2022年のガンダムウォー環境図
0.最初に
ガンダムウォーの大型非公認大会を約三年ぶりに開催致します。
今更何故!?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、当店ではガンダムウォーは毎月売れている主力商材の1つであったりします。
今でも全国で100人以上のユーザーが遊んでいるTCGです。
公式のサービスが終了したTCGで、ここまでの規模のTCGは恐らくないと思います。
当店ではガンダムウォーを遊ぶ際、いくつかのフォーマットや特殊ルールをご用意しております。
この記事では、一番プレイ人口が多く、6月に開催する大型非公認大会のフォーマットでもある「スタンダードフォーマット」について解説させて頂きます。
1.スタンダードフォーマットとは
スタンダードフォーマットとは、基本的にガンダムウォー最終弾の28弾「絶対戦力」までのカードが使えつつ、遊びやすいように独自の禁止制限やテキストのエラッタ等を施行しているフォーマットです。
この項目では軽く概要をご説明させて頂きます。
詳しくは上記のリンクをご確認頂けると幸いです。
まずこの2種に関しては、そのまま使用するとあまりにも環境を壊してしまう為、独自にエラッタを施行しております。
禁止カードに関しては、【ユニーク】や【弩級】等の後半の強すぎるカード、Gに簡単に触れるカードや、1枚でゲームに及ぼす影響が大きすぎるカードを独自に禁止カードとしております。
制限カードは、【28弾ACE】や【ユニットヴァリアブル】等の単体でのカードパワーが高いカード、そして独自の制限として報復行動やマリーダ・クルス、正義の行方や野望の毒牙等を制限カードとしております。
この4種は禁止するほどのカードではありませんが、組み合わせによってゲームに強い影響を及ぼすため、制限カードとしております。
また逆に当時禁止カードであった強行偵察に関しましては、制限カードであればカードパワー的にも許容範囲であると判断したため、制限カードに格下げしております。
また当時制限カードであった脅威の装甲、エリク・ブランケ、ブリッツクリーク、報道された戦争、切り開く力、THE ORIGIN等のカードに関しましては、制限カードにするほどのパワーは要していないと判断し、制限カードから無制限カードに格下げしております。
エリク・ブランケは【ユニーク】禁止と相まって、緑速攻系のデッキの復権目的で解除致しました。環境に速攻系デッキが復権したことにより、メタゲームがより活性化しました。
ブリッツクリークも緑中速のデッキパワーの底上げを目的に解除致しました。後半のパワーであれば3枚入れられても問題ないと思っております。現に今のところブリッツクリークを用いた環境デッキは出てきておりません。
報道された戦争は黒紫系デッキや黒系デッキの復権目的で解除しております。こちらは今のところ環境の一角には食い込んでいるものの、一強と言うほどではなく、また対策もされやすいことからメタゲームの活性化程度で落ち着いております。
脅威の装甲はジム・コマンド(モルモット隊仕様)とのシナジーが強力な為、28弾まで使える環境とはいえ無制限であれば現役の強力コンボだと思います。
2.スタンダードフォーマットにおける主力デッキ
■青(タッチ黒or赤)ユニコーン
当時の環境でも猛威を振るっていたユニコーンデッキです。
ユニコーンガンダム→ユニコーンガンダム(デストロイモード)の換装ギミックで毎ターン好きなカードをデッキから持ってこれるもはやチートデッキ。
特にペーネロペーとのシナジーも強力だったことから、「ラプラスの箱の中身はペーネロペーだった」というのが旧ガンダムウォー勢の認識でした。
単色でアムロ・レイと一緒に使う方、黒や赤の色をタッチしてデッキパワーを高める方、使う方にとって千差万別な点も、人気の一因でしょう。
■赤紫ライザー
ユニコーンと同じく当時の二大トップデッキの1つです。
クシャトリヤ&マリーダの第一テキストがとにかく強力で、4ターン目のダブルオーライザー+宇宙を統べる者の制圧力は圧巻です。
またドローソースにも優れている為、比較的安定しているデッキではありますが、オーライザーを引けないと一切の攻防ができないことから、ユニコーンほどの安定力はありません。
