ」私はそう言うと綾ちゃんの手を引っ張って歩き出した。
*
(綾ちゃんを梁に取られるくらいなら、私が奪ってやる!)私はそう思うと休憩室のドアを開けた。
「梁、大丈夫?」私はそう言うと梁に近づいた。「あ、香奈さん」梁は私を見るとそう言った。私は梁に馬乗りになると、梁にキスをした。
「か、香奈さん!?」梁は驚いて私を見た。このまま梁が淫行の罪で警察に逮捕されれば、綾ちゃんはきっと私を選ぶはずだ。
「梁君……好き……」私はそう言うと梁にさらにキスをした。
「香奈さん、やめて下さい」梁はそう言うと私を振り払おうとした。
「梁君、私じゃダメなの?」私はそう言うと梁を抱きしめた。
「香奈さん、なんのつもりです?分かってますよ。綾さんの事でしょう」チッ、梁は勘が鋭い。
「ええそうよ」私はそう言うと、また梁にキスをした。「あんたみたいな悪質で淫行野郎に綾ちゃんは渡さない!」私はそう言うと梁を睨みつけた。
「……淫行野郎はどちらかと言うと今、香奈さんじゃないですか?」梁はそう言って私を睨んだ。
「な……」私は思わず声を上げた。確かに……。「梁君、ごめん」私はそう言うと立ち上がった。
「……香奈さんの心配はよく分かります」梁はため息をつきながら言った。「俺はこう見えて節度ある人間です。でも、綾さんはその限りではないみたいですね」梁はそう言って私を見た。
「え?」私は驚いて梁を見た。「あれじゃ襲ってくれと言っているようなもんです。よくあれであの年まで子供も作らず無事でしたね」梁はそう言ってため息をついた。
「……そうね」私は思わず頷いた。「でも梁君、綾ちゃんを泣かせたら許さないから」私はそう言うと立ち上がった。
「綾ちゃんは好きな男としか話さない。だから綾ちゃんの事、ちゃんと見てあげてね」私はそう言うと休憩室を出た。
*
「香奈、梁君になんて言ったの?」綾ちゃんは心配そうに私を見た。「え?なんでもないよ」私はそう言って笑った。綾ちゃん、ごめんね。私、梁に負けちゃった。でも、綾ちゃんは絶対に渡さないから!
「香奈さん」梁はそう言うと私の腕を掴み、耳打ちした。
「綾さんの事、相談にのって下さい。綾さんと付き合いたいんです」梁はそう言って私を見た。
「え?」
私は驚いて梁を見た。
「俺と綾さん、まずは友達から始めます」梁はそう言って私を見つめた。「良かったら今日、飲みに行きませんか?俺が奢りますから」梁はそう言うと私を見つめた。
(ちょ……食事に誘うなら綾ちゃんを誘いなさいよ)私はそう心の中で思った。
「うん……いいよ」私はそう言うと梁を見た。梁は嬉しそうに笑うと「じゃあ今日の四時にドトールで」と言って去って行った。
「香奈、梁君と何話したの?」綾ちゃんが心配そうに私に尋ねた。
「別に」私はそう言うと綾ちゃんを見た。
「え……?でも……」綾ちゃんは明らかに動揺していた。
「綾ちゃん、大丈夫?」私は思わずそう言った。
「え……?」綾ちゃんは明らかに動揺していた。
「綾ちゃん、梁君のこと好き?」私は思わずそう聞いた。
「……えっと」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「好きか嫌いか聞いてんの」私は思わずそう怒鳴った。
「……えっと」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「好きじゃないの?」私は思わずそう聞いた。
「えっと、嫌いじゃないけど……」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「……そう」私はそう言うと、綾ちゃんを抱きしめた。「心配しないで。梁とはマジで何もないから。ただちょっと相談にのってただけ」私はそう言うと綾ちゃんを見た。
「そう……」綾ちゃんはそう言ってホッとしたように笑った。「香奈、ありがとう」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「うん……」私は思わずそう言った。
「梁君、どこが好きなの?」私は綾ちゃんに聞いた。
「え……?」綾ちゃんは頬に手を当てた。
「どこが好きなの?」私はもう一度聞いた。
