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当店におけるジャッジ裁定について

・上記が当店で行われる大会の注意事項となります。


初めに

この記事では、大会中に何かしらの行き違い等が発生した場合、当店での裁定基準となります。
こちらはあくまでも"当店での基準"となりますので、予めご了承ください。

Q1.見てはいけないカードを見てしまった

一番多いのはデッキの上のカードを誤って見てしまうケースです。
このケースは、大半が過失による事が多いです。
本来ならば見れない領域のカードを見てしまった場合、対戦において有利な影響を与えます。
当店では下記の対応となります。

A1.見てしまったカードを対戦相手に公開し、対戦相手にそのまま戻すか、デッキの下に戻すか判断を仰ぐ。

過失であったとしても、本来ミスをしてしまったプレイヤーが有利となる挙動は認められません。
この場合は対戦相手に判断を仰ぎ、ゲームを再開します。

もしマリガン中だとしても、同じ処理を行い、その上でマリガンチェックを行う形となります。

またデッキではなく、例えばライフに置く予定のカードだった場合も、その場で同じ処理を行い、そのままライフに置くか、デッキの下に戻して別のカードを置くかを、対戦相手が選択する形となります。

Q2.〇枚を見て~という効果で、その枚数よりも多く取ってしまった

Q1に近いシチュエーションですが、これも非常に多いです。
特にシャーロット・プリン [3弾]の効果で誤って5枚見てしまったというケースが多いです。
この場合は、状況によって変化します。

A2-1.対戦相手がそのカードが超過分であることを認識している場合→そのカードを山札の上に戻し、通常通り効果を解決した上で、A1と同じ処理を行う。

A2-2.対戦相手が超過分のカードを認識できていない場合→まずカードを全て表にし、対戦相手が超過している分の枚数を抜き出します。その後、残りのカードで効果を解決したのち、対戦相手が抜き出したカードを、A1と同じ処理を行う。

基本的にはA1と同じく、ミスしてしまった側のプレイヤーの有利にしてはいけない為、このような処理を行います。

この超過分の認識に関しましては、あくまで対戦相手の自己申告となりますので、基本的にはA2-2で対応することが多いと思います。

Q3.手札を過剰に加えていた

何かしらの要因で手札が増えていた場合、下記の通り対応します。

A3-1.自己申告だった場合→手札を全て表にし、過剰だった枚数を対戦相手が選び、任意の順番でデッキの下に移す。

A3-2.対戦相手からの申告だった場合→その原因がハッキリしており、尚且つ過失が認められた場合はA3-1を、故意の可能性が高い場合、マッチの敗北もしくは失格のペナルティを与える。

何かしらの要因で手札が増えていた場合、自分自身で気づくはずです。
ですので、それが自己申告であれば過失、相手の指摘で判明した場合は故意という判断となります。

相手の指摘の場合でも、手札が多くなってしまった原因次第では情状酌量の余地が認められるかもしれませんが(複雑な効果処理を行っていた等)、故意による多重ドローは重度なペナルティが与えられます。
通常であればマッチの敗北ですが、より悪質性が高い場合は失格、またその試合が既に大勢が決している場合は、マッチの敗北では実質ペナルティの意味がなくなってしまう為、次の試合のマッチの敗北になります。
また、墓地からの回収であれば、どのようなケースであれ、故意によるイカサマと断定されます。

Q4.対戦相手に虚偽の申告をした

対戦中、対戦相手に虚偽の申告をした場合、状況次第では重いペナルティを与えることがございます。

A4.故意による申告だった場合→その内容がゲームの勝敗に大きく影響がある状況と判断した場合、重度なペナルティが与えられます。

例えばゲーム終盤のリーサルの攻撃。
通れば勝ち、守られれば負けという状況になることが多いと思います。
その状況で、攻撃の数値や防御の数値を本来の数値より大きく申告した場合、それは故意による申告と判断されます。

その他にもターン1回の効果を複数回使用しようとしたり、本来起動できない効果やカードのプレイをしようとしたりすることが該当します。

人間は時にミスをします。しかし、このようなケースでは大半の人間が数字を小さくミスするのではなく、大きくミスをする。自分の不利になるミスは行われず、自分が有利になるミスが目立ちます。

相手に指摘され、ジャッジを呼ばれたとしても、精々警告止まりになることが多いです。
近年ではそれを逆手に取り、失格にならないレベルの不正行為が行われているケースを多々見かけます。
これは罰則規定の穴を突いた悪質な不正であり、強い断罪が必要だと考えています。

Q5.対戦相手のプレイが遅いせいで制限時間内に終わらなかった

近年では時間切れによる引き分け=両者敗北というケースが多く、その場合、多くの大会で採用されているオポーネント(OMW%)においても不利に働くことが多く、一見すると遅延行為(必要以上に多く時間を使う事)に意味がないように思えますが、

・他の知り合いを助けるためにあえて全勝者を減らす
・何かしらの思惑で、対戦相手を道連れにしたい

このような理由で、意図的に両者敗北を狙いに行く人が少なからずおられます。
もし一方のプレイヤーのプレイが遅いことが原因での両者敗北に関して、もう片方のプレイヤーからの異議に関しましては、下記の通りの対応となります。

A5-1.制限時間を過ぎている場合→この場合、遅延行為を一切証明できない形となりますので、異議を受け付けることが出来ません。

A5-2.制限時間内の場合→異議に対して精査をする為に、ジャッジ立ち合いの上にゲームの進行をしていき、一方のプレイヤー側の遅延行為が発覚した場合、状況に応じた対応を致します。

