オシレーターのダイバージェンスって結局なんなんだ!って人が5分で理解できるようになるnote
ツイッターを見ているとトレードが上手い(雰囲気を出している)トレーダーが「ダイバージェンス発生してるからショート!!!」みたいなの見かけますよね。
「ダイバージェンスの原理はよく分からないけど、発生してたら落ちるんだ!!」「すごい手法だから極めたい!!」って思っちゃう人もいるのではないでしょうか。
ダイバージェンスをあたかも魔法の手法のように広め、信者を集めてサロンまでやってる人もいますが、そんなに凄いものではありません。
ちなみに私はダイバージェンスは一切見てませんし、そもそもオシレーターを使いません。
簡単に解説しますのでさっそくいってみましょう!
ダイバージェンスとは
ダイバージェンスとは日本語で「逆行現象」と言う意味です。
具体的にはオシレーター系の指標と、価格の値動きの方向が逆行している(異なっている)現象を指します。
RSIやストキャスティクス、MACDなどのオシレーター系インジケーターと価格(ローソク足)の間で起こる現象です。
下の画像はRSIを表示したものです。
緑のラインのように、価格は上がっているのにオシレーターが下がっている状態がダイバージェンスです。
このような状態になった時はトレンドが転換するかもしれないと言われています。
画像では実際少し下落たものを引用しているのでダイバージェンスが凄いように見えてしまいますが、"トレンド転換するかもしれない"というだけで絶対ではありません。
絶対転換するかのような口調でツイートしている人は信者を集めたいのか、本当に無知なだけですので関わらないようにしましょう。
ここから解説
ダイバージェンスの解説をするにあたり、とても理解しやすくなるRSI Bandsというインジケーターがあるのでご紹介いたします。
※私が作ったものではありません。
無料で配布されているので、気になる方はこのリンク先から「お気に入りに追加」して使ってください。
TradingViewのアカウントをお持ちでない場合はnoteで口座開設手順を説明しているのでご覧ください。
このインジケーターを入れるとチャートにこのようなギザギザのバンドが表示されます。
このバンドはRSIをチャート上にバンドとして表示したもので
RSIの70が赤色のバンド
RSIの30が緑色のバンド
RSIの50がグレーのバンド
となっています。
意味が分からない人もとりあえず次へ
先ほどの説明では少し分かりにくいと思うので、ロウソク足の終値をラインにしてみました。 なんとなく見た目がRSIと同じになりましたね。
左側の赤枠の部分と右側の3本の垂直線をご覧ください。
赤枠は3つの谷がありますが、その3つの底の部分がチャートとRSIともに同じ位置関係になっています。
垂直線のほうは、オレンジで赤いバンド(RSI70)を上抜け、緑で下抜け、紫で緑のバンド(RSI30)を下抜けしています。
バンドとRSIが同じ関係性ということが理解出来たら次へ。
ダイバージェンスの説明に戻ります。
分かりやすくするためにダイバージェンス部を拡大し、赤いバンドとRSI70を太くしてRSIも青くしてみました。
方向を見ると
バンドは上向き
RSI70は真横
気付きましたか?
チャート側のバンドは価格が上昇しているので上向きですが、オシレーターというのは常にバンド(赤ライン)が真横です。
バンドを真横にしたら相対的に価格が右下がりになるので、価格は上昇しているのにオシレーターは下がる(ように見える)という逆行現象が起こるのです。
これがダイバージェンスの正体です。
もし右側の山がもう一度バンドを上抜けるくらい上昇の勢いがあればダイバージェンスは発生していません。
↓
要するにダイバージェンスがトレンド転換の可能性があると言われるのは"ただ勢いがなくなったから"。 それだけです。
不思議な現象でもなんでもありません。
ご理解いただけましたでしょうか?
ダイバージェンス手法という言葉もありますが、手法と言うほどのものではありません。 勢いを見ているだけです。
この程度の根拠なので私はダイバージェンスを見ていませんが否定する訳ではありません。 これを理解して手法の一部に取り入れるのであれば良いと思います。
おまけ
「RSIが買われ過ぎの状態だ!!」「売られ過ぎの状態だ!!」
というのも結局バンドでいう上限を超えたのか下限を下回ったのかと同じことです。
「過去月足の〇を下回ると買われているよ!!」という煽りツイートも本当に悲しいほどつまらない根拠です。
あとMACDはオシレーターでも少し性質が違うのですが、考え方はほぼ同じです。
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