Epoch 349: Cardano テストネットでVasilハードフォークが完了
こんにちは!今回のプール・レポートです。インフラエンジニアとしてカルダノの分散化に貢献できるよう尽力します。また、皆様が安心してステーキングができるプール運用を目指しております。
プール・レポート
今回の報酬について
エポック347のブロック生成が反映されます。プール規模に対して少ない結果でした。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
次回の報酬
次回はエポック348の結果が反映されます。割り当てられたブロックは全て生成しておりますが、今回もブロックの割り当てはプール規模に対して少なめでした。
エポック348の期間:
Start: 2022-06-30 06:44 JST (UTC+9)
End : 2022-07-05 06:44 JST (UTC+9)
報酬などの確認方法
ADApools → プールのパフォーマンスを「Rewards」タブから確認できます。
報酬の履歴表示と出力方法 → PoolToolで報酬を確認する場合はご参考ください(機能拡張に伴い、表示できない場合もあるようです)
SUGARステークプール情報 → ステーク量に対し、どれくらいの報酬になるか、報酬の履歴、合計、平均など参考値を確認できます。
プール運営
サーバ関連
引き続きプールは問題なく稼働しております。
ブロック生成ノード、リレーノード1、2号機共に32GiBのメモリで余裕を持った運用となります。
Cardano Node 1.35.0
アップグレード前準備として、次に適用予定のCardeno Node 1.35.0のGitを確認してみました。下記へまとめております。
下記はSPOとして気になったところです。
分散化プロトコルパラメータ('d')削除(完全分散)
アップグレード後最初のブロックから再生するため同期に時間がかかる
メモリパフォーマンスが大幅に向上
運用証明書(op cert)のカウントアップ番号は以前のop certより正確に+1でなければならない
正しい権限で VRF 署名用キーファイル作成
cardano-cli の kes-period-info 改善
リーダーシップスケジュールのJSON形式
Cardanoイベント等
Cardano 360 June 2022
メインネットのVasil HFCイベントは7月末予定
7/3 (日本時間 7/4)にCardano テストネットがハードフォークされました。シェリー(ステーキング機能)以来の重要なアップデートで、4つのCIPを含め、スマートコントラクトに重要な機能と新しいコストモデルをもたらします。Vasilはカルダノのアンバサダーであった故Vasil St. Dabov氏に敬意を表して名付けられました。
CIP: Cardano Improvement Proposal(カルダノ改善提案)
Reference inputs | 入力の参照 (CIP-31): オンチェーンでのデータ共有を可能にします。UTxOに保存されているデータを消費して再作成することなく、使用することができるようになります。他のスクリプトからも参照できるようになるため効率が良くなります。サブミット(提出)を減らせるため結果低コストになります。
Inline datums | インラインデータム (CIP-32): データムは出力に添付されたデータの集まりです。今まで実践的にはハッシュと呼ばれる実データを参照するリンク情報のようなものを出力に添付し、実際にデータを使う場合はハッシュから元のデータを呼び出し使用していました。インラインデータムによりデータ自身を出力(チェーン)上に保存することができ、アプリがシンプルになります。
Reference scripts | スクリプトの参照 (CIP-33): 今までは使用するスクリプト(スマートコントラクト実行部)全てをトランザクションにへ含める必要がありました。これはチェーンを肥大化させ、手数料もかかります。また、トランザクションのサイズ制限にかかるリスクもあります。使用したいスクリプトを含む出力を参照できるようにすることで、トランザクションにおける制限にかからずに済み、今まで以上の処理をすることができます。
Collateral Outputs | 担保の出力(CIP-40): 新しいトランザクション出力タイプで、ウォレットが明示的に担保を設定する必要性をなくし(これは悪いUXのため)、同時に担保の安全性を向上させます。
取引所のプールがブロック生成を停止
オペレーションの問題で、取引所の大規模プールが一斉にブロック生成を停止したという事象がありました。一時期ブロック密度が4.2%(5%前後が正常値)まで下がり、その大規模プールに割り当てられていたブロックが生成されないため、インターバルごとのブロック生成が希薄になったという結果です。Cardano Blockchain Insights でも確認するとブロックミスの割合が増えています。
大規模プールは担当するブロック数も多いため、1個人(組織)の1ミスが与える影響も大きいといえます。改善のためには大木の小規模プールがそれぞれ継続的にブロック生成できている状況が望ましいです。
Cardano Summit NFT のMinting
Terravirtuaのブログにてやり方が解説されています。ログイン、Nami Walletの連携、ミントのステップだけでできますので、ご確認がまだの方は忘れずにしましょう。自分の場合は5分かからず7つのNFTがWalletへ表示されました。
ADA/USD
上段: 日足のキャンドルチャートでみると引き続き横這いの動きです。
中段: 白色のMFI、黄緑のRSIは上下していますが、横への動きです。
下段: MACDも大きな動きはないです。
Fear & Greed Index は現時点でもExtreme Fearです。長い期間この水準を推移しています。
ポートフォリオに暗号資産を少しずつ増やしていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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