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続・けも好き拡大戦略 -いかにしてpictSQUAREの賑わいを作り上げるか-

これまでのあらすじ!!

 コロナ騒動で参加イベントを潰されたサラリマン、カラス・オオミ
 彼自身のサークルも死の淵にあったそのとき、謎のWebサービス「ピクト=スクエーアー」が憑依。
 一命をとりとめたカラスは「ドウジンイベンター」――同人イベントを開く者となり、けも好きの開催に身を投じる。(デンッ♪ デンッ♪ デッデッデンッ♪)

変化を拒むなかれ

 というわけで、イベント自体の定期開催は続けていますが、マンネリはあらゆる娯楽の敵。順風満帆であったけも好きも「ずっとそのまま」で続けていけるほど、甘いわけではありません。
 特効薬は二つ「公式が新たな超ヒットコンテンツをぶち上げてジャンル全体が爆熱ヒートアップ」「現在のイベントの弱点を客観的に把握し、常に新しい企画を考え続ける」かです。
 私は決意しました。即売会の主催までやることにしたジャンルファンたるもの、ファンの鏡であれるように自分で動かなくてはなりません。

 そうして私は、命がけで集めたドラゴンボールで龍を呼び出しました。
 「神龍や~い!!けもフレのアニメ3期おくれ~!!」
 そう唱えようとした瞬間、割って入ったブタのフレンズの妨害で、待ち望んでいたけもフレ新作アニメはギャルのパンティになってしまいます。……ブタチャンも推しだからの一人だからね。赦そう。

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 そんなこんなで、茶番という名の摩訶不思議アドベンチャーから帰還した私は、けも好きのイベントに手を入れ始めました。
 「けも好き」の……というよりも、pictSQUAREというシステム自体が抱える難点をみて、その補完として外部のWebサービスなどを使う路線で、よりリッチ化を目指す方針となります。多分、けもフレ以外のpictSQUAREの主催をやる方にとっても、参考になる箇所は多いと思います。ここで出している即売会企画のアイディアは、pictSQUAREやリモート即売会ジャンルの発展のためということで、自由に持って行って採用していただいて問題ありません(画像を持ってくのはダメですよ!!)

 では、さっそく改善を進めていきましょう。

会場アナウンス

 まずはこれ。
 実はこれに関してはpictSQUAREにまとめて出した機能要望の中の一つで、早々に実装されたものです。「#」を先頭につけることで、全体告知が流せます。それまでは、噴水の前に行って吹き出しチャットでお知らせをしていましたが、全体に伝えるのは困難な状況でした。
 この機能の登場により「けんぜんちほー」「すけべちほー」の両エリアの全座標において、主催の告知を見ることが可能となりました。
 そこで、テキストファイルに会場アナウンスを用意し、即座にコピペで貼れるように準備を行いました。
 内容はだいたい以下の通り。

【開場あいさつ】
#「あなたは、けものがお好きですか?」
#「けも好き●」、ただ今11:00より開園です!

【コアタイム告知】
#ただ今、20:00より、コアタイムとなります!
#人も増えて参りますので、ご歓談等をお楽しみ下さい

【記念撮影告知】
#21:00、健全噴水にて記念撮影を行います!

【記念撮影用アナウンス】
#それでは撮ります!
#はい、チーズ(しばらくそのまま動かず!)
#撮影完了です!!(動いてOKです)

【閉会あいさつ】
#「あなたは、けものがお好きですか?4」閉会です!
#閉会後も、会場を出るまでご滞在頂けます!
#ご参加いただきありがとうございました!

 とりあえずこれらのアナウンスのリストを用意しておくことで、即座に流す準備をしておきます。アナウンスには表示文字数制限があるので、簡潔に直球で行きます。
 予約投稿がないので投稿は手動となりますが、そこは頑張りましょう(寝落ちが一番の敵……)

 ……余談ですが、この機能「主催者以外も#を打つと全体告知が流せてしまう不具合」が存在しているみたいで、今回のけも好きでは、イベント中に公式VTuber「シマハイイロギツネ」の配信タグ「#シマハイシン」をチャットに出そうとした参加者が多くいたため、放送開始時間に「シマハイシン なう」という、公私混同みたいな主催アナウンスが乱舞するカオスな事態が発生しました。けもすき主催、どんだけ配信推しとんねん。

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 ……改善要望出しときましょう。

有志アバターのアーカイブ化

 ところで、けも好きのアバターの種類、相当豊富だと思いませんか?