■投機ネロス
ネロスガンダム(虹色の脚)を宝物投棄や偽りの捧げ物等でジャンクヤードに落とし、ハンデスや捨て山を無くしつつビートダウンしていくデッキです。
サブギミックにノーベルガンダム(バーサーカーモード)が搭載されており、色々なプランが取れるデッキです。
一方で上記のユニコーンやライザーデッキと比べるとドローが貧弱なので、安定性はだいぶ落ちます。
■茶単バルチャー
ガンダムエアマスター(ファイターモード)+ウィッツ・スーによる永続的なドローに、ウォルターガンダム(アタックモード)+ささやかな自慢による永続的なブロック。
そして貴族主義抵抗派+バルチャーによる永続的なランデス。
墓地対策等に弱いデッキではありますが、何かしらが決まればひたすらにアドバンテージを稼げるデッキです。
■緑単速攻
当時の環境ではエリク・ブランケの制限、そして【ユニーク】の登場により壊滅的な被害を受け環境から姿を消してしましたが、制限解除&【ユニーク】禁止により追い風になっています。
しかしその分他のデッキのガードも上がっており、ユニコーンデッキは確固たる一歩を増量してきたり、ライザーデッキは木星圏からの出発等で対策してきます。
ネロスデッキとの相性も悪いため、環境の立ち位置的にはそこまでよくはありませんが、その日の爆発力次第では十分に上位を目指せるデッキです。
■黒紫ラジエル
ガンダムラジエルによる圧倒的なアドバンテージと、報道された戦争&シロッコの眼による豊富なハンデスで、相手との差をつけていくハンデスアグロ的なデッキです。
始動が3ターン目かつ、決まれば大体のデッキに勝つことができますが、その分安定性も非常に低く、決めきれないと厳しい戦いを強いられます。
ミレイナ・ヴァスティ+最後の照準による強力コンボもあるので、決めきれなくとも何とかできる構成が鍵になると思います。
■白単ヴォワチュマスラオ
正義の行方が制限カードの為、全盛期ほどの力はありませんが、ヴォワチュール・リュミエール+マスラオ(トランザムモード)のコンボは依然強力です。
2ターン目に決まればそれだけで詰みのデッキも多いです。
安定性は少し欠けますが、今でも上位のデッキを食えるポテンシャルは秘めています。
■緑黒赤コントロール
野望の毒牙が制限カードとなっている為、当時ほどの力はありませんが、GNフラッグや魂の輝き等の強力なカードをふんだんに取り入れることができ、安定性は低いもののデッキパワーは一線級です。
シロッコの眼によるハンデスも強力で、ユニコーンやライザーどちらにも強く出れるデッキなので、環境の立ち位置は悪くないです。
■コンボ系デッキ
結婚式+抱擁の大量ドローから辣腕+星の鼓動は愛で無限ループを決める辣腕デッキ。
マスラオ(トランザムモード)+破滅の終幕で通れば勝ち確定のマスラオ破滅デッキ。
どちらも環境に食い込む力を持ったコンボデッキです。
使用者の数が多いわけではありませんが、サイドで枠を取らないとマッチを取られてしまう可能性が高いです。
3.目指すのはガンダムウォーの到達点
上記で紹介したデッキは主な主流デッキで、これ以外にも多数の強力なデッキが存在します。
スタンダードフォーマットは、最終弾である28弾までのプールを使いつつ、とにかくバランスの取れた良環境を目指して調整しております。
1枚のカードで理不尽に負けることも少なく、主流のデッキは存在しつつも多種多様なデッキが存在できるように、とにかく楽しく遊べるようなフォーマットを目指しております。
令和にガンダムウォーを遊ぶ上で、ある意味で到達点のようなフォーマットにしていきたいと思っております。
そしていつの時代になっても、やっぱりガンダムウォーは面白いゲームなんだなと、広く周知していけるよう、これからもお店としてサポートし続けていければと思っております。
まずは6月5日のガンダムウォーチャンピョンシップ2022、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
出来ればなるべく大人数のイベントにして、ガンダムウォーコミュニティを盛り上げていきたいと考えております。
ジオン残党軍の力、今こそ見せつけていきましょう!
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