ここで大事になるのが

・制限時間を過ぎた後の異議は一切認められません。
・遅延行為を証明するために、予めその様子をジャッジに確認させる必要がある

という2点です。

・ゲームの進行が遅いと感じた
・対戦相手が大体の時間を使っている

と感じた場合、まずは対戦相手に優しくプレイ速度の上昇をお願いしましょう。
目安としては残り10分前後になってもそう感じた場合は、伝えるべきだと思います。

伝えた上で、それでも改善が見られない場合は、ジャッジを呼んでいただけると幸いです。
目安としては、残り5分前後でゲームが終わらなさそうと判断した場合、呼んでいただければと思います。

重要なのがある程度の残り時間が無いといけないという点です。
例えば残り時間が1分しかない状態でジャッジを呼ばれたとしても、その1分の間に遅延行為を確認することはできません。
難しいかもしれませんが、残り時間にある程度余裕がある状態での異議をお願いできれば幸いです。

また片方のプレイヤーによる遅延が確認された場合は、状況に応じて制限時間の延長や、マッチの敗北といった処理を行います。

Q6.対戦相手とコミュニケーションエラーが起こり、宣言の不備等を指摘された

特に競技性の高い大会で起こります。
ケースによって回答を分けさせて頂きます。

A6-1.パワー8000の攻撃に対し、同値で防御をしようとしてしまった→この場合、このままでは攻撃が通ってしまいますが、追加で防御値を上げれるのであれば、(故意でない場合)追加での処理を認めます。

相手の攻撃に対して、リソースを使いながら攻撃を受けるプレイが正統性がある場合は、特定のデッキを除き存在しません。
この場合、対戦相手に攻撃側のパワーの宣言が伝わっていなかった事が考えられます。
両者間のコミュニケーションエラーとなりますので、相手の宣言を再確認した上で、再度防御側に正しい処理を行う事を認めます。
正し、故意に低い数値で防御しようとした、と判断された場合は、A4の回答となります。

A6-2.〇枚まで~という効果の宣言をしていなかったと指摘を受け、相手から未処理で進める要求があった→可能な限り巻き戻した上で、対象の再指定を行います。

リーダーを対象とする効果や、任意誘発効果、アタック時の効果等で起こりやすいコミュニケーションエラーとなります。
〇枚まで~という効果は、0枚での解決も可能です。

原則として、言った言わないの所謂水掛け論に関しては、全てその状況に応じた効果を解決したという判断をします。
特にエドワード・ニューゲート [2弾]や黒黄ルフィのリーダーパンプ効果に関しては、効果を適応しない理由が一切ありません。

対戦相手の宣言が不明確な場合は、その場で相手に「対象は0枚ですか?」とご確認ください。
例え相手の誘発効果だとしても、対象はお互いに確認をして頂けるようにお願いいたします。
確認をしていない場合、俗にいう誘発忘れは、気づいた時点での対象の再指定を行います。
正し、ジャッジが巻き戻しての再指定が難しいと判断した場合、ゲームが進みすぎてしまっていると判断された場合は、再指定が認められない場合がございます。

また対戦相手の不明瞭な点を指摘し、自身が有利になるように相手を求める行為は、状況次第では非紳士行為として、重度のペナルティが与えられる場合がございます。

Q7.相手の常駐効果を失念しており、プレイを巻き戻したい

A7.ゲームが進行していない場合、選択の撤回を認め巻き戻しを認めております。

本来ルール上認められている行動や選択に関して、撤回は認められておりません。
しかし、ターンを跨ぐ常駐効果は、本来それをコントロールしている側が対戦相手に伝える義務があります。
特にリーダーやキャラのパワーをターンを跨いで上下限している場合は、サイコロ等のサポートアイテムを使用し、対戦相手にわかりやすく伝える努力を行っていただけると幸いです。

また、相手がサポートアイテム等を使って対戦相手に伝える努力を行っている場合は、選択の撤回が認められないことがございます。
また、同じ大会中に同じような撤回を何度も要求している場合、認められない場合がございます。

Q8.自身の対戦ではないが、大会中に明確な不正行為を目撃し、それを報告したい

A8.確実性を再確認した上で、対戦の当事者同士に「今気になることがあったので、ジャッジを呼んでも良いですか?」と確認を取った上で、ジャッジを呼んでください。

基本的に対戦中の他プレイヤーの介入は認められておりません。
しかし、明確な不正行為、特にダブルドローやトラッシュのカードの回収等の行為が確認された場合は、上記のような対応を認めております。

その場合、不正の事実に関しては確実性が求められます。
仮に確実性がない状況でジャッジを呼び、不正が認められなかった場合は、呼んだ側にペナルティが与えられる場合がございますので、予めご了承ください。

また確実性が乏しい場合でも、ジャッジにのみ告げて頂けると、当該プレイヤーのチェックを強くできますので、不審な動きを見かけましたら、お気軽にお伝えください。

最後に

カードゲームというのは、他人とコミュニケーションを取りながら進めていく遊技です。
カードゲームは相手の揚げ足取りをするゲームではありません。
コミュニケーションエラーを利用し、優位に立とうとする行為は断じて認められるべきではないと考えております。

その人その人の通ってきたTCG遍歴によって、考えが違うことは理解しております。
中には宣言や処理に対して、非常に厳しい対応をしているゲームもあります。
しかし近年では、世界的なカードゲームの世界大会であっても、コミュニケーションエラーに関しては大らかに対応するケースが多くなっており、逆にゴネのような抗議に関しては受け入れられないケースが増えていると聞きます。

アナログなカードゲームはどれだけ技術が発展しようとも、競技性が増そうとも、人と人の遊戯です。
自分も相手も不快な気持ちにさせない、正常な対戦内容になるように、ご協力とご理解の程、宜しくお願いいたします。

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