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Alonzo (アロンゾ) ロールアウト・プラン

2021年、6月〜9月にかけて段階的にAlonzoメインネットへの準備が行われ、スマートコントラクトがカルダノへ実装されます。一大イベントだったため、ブログ記事にしてみました。

また、セキュリティ、バグなどで事故が起こる可能性がある中、カルダノはスピードよりも安全を優先した開発が特徴と思います。段階を踏んで、テストの拡張、QA、ベンチマーク等を行っていきました。

Alonzo ロールアウトプラン (アロンゾ 運用開始計画)

まず、全体の計画が発表されました。

ロールアウトの概要

Alonzo Blue、White、Purple、Red、Blackとフェーズに分けられており、それぞれのフェーズごとに計画されたセットアップ、ハードフォーク、Dappsの導入、検証、最適化などが行われていきます。

Alonzo Blue (6月4日〜)

規模: ユーザ数50人以下

概要: セットアップと確認
1. コアSPOグループにより稼働開始
2. 初期のPlutusパートナー
3. パイオニア特別部隊

テスト基準
・ネットワークが動くこと
・Plutus “Hello world"

演習 1
・Alonzoノードへのハードフォーク
・初期テスト – SPOスクリプト: オンチェーンで簡単なPlutusスクリプトが提出、検証、実行されること

バディーシステムを採用し、新しく参加したメンバーはSPO(ステーク・プール・オペレータ)と組んで質問などをフレンドリーにでき、CLI(コマンドライン)やカルダノ・ノードのことを学べます。

7/17アップデート: Alonzo Blue は成功して、Alonzo White テストネットフェーズへハードフォークしました。Plutus Application Backend、Wallet backendをAlonzoノードへ統合し、エクスプローラーの準備をします。

Alonzo White (7月14日〜)

規模: ユーザは500人以下

  1. パートナー&Dappsのデモ

  2. WBE (ウォレット・バック・エンド) とPAB (Plutusアプリケーションバックエンド)との統合を構築

  3. ネットワークのベンチマーク

  4. 更なるユーザ(招待されたSPOとパートナー)

テスト基準
・Plutusが有効化されたデータベースの同期
・イテレーション(反復処理)によるPlutusの安定性
・品質のベンチマーク
・ロゼッタフレームワークによる、取引所との統合

演習 2,3
・パートナーとパイオニアーがネットワーク上でスクリプトを実行
・最初のフルネットワークコストのテストを実行
・基本的なDappsのベンチマーク(ユニスワップ&ステーブルコイン)

期間: 2〜4週間

7/17アップデート: Alonzo Purple はLight(薄い紫)、Dark(濃い紫)に分かれていて、前者ではパブリックネットワークが始まり、より多くのコミュニティメンバーが参加してきます。その後PAB(Plutus Application Backend)とウォレットバックエンドが統合され、パートナーと開発者たちはDAppsとPABを統合し始めます!

HFC(ハード・フォーク・コンビネータ)イベントに向け、Alonzo Whiteでのテストはとても良い結果で、スケジュールに影響なく進んでいるとのことです。

HFCイベントの時期は8月中旬(12、13日あたり)の中間報告でアナウンスされるとのことです。(おそらく8月下旬〜9月頭ころとの情報があります)

コンビネータとは、あるプロセスや物事の組み合わせを示す技術用語です。Cardanoの場合、ハードフォークコンビネータがプロトコルを結合することで、システムの中断や再起動なしにByronからShelleyへの移行を可能にした。

https://docs.cardano.org/core-concepts/about-hard-forks#whatisahardforkcombinator?

Alonzo Purple (8月7日〜)

規模: ユーザ数は最大でパブリックのテストネットにいる人口相当

  1. ユーザに関する重要なステップ

  2. 取引所、全てのSPO、全てのパイオニア

  3. イテレート、改善、最適化

テスト基準
・ユーザの拡大における安定性
・ダイダロスフライト版(開発向け試用版)とエクスプローラ
・メタデータサーバのサポート

演習4,5
・フルパブリックのテストネット: 1500のパイオニア全員がパートナーのDappsへオンボード

8/14アップデート: 13日(日本時間)の発表でAlonzoメインネットHFCの日程が発表されました。

8/27 Cardano360 アップデート

  • 9/1: テストネットのハードフォーク

  • 9/12: メインネットのハードフォーク

の流れでスマートコントラクト機能が実装されます。

取引所のAlonzoアップデートの対応状況がこちらで確認できます。

アップデートが完了するまでサービスの影響、ダウンタイムの可能性があります。

そのため、ADAホルダーはトレードはできるものの、引き出しや預け入れに影響を受けるという場合があります。

それぞれの取引所で対応方法が変わってくるため、もし直近で取引所から引き出し、預け入れを考えているホルダーは、Twitterなどを小まめに確認することをお勧めします。

9/1: テストネットのハードフォークとその後

Davidさんにより、Alonzoテスト・ネット・アップデートと、その後のスマート・コントラクト、dApps実装などの流れについて分かりやすくまとめられています。(日本語字幕あり)

9/13(日本時間): メインネットハードフォーク

日本時間早朝、メインネットがハードフォークされました。

感動の一瞬

Alonzo Red

拡張性、安定性をテスト

Alonzo Black

全てのベンチマーク

用語

Rosetta API: 取引所がカルダノブロックチェーンとやり取りするための共通インターフェース

まとめ

パイオニア、SPO、パートナーなどそれぞれ視点の違うメンバーからなる小規模メンバーで稼働開始し、段階ごとにベンチマークを積み重ねていき、統合や安定性の検証をします。メンバーやテスト範囲を拡大していきます。Cardano360では「Alonzo Purpleが全て」とのことでした。山場の後はステージング、9月にはメインネットへと適応されていく予定です。

今までのパーツがきれいにつながっていくようです。いよいよスマートコントラクトの導入が見えてきました。ERC20コンバータによりERC20トークンとの相互運用性、Marloweによりコントラクト作成をユーザへ促します。トランザクションの増加が見込めます。トランザクション手数料は報酬にも影響してくる要素なのでとても大切です。

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