「……頑張り屋さんなのに、なかなか上手くいかないところ」綾ちゃんはそう言うとニンマリと笑った。「これって、母性本能かな?」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「へー」私は思わずそう言った。「じゃあ、男としては?」私は思わずそう聞いた。
「え……?」綾ちゃんは明らかに動揺した。「り、梁君にはそんな感情ないよ」綾ちゃんはそう言うと私から目を逸らした。
「じゃあ、私が梁と付き合ってもいい?」
私はそう言うと綾ちゃんを見た。
「え?」綾ちゃんは驚いたように私を見ると、泣きそうな目で私を見た。
「綾ちゃん、梁の事好き?」私はもう一度聞いた。
「……好き」綾ちゃんはそう言うと真っ赤になってうつむいてしまった。女の私にも理性が吹っ飛ぶくらい可愛い。
(こんなん相談なんか要らないだろ)私はそう思いながらも梁との待ち合わせ場所に向かった。
*
「梁、ごめん。待たせた?」私はそう言うとドトールに入った。
「あ、香奈さん。俺も今来たところです」梁はそう言って私を見た。
「香奈さん、何食べます?あんまり高いの頼まないでくださいよ~。俺、金欠なんで」梁はそう言うとメニューを私に渡した。
「あ、私、コーヒーでいいよ」私はそう言うとメニューを梁に返した。「え?香奈さん、食べないんですか?」梁はそう言うと驚いた目で私を見た。
「うん、コーヒーが好きなんだ」私はそう言うと梁を見つめた。
「へー」梁はそう言うと私を見た。「香奈さん、コーヒーみたいな顔してますもんね」
「色黒って言いたいわけ?」私は思わずそう言った。
「あはははっ」梁はそう言うと笑った。「香奈さん、怖い顔しないでくださいよ~」
「してないっつーの」私はそう言って梁を睨んだ。何でこんなデリカシーの欠片もないような男を綾ちゃんは好きになったんだろう?私はそう思いながら梁を見た。
「それで相談って……?」私はコーヒーを飲むと、梁に聞いた。
「ああ……」梁はそう言うと私を見つめた。「まぁ要は……その……俺、こんな気持ちになるの初めてで……」梁はそう言って照れたように頭を掻いた。
「で?」私は思わずそう聞いた。早くしてくれ。私は綾ちゃんの事が心配なんだ。「あの……つまり……」梁はそう言うと真っ赤になって私を見つめた。
「綾さんとセックスするにはどうしたら良いでしょうか?」梁はそう言うと私を見つめた。
「……はあ!?」私は思わず声を上げた。「あんた、私に聞く?」私は思わずそう叫んだ。「いや……だって香奈さん、経験豊富そうだし、綾さんと仲いいし……」梁はそう言うと私を上目遣いに見た。
「梁君、怒るよ?」私は思わずそう言った。「あ、香奈さん。怖い顔しないでくださいよ~」梁はそう言うとへらへらと笑った。確かに歯がハムスターみたいに可愛い。
「梁君、綾ちゃんを悲しませるような事だけはやめてね」
私はそう言うと梁を睨んだ。
「じゃあ、香奈さん相談に乗ってくださいよ」梁はそう言うと私を見た。「俺、こう見えても気にしてるんですよ?デリカシーがないって」梁はそう言うと私を見た。
「あー、もう分かったから!」私は思わずそう言った。「梁君、綾ちゃんとセックスしたいわけね?」私は思わずそう聞いた。
「はい!もうあのおっぱいが忘れられません」梁はそう言うと目をキラキラさせた。
「あー、はいはい」私は思わずため息をついた。「じゃあ、こうしよう」私はそう言うと梁を見た。
「はい?」梁は不思議そうに私を見つめた。
「綾ちゃんをデートに誘って」私は梁に言った。
「……え?」梁は驚いたように私を見た。
「デートに誘って、その日に綾ちゃんとセックスしなさい」私はそう言うとコーヒーを飲み干した。
「香奈さん、綾さんが好きそうな場所分かりますか?俺の予想では、綾さんはディープなオタク系女子じゃないかと思うんですけど」梁はそう言うと首を傾げた。
「だから、私があんたをデートに誘ってあげるっつってんのよ!」私は思わずそう声を上げた。
「え?」梁はそう言うと、きょとんとした顔で私を見た。
「私をデートに誘って、綾ちゃんをデートに誘いなさい。そして2人でセックスしなさい」私はそう言うと梁を見た。「なるほど……。さすが香奈さん、頭いい!」梁はそう言うと手を叩いた。
「あんた、私の事、バカだと思ってるの?」私はそう言うと梁を睨んだ。
「あ……すいません」梁はそう言うと、下を向いた。
「で、いつデートする?」私はそう言うと梁を見た。
