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独立ジュエリーデザイナーへの道のり

私の場合

 美大を卒業後ドイツ人ジュエリーアーティストに師事。
その後ジュエリーの原型を作る工房で修行、ジュエリーアーティストを目指しドイツでみっちり勉強しようと思っていた矢先、付き合っていたボーイフレンドからのプロポーズで、迷いに迷いドイツ行きを断念。結婚をしてしまったのでした。
 専業主婦となった結婚生活はひまで飽きてしまい、私はジュエリーを作りたい気持ちでいっぱいで、とうとう大手アクセサリーメーカーの企画室で働き始めたのです。私は宝飾部門の企画だったのでダイヤモンドや18金などを使ったジュエリーを扱ったのですが、作るものは、いかんせ、小さい、軽い、華奢なもの。要するに安いものだったわけです。自慢じゃないですが、うちは祖母も母も宝石好き、いつも決まった職人にジュエリーをオーダーしておりましたので、会社で扱っていた小さいジュエリーはしょぼく感じて、大きいダイヤモンドなどを使ったジュエリーを作りたいなと思っていました。その頃ブルガリとかの大振りのヨーロッパからのジュエリーが流行り始めて、そんなラインのジュエリーを企画して会社でも認められるようになってきました。会社の売り上げもうなぎ上りになればその先には新しい企画。これがまた大変な仕事で上司がOKしなければ何も始まらない、その上司は頭が固い、そこに持ってきて職人がセンスがないときたものだから、ストレスがたまるたまる。
 と言う事でやっぱり私が作りたいよね〜?ジュエリー。
となってしまいとうとう会社を辞めて高級宝飾の一環生産をしている会社へと転職することになったのでした。
当時は職人の親方の弟子となりただ働きで修行をするつもりでいたのに、ハイジュエリー製作の仕事ができ、一環生産の工程を見られ、大卒の基本給がいただける素晴らしくありがたい会社でした。日本を代表する有名ジュエリー会社数社との取引をしており、会社にいた期間、本物のハイジュエリー作りを学ばしていただきました。
その期間が今の私の礎になったと思っています。


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