「今週の土曜日とかどうですか?」梁はそう言うと私を見た。
「よし、じゃあ私は綾ちゃんを誘ってコミックマーケットへ行くから、あんたと綾ちゃんはそこでデートね」私はそう言うと立ち上がった。「じゃあ梁、よろしくね」私はそう言って梁に手を差し出した。
「え……あの……」梁はそう言うと私を見た。
「何?」私は思わず首を傾げた。
「……香奈さん」梁はそう言うと私に手を差し出した。
「何?」私は思わずそう言ったが、梁は私の手を握らなかった。
*
「綾ちゃん、今度梁とデートしない?」私はそう言うと、綾ちゃんを見た。
「え?梁君と?」綾ちゃんは驚いた顔で私を見た。
「そう、梁と」私はそう言うと綾ちゃんを見つめた。
「……でも」綾ちゃんはそう言うと、何か言いたそうな顔で私を見た。
「梁がどうしてもデートしたいって言うから」私はそう言うと綾ちゃんを見た。
「梁君が?」綾ちゃんは驚いたように私を見つめた。
「うん」私はそう言うと綾ちゃんを見た。「どう思う?」
「梁君が私とデートしたいの?」綾ちゃんはそう言うと、私を見た。
「うん」私はそう言うと頷いた。
「どうして?」綾ちゃんは不思議そうに私を見た。
「梁はね、綾ちゃんを幸せにしたいんだって」とりあえず、私はそう言った。
「え?」綾ちゃんはそう言うと私を見た。「どういう事?」綾ちゃんは明らかに動揺していた。
「つまりね、梁は綾ちゃんを自分の物にしたいって事」私はそう言うと綾ちゃんを見た。
「え……?」綾ちゃんはそう言うと、私を見つめた。
「梁はね、綾ちゃんを幸せにしたいんだって」私はもう一度言った。
「どうして……?」綾ちゃんは不思議そうに私を見た。
「つまり、綾ちゃんを自分のものにしたいんだって」私はそう言うとニッコリと微笑んだ。
「・・・・・・・」綾ちゃんは私を見ると、真っ赤になってうつむいた。
「梁は綾ちゃんの事が好きだって」私はそう言うとコーヒーを一口飲んだ。
「・・・」綾ちゃんは黙ったままだった。
*
綾ちゃんは少女漫画の読みすぎで男に対する免疫が全くない。(女子校育ちのお嬢様なら当たり前か)梁と付き合うように、私がけしかけたらどうなるかな?私は綾ちゃんを梁とデートさせることにした。
「香奈さん、ありがとうございます。綾さんとデートできるなんて夢のようです」梁はそう言うと私を抱きしめた。
「おい!私を抱きしめるな!」私はそう言うと梁から離れた。「香奈さん、俺、頑張ります」梁はそう言うと私を見つめた。
「うん、頑張ってね」私はそう言うと梁を見た。「香奈さん、どうして俺達にそんなに協力してくれるんですか?俺、噂通り、香奈さんと綾さんの間に割って入った邪魔者なんじゃあ……」梁はそう言って私を見つめた。
「馬鹿じゃないの?」私はそう言うと梁を見た。
「え……?」梁は私を見て固まった。「じゃあ、私もあんたと綾ちゃんの邪魔者だっつーの」私はそう言うと微笑んだ。
「あの子は男にトラウマがある。そんなあの子が自分から歩み寄りたいと言ったんだから、応援しない訳には行かないよ。例え結果がどうなろうともね」私はそう言うと梁を見た。「そろそろ綾ちゃんが来るから私は帰るよ。あとはお二人でよろしくやりな」私はそう言うと梁を見た。「じゃあ、またね」
「はい、香奈さんありがとうございました!」梁はそう言うと頭を下げた。
二人がどうなるのかは分からないけど、今は綾ちゃんの幸せを祈るしかなかった……
*
次の日、私は綾ちゃんを呼び出した。
「香奈、昨日はありがとう」待ち合わせ場所にやって来た綾ちゃんは私を見ると、嬉しそうに微笑んだ。
「綾ちゃん」私はそう言うと綾ちゃんを見た。「梁とのデート、どうだった?」
「う……うん」綾ちゃんはそう言うと私を見た。「……梁君、本当に私なんかで良いって言ってくれたんだ」綾ちゃんはそう言うと嬉しそうに笑った。
「え……?」私は綾ちゃんの言葉に耳を疑った。「香奈、セックスって本当はあんなに気持ち良いんだね」綾ちゃんはそう言うと、私に微笑んだ。
「え……?」私は思わずそう声を上げた。
「……香奈?」綾ちゃんは私を見て首を傾げた。
「え……?梁君とセックスしたの……?」私は思わずそう聞いた。「うん……」綾ちゃんはそう言うと、恥ずかしそうにうつむいた。
「……したの?」私はもう一度聞いた。「うん、したよ」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「……どうだった?」私は思わずそう聞いた。「うん、すごく良かった」綾ちゃんはそう言うと嬉しそうに私を見た。
「……そっか」私はそう言うと、ため息をついた。
「香奈?」綾ちゃんは私を見て心配そうに声をかけた。「……梁君、優しかった?」私はそう言うと綾ちゃんを見た。
「うん……」綾ちゃんは私を見つめるとそう言ってぽわんとした顔をした。
「そっか」私はそう言うと綾ちゃんを見つめた。「じゃあ、良かったね」私はそう言うと綾ちゃんを見つめた。
「うん、ありがとう」綾ちゃんはそう言って嬉しそうに私を見た。「私……梁君と結婚して、毎日お味噌汁作るんだ」綾ちゃんはそう言って私を見た。「お味噌汁……?」私は思わずそう言った。
「……あ」綾ちゃんはそう言うと慌てて口を手で覆った。「香奈、今の忘れて!」綾ちゃんの顔はみるみる赤くなった。
「……そっか」私はそう言うと綾ちゃんを見つめた。「頑張ってね、私も応援してるからさ」私はそう言って微笑むと綾ちゃんを見た。
「うん、ありがとう!」綾ちゃんはそう言うと嬉しそうに微笑んだ。
(梁……綾の事泣かせたら、マジでぶっ殺すぞ)私はそう思いながら、綾ちゃんを見つめた。
「じゃあね」私はそう言うと綾ちゃんに手を振った。「またね、香奈」綾ちゃんはそう言うと私に手を振り返した。
*
私は家に帰ると早速梁に電話した。
「私だけど、梁?」
『あ……香奈さん……』電話の向こうで梁は緊張しているみたいだった。
『綾さんから、もしかして……あの事聞きました?』梁はそう言うと唾を飲み込んだ。
「まあね」私はそう言って腕を組んだ。「それでさ……お前はあの子にどのくらい本気なんだ?綾ちゃんを幸せにする気はあるのか?」私はそう言うと梁を見つめた。
『……え?』電話の向こうで梁はそう声を上げた。
「綾ちゃんを幸せにする気があるのかって聞いてんの」私はそう言うと梁を見つめた。
『……それはですね、その……』梁はそう言うと口ごもった。
「何だよ?」私は思わずそう言った。『あ~……今は結婚とかは考えてないです』梁はそう言うとため息をついた。
「今は……?」私は思わずそう聞き返した。『俺、結婚するなら貧乳じゃないと嫌なんです』梁はそう言うとため息をついた。
「あ?」私は思わずそう声を上げた。『俺、結婚するなら貧乳じゃないと嫌なんです』
「……お前さ」私は思わずそう言った。「ちょっと今からうち来い」
『え……あ、はい』梁はそう言うと電話を切った。
*
「あ……あの、香奈さん?」私は今、梁を私の家に連れ込むと梁を正座させている。「あの……香奈さん?」梁はそう言うと私を見た。
「貧乳が好きとか、マジで言ってんの?」私はそう言うと梁を見つめた。
「はい」梁はそう答えると頷いた。「俺、結婚するなら貧乳じゃないと嫌なんです」
「は?」
私は思わずそう声を上げた。
「セックスするなら巨乳が最高ですけど、奥さんはロリが良いんです」梁はそう言うと私を見た。「まあ、綾さんだってそのうち俺に飽きて、俺が結婚してあげても良かったってきっと思う日が来ますよ」
「……」私は梁の言葉に一瞬固まった。コイツは正真正銘のサイコパスだ。「梁さ」私はそう言うと、ため息をついた。「お前、本当にいい加減にしろよ?」
私はそう言うと梁を睨んだ。
「え……?」梁は驚いた顔をして私を見た。
「マジで殺すぞ?」私はそう言うと梁を睨んだ。
「そう言われましても。昨日迫ってきたのは綾さんの方なんで」梁はそう言うと私を見た。「香奈さんだって、綾さんのおっぱい見たでしょ?」
「はあ?」私は思わずそう言った。「あのな、梁」私はそう言うとため息をついた。「お前、私の事バカだと思ってるだろ?」私はそう言うと梁を睨んでため息をついた。「綾ちゃんからお前とのセックスの事聞いて、私が何にも思わない訳ないじゃん」私はそう言うと梁を睨んだ。
「綾さん、何て言ってました?」梁はそう言うと私を見た。
「お前の事、優しくてかっこいいって」私はそう言って梁を睨んだ。
「え?」梁はそう言うと私を見た。「あと、毎日味噌汁作りたいって」私はそう言うと梁を見た。「え?」
「お前さ、綾ちゃんを幸せにする気はあるの?」私はそう言うと梁を見た。「え?あ……えーっと」梁はそう答えた。
「俺、結婚するなら香奈さんみたいな人の方が良いです」梁はそう言うと私を見つめた。「はあ?」私は思わず声を上げた。
「あっ、勘違いしないで下さいね。香奈さん『みたい』な人であって、香奈さん『が』ではないですから」梁はそう言うとニッコリと微笑んだ。「お前、喧嘩売ってんの?」私は思わずそう言った。
「香奈さん、綾さんに僕を何とか諦めてもらうにはどうしたら良いでしょうか」梁はそう言うと私を見た。
「はあ?」私は思わずそう声を上げた。「お前、綾ちゃん好きなんじゃないの?」私は思わずそう聞いた。
「はい、好きですよ」梁はそう言うと私を見た。「まあ正確には『体』は好きですけど」
「はあ?」私は思わず声を上げた。「お前、マジで言ってんのか?」私はそう言うと梁を見つめた。
「はい、大好きです」梁はそう言うと私を見た。「突くたびに可愛い声出すんで、最高です」
「……」私は思わずため息をついた。
「香奈さん?」梁はそう言うと私を見つめた。私は頭を抱えた……綾ちゃんはなぜよりにもよってこんなサイコパス男を好きになってしまったんだろう……
「香奈さん?」梁はそう言うと私を見た。私は梁を睨むと、ため息をついた。「お前の性癖は、よく分かった」私はそう言うと梁を見た。
「お前が綾ちゃんの体しか好きじゃない事はよく分かった」私は梁を睨むとそう言った。
「綾さんなら引く手数多なんですし、何も俺でなくても良いじゃないですか」梁はそう言うと微笑んだ。
「あのな、綾ちゃんにはお前しかいないんだよ」
私はそう言うとため息をついた。
「俺、結婚するなら貧乳じゃ無いと嫌なんです」梁はクソ真面目な顔でそう言うと私を見つめた。私は頭がくらくらした。この事実を綾ちゃんにどうやって伝えればいいんだろう……
*
私は重い足取りで職場へと向かった。「香奈、おはよう」綾ちゃんはすでに出勤していた。
「おはよう」私はそう答えたが、思わずため息をついた。
(梁……お前の事は私が必ずぶっ殺してやる)私は心の中でそう誓った。「香奈、どうしたの?」綾ちゃんは私を心配そうに見つめた。その首元にはくっきりと梁のキスマークが残っていた。
「あ……」私は思わずそう言うと綾ちゃんの首元を凝視した。「ん?どうしたの?」綾ちゃんはそう言うと首を傾げた。
私は思わずため息をついた。
(梁……マジで殺す)私はそう思うと梁を睨みつけた。
「あのさ、香奈」綾ちゃんはそう言うと深呼吸をした。「ん?」私は綾ちゃんを見つめた。綾ちゃんは深刻そうに口を開いた。
「……最近、梁君と仲良いみたいだね」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「え……?」私は思わずそう言った。
(もしかして、私に嫉妬してる……!?)私はそう思うと綾ちゃんを見つめた。
「あのさ、香奈」綾ちゃんはそう言うと私に視線を向けた。「梁君の事……好きなの?」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「へ……?」私は思わずそう声を上げた。「香奈……」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。その瞳には涙が溜まっていた。
「だ、大丈夫……?」私は綾ちゃんを抱きしめた。
「梁君が好きなの」綾ちゃんはそう言うと、声をあげて泣き始めた。
「綾ちゃん」私はそう言うと、綾ちゃんの背中を優しくさすった。
*
しばらくして落ち着いた綾ちゃんは、私を見て微笑んだ。
「香奈……今までありがとう」綾ちゃんは静かにそう言った。「え……?」私は思わず綾ちゃんを見つめた。「梁君、香奈の事好きなんだって」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「はあ?」私は思わずそう言った。(梁が私の事好き……?)
「あのね、梁君が言ってた」綾ちゃんはそう言うと私を見た。「香奈に踏まれてる時、すごく幸せだったんだって」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「はあ?」私は思わずそう声を上げた。「梁君、香奈の事が好きなんだって」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「はあ?」私は思わずそう声を上げた。(梁が私の事好き……?)
「それでね、私思ったの……夫婦だけが愛し合うのが愛じゃないって」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「え……?」私は思わず綾ちゃんを見つめた。「梁君と香奈が愛し合って、私が邪魔者なら……」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「私、身を引いてもいいかなって」綾ちゃんはそう言うとニッコリと微笑んだ。
「いやいや」私は思わずそう声を上げた。「梁は私の事好きじゃないって……」
「でも、香奈は梁君が好きなの?」綾ちゃんはそう言うと私を見た。
「あんなサイコパス、好きじゃないって」私は思わずそう言った。
「じゃあさ……」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「私……二番目でもいいから」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「え……?」私は思わずそう言った。
「梁君が好きなの。梁君の二番目でも、三番目でもいいから」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「『愛人』になれば、私は香奈と一緒にいられるでしょう?」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「綾ちゃん……」私は胸が苦しくなった。「梁君は香奈の事好きだと思うよ」綾ちゃんはそう言うと私の手を握りしめた。「私、応援してる」綾ちゃんはそう言うと、私を見つめた。
こんなに健気でいい子を振るなんて、本当に梁はどうかしてる。
「綾ちゃん……ありがとう」私はそう言うと綾ちゃんの手を握りしめた。「私は何があっても、綾ちゃんの味方だからね」私はそう言うと綾ちゃんを見つめた。「だって、私たちは友達じゃん?」
「香奈……」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「香奈、大好き」綾ちゃんの瞳から涙が溢れた。
「私もだよ、綾ちゃん」私はそう言うと綾ちゃんの体を抱きしめた。
こんないたいけな女の子の心を弄んで……梁は絶対に許さない。
「綾ちゃん……」私はそう言うと綾ちゃんの手を握りしめた。

  • その日、私が綾ちゃんを飲みに誘うと「ごめんね……今日は梁君と会う約束してる」と、綾ちゃんに言われた。
    「え?」私は思わずそう言った。(梁のやつ、相変わらず綾ちゃんを弄んで……)私はそう思うと舌打ちをした。「私も付いて行っていい?」
    「え……?香奈も?」綾ちゃんはそう言うと、私を見つめた。
    「うん」私はそう答えた。「私も梁に話があるし」

「綾さん、今日も可愛いですね」梁はそう言うと綾ちゃんを見つめた。私はそれを黙って見ていた。
「梁君、こんばんは」綾ちゃんはそう言うと微笑んだ。私はその隣で梁を睨んでいた。「こんばんは」梁はそう言うと私をチラリと見た。
私はため息をついた……「綾さん、今日は香奈さんも一緒なんですね」梁はそう言うと私を見つめた。私は思わずため息をついた。「ええ」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「ねえ、梁君」私はそう言うと梁を見た。「ん?」梁は私を見つめた。
「梁君、綾ちゃんの事好きなんだよね?」私はそう言うと微笑んだ。
「ええ、好きですよ」梁はそう言うと綾ちゃんを見つめた。
「でも、綾ちゃんと付き合うつもりはないんだよね?」私はそう言うと梁を見つめた。
「ええ、付き合いませんよ」梁はそう言うと綾ちゃんを見た。「綾さんは夜だけ好きなんで」
私は思わずため息をついた。(コイツ、マジでヤバいな……)私はそう思うと綾ちゃんを見つめた。
「梁君、香奈」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「二人とも、私の為にありがとう」綾ちゃんはそう言うとニッコリと微笑んだ。
「私ね、梁君の事、すごく好き」綾ちゃんはそう言うと梁を見つめた。「でも、香奈の事も同じくらい好き……二人共大切な存在なの」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「え……?」私は思わずそう言った。
「私の一番の幸せは……梁君が幸せでいてくれる事だから……だから、梁君」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「香奈と幸せになってね」綾ちゃんの瞳から涙がこぼれ落ちた。「綾ちゃん……」私は思わずそう言った。
「ありがとう」梁はそう言うと綾ちゃんを見つめた。
「愛してるよ、綾さん」梁はそう言うと微笑んだ。
*
「香奈さん、俺はこれで良かったと思ってますよ」梁はスルメを口に入れながらそう言った。「え?」私は思わずそう言うと梁を見つめた。
「綾さんは俺と香奈さんが付き合ってると、勘違いしてるんですよね」梁はそう言うと私を見つめた。
「うん……」私はそう言うとビールを飲んだ。「綾ちゃん、本当に梁の事が好きみたいなの……」私はそう言うとため息をついた。
「まあ……俺もそれは有難いと思っていますけど」梁はそう言うとビールを飲んだ。「あとは綾さんに新しい彼氏が出来れば良いんですけどね」梁はそう言うと私を見つめた。
「あのね、梁」私はそう言うと梁を見つめた。「女はそんなに簡単には幸せになれないの」私はそう言うとため息をついた。
「え……?」梁はそう言うと私を見つめた。「だってさ、綾ちゃんが幸せなのは……梁に愛される事だもん」私はそう言うとビールを飲んだ。
「・・・・・・・」梁はそう言うと私を見つめた。「梁、あんた最悪だよ」私は思わずそう言った。
「……でしょうね」梁はそう言うとテーブルに目を落とした。「俺、綾さんの事……本当に愛してますよ」梁はそう言うとグラスを握る手を見つめた。「綾さんと一緒にいる時が、一番幸せなんです」梁はそう言うとグラスに口をつけた。「でも、仕方ないじゃないですか?俺は尽くされるより尽くす恋がしたいんです」梁はそう言うと私を見つめた。
「はあ……」私は思わずため息をついた。

  • あれから3ヶ月が経った。どうやら梁と綾ちゃんは定期的に会うようになったみたい。
    「香奈」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。私はため息をついた。
    「綾ちゃん」私はそう言うと綾ちゃんの手を握りしめた。「何?」綾ちゃんは私を見つめた。
    「綾ちゃんは……梁のどこが好きなの?」私は思わずそう尋ねた。
    「え……?」綾ちゃんはそう言うとぽっと頬を赤らめた。
    「あ……あのね……梁君って体も細いし弱くて儚い感じでしょ?だけど、私が拒んでも、乱暴に私を抱くの……それがすごく好きで……」綾ちゃんはそう言うと目を潤ませた。
    「え……?」私は思わずそう言うと綾ちゃんを見つめた。
    「私、ドMみたい」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
    「へ……?」私は思わずそう声を上げた。

綾ちゃんが梁に抱かれている姿を想像すると、私は気が狂いそうになる。
「綾ちゃん……」私は思わずそう声を上げた。「梁の事……本当に愛しているの?」私はそう言うと綾ちゃんを見つめた。
「うん」綾ちゃんはうっとりしながらそう言うと私を見つめた。「梁君はね、私の事を愛してるんだよ」綾ちゃんはそう言うと嬉しそうに微笑んだ。
「梁君はね、お母さんが病気で死んじゃったんだって」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「え……?」私は思わずそう言った。「それでね、お父さんは梁君が子供の頃に家を出て行っちゃったんだって」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「え……」私は思わずそう言った綾ちゃんを抱きしめた。「だから、梁君は私がいなきゃ駄目なの」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「ねえ、香奈……」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「香奈は梁君の事、好き?」綾ちゃんはそう言うと微笑んだ。
私は引き攣った笑みしか浮かべることが出来なかった。
この二人、もしかしてどっちもどっちなんじゃないの……?
「綾ちゃん、梁君以外を好きになった方が良いと思うよ」私は思わずそう呟いた。
「香奈……ありがとう」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「でもね、私はずっと梁君だけを愛したいの」綾ちゃんはそう言うと微笑んだ。
「そのせいで一生結婚できなくても?」私は思わずそう声を上げた。
「うん、それでもいい」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「だって、私は梁君さえいればそれでいいの」綾ちゃんはそう言うと幸せそうに笑った。
*
ある日中庭を歩いていると、倉庫のほうから物音がした。
「梁君……だめ」梁と綾ちゃんの声がした。「どうして?」私は思わず立ち止まった。
「だって……誰か来たら……」梁と綾ちゃんの声がした。「見せてあげようよ」私は思わず倉庫の扉を開けた。
「あ……」梁と綾ちゃんは私を見ると固まった。
私は倉庫の中に足を踏み入れた。
「梁君、何してるの?」私はそう言うと倉庫の中をぐるりと見渡した。
「……見て分からないですか?」梁はそう言うと綾ちゃんを抱きしめた。
「あん……」綾ちゃんはそう言うと梁を見つめた。
「それって、どういう事?」私は思わずそう声を上げた。
「香奈さん、今はお昼休みです」梁はそう言うと綾ちゃんを見つめた。「俺の事、怒ってるんですか?」
「うん」私は思わずそう声を上げた。「綾ちゃん、大丈夫?」私はそう言うと梁を見つめた。
「香奈……」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「梁君の事、怒らないで」
私は思わずため息をついた。
*
「梁君、綾ちゃんを不幸にして楽しい?」私はそう言うとビールを飲んだ。
「不幸なのは綾さんの望んだことですよ」梁はそう言うとスルメを口に入れた。
「梁君って、本当に最低だよね」私は思わずそう言った。梁はビールジョッキをダンとテーブルに置くと私を見た。「じゃあ、香奈さんは綾さんに何を望んでいるんですか?」
「幸せになって欲しい」私はそう言うとビールを飲んだ。梁は私を見つめたままため息をついた。
「綾さんの口から、不幸せだと聞いた事ありますか?」梁はそう言うと私を見つめた。「え……?」私は思わずそう言った。
「綾さんは僕の事が好き。僕は綾さんのおっぱいが好き。何の問題がありますか?」梁はそう言うとビールを飲んだ。
「問題だらけだよ」私はそう呟くとビールをおかわりした。「綾ちゃんは一生独身でいるつもりなんだよ?」
「そうですか」梁はそう言うとビールを飲んだ。「俺は一生綾さんを抱きたいですね」「あんた……最低だよ」私は思わずそう言うとビールを飲んだ。

  • 数日後、綾ちゃんが会社を休んだ。
    「ねえ、梁」私は綾ちゃんの隣のデスクで仕事をしながら話しかけた。「綾ちゃん、何かあったの?」私はそう言うと梁を見つめた。
    「……知りませんよ」梁は私を見つめるとそう呟いた。
    「え……?」私は思わずそう言った。
    「香奈さん、綾さんに連絡取れないんですか?」梁はそう言うと私を見つめた。
    「え……?」私は思わずそう声を上げた。「だって、私連絡先知らないし」
    「は……?」梁はそう言うと私を睨みつけた。

  • 「香奈、今日私の家に来て」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。私は思わずため息をついた。「綾ちゃん、梁君と何かあったでしょ?」私はそう言うとビールを飲んだ。
    「………梁君には……内緒にしてくれる?」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「うん」私は思わずそう言った。
    「……赤ちゃんが出来たの」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「え……?」私は思わずそう言った。
    「梁君との子供なの」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「でも、梁君はきっと喜ばないから‥‥…だから、香奈にしか言えないの」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
    「え……?」私は思わずそう言った。「・・・・産むつもりなの?」「うん」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
    私は思わずため息をついた。

  • 数ヶ月後、綾ちゃんは会社を辞めた。
    「梁君、綾ちゃん赤ちゃん産まれたんだって」私はそう言うとビールを飲んだ。
    「まさか。ピル飲んでたでしょ?」梁はそう言うと私を見つめた。「違うよ、ホントだって」私はそう答えるとビールを飲んだ。
    「ウソだろ?」梁はそう言うと私を見つめた。私は思わずため息をついた。
    「綾ちゃん、赤ちゃんは産むつもりらしいよ」私は梁の目を見つめたままそう言った。
    「……参ったな」梁はそう言うと私を見つめた。
    私は思わずため息をついた。「梁って本当に最低だよね」

それからさらに数ヶ月後、私は綾ちゃんのマンションを訪れた。
「あ……」私の目に映ったのは、大きなお腹を抱えて梁に抱かれている綾ちゃんだった。「香奈……」綾ちゃんが私を見つめた。
私は思わず後ずさりした。「綾さん、どうしたの?」梁がそう言うと私を見つめた。
私は思わずため息をついた。「綾ちゃん、まさか産むつもりじゃ……」私は思わずそう声を上げた。
「うん」綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。「梁君との子供なんだもん……産むよ」
綾ちゃんはそう言うと幸せそうに微笑んだ。
「え……?」私は思わずそう言った。
*
それからさらに数ヶ月後、綾ちゃんが女の子を産んだ。
「可愛いでしょ?」綾ちゃんはそう言って私に微笑んだ。「……そうだね」私はそう言うと女の子を見つめた。
「梁君に似て美人になるよ」綾ちゃんはそう言って嬉しそうに笑った。「綾ちゃん、梁には話したの?」私は思わずそう尋ねた。
「……まだ」
綾ちゃんはそう言うと私を見つめた。
「え……?」私は思わずそう声を上げた。
*
数日後、梁はマンションを出ていった。
「梁君、どこ行くの?」綾ちゃんがそう言うと梁を見つめた。「え……?」梁はそう言うと私を見つめた。「ねえ、どこ行くの?」綾ちゃんはそう言うと梁を見つめた。
「俺がいると、香奈さんと綾さんの邪魔になります」梁はそう言うと私を見つめた。
「え……?」私は思わずそう声を上げた。
梁はそう言うとマンションを出ていった。
*

カードの井戸は人工知能を使った作品を無料配布しております。良かったらサポートお願いします。