 ……自画自賛的な誘導尋問っぽいですが、実際のところ他のイベントに比べても、大分豊富にある方なんじゃないかとは思っています。
 pictSQUAREにおいては、「本の売買」だけではなく「アバターを通してのコミュニケーション」も、華の一つ。アバターの種類が豊富であることは参加の動機を作り出す強力な武器にもなります。

 なのでけも好きは「過去に配布された有志の無償アバターをアーカイブするインフラ」を整えることにしました。わかりやすく言えば「アバター大辞典」みたいなものを作ろうってわけです。
 これには一般参加者と主催だけでなく、アバター作者側にもメリットがあります。というのも、アバターをピクスペなりBoothなりに画像単位で追加していくと、膨大な商品項目数になり、新作の閲覧や登録、DLに時間がかかり過ぎるんですね。
 それを考えると、古いアバターはどこかにアーカイブして置ければ、新作は頒布、それ以前のアバターはアーカイブサイトに乗っけておくのが、一覧性も配布の容易さの面でも合理的となります。

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 そんなわけで誕生しました、けも好き関連の情報を集約する情報wiki「けも好きポータル」!!
 こちらの登場により、けもフレに関係するアバターがいかに膨大な数存在するかが可視化されることとなります。Caras式改変のアバターも多いので、規約の権利関係も大分明瞭化されました。

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 特に、アニメGIFで登録アバターのサンプルを閲覧できるアバターカタログのコーナーは壮観で、一見の価値ありです。現行の最新公式コンテンツであるけもフレ3の主要な人気キャラクターは、有志の手で網羅されています(上の画像は私の項目だけなので、実際はこの数倍のアバターが展示されています)

 すごいですね、けものフレンズファンの熱量(自画自賛)

会場デザインの独自化

 これもpictSQUAREの新機能で、主催が自由に会場デザインを作成できるようになりました。
 ……とはいえ、一画面全部を世界観に合わせた独自マップチップで構築するのは滅茶苦茶大変&労力に対して得られる感動の総量も大きくはない……コスパが悪いです。それに、いきなり会場の雰囲気が変わり過ぎるのも、慣れの問題で抵抗があるかも……。
 そんなわけで、けも好きではマップチップの元素材配布サイトである「ぴぽや」さんのチップを使い、人工物を削減した自然派な雰囲気を重視する形で、簡単な改変を加えました。

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 地味な所ですが、接続型のチップ(道など)を、形状が合うように調整したり、ブースに落ち影を追加したり、そういったところもしっかり整えていきました。開場の中心にある噴水を、元ネタを重視したフォトスポット(ジャパリバスなど)にしたい気持ちもあったのですが、これはちょっと大変すぎたので後回しに。
 ……しかし、その後回しにしたアイディアが、けも好きのイベントとして用意していた企画と化学反応を起こし、けも好きにイベントとしての「もう一味」を加えてくれることになりました。
 即ち「色紙展示会」です。

「色紙」展示企画

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 「リアルイベントの面白さ」を何かしら取り入れることを考えていた時、まず思いついたアイディアは「色紙」でした。結構いろんなイベントで、色紙抽選会・展示スペース・交換会などは存在しているんですね。
 とはいえ、けも好きの頒布物として、リアル色紙を作っているサークルは山ほどあります。つまり、もう一つの側面、「展示」を強めていく必要がありました。
 そんな中、「けも好き3」はサークル総数がピークであった「けも好き2」と比べて、参加サークル数が落ち着き、50SP会場に大きな空きが出来てしまいました……。
 このままじゃ、見た目が相当寂しくなる……そうしたネガティブな状況に対して、もともと持っていた「色紙」のアイディアが割り込んで、ピンチをチャンスに塗り替えたのです。

「そうか、空きスペースを全部クソデカ色紙にしちゃえば、イベントとしても派手派手で最高じゃん!!」

つまり、これを…

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こうじゃ!!

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 下半分は埋まっていたので、ちょうどいい感じに企画展のスペースが出来ました。そして、サークルスペースの仕様は主催としてよく理解しています。224*224の正方形……色紙におあつらえ向き!!
 つまり、このサイズの画像を何かしらの形で募集すれば、背景画像に追加するだけで色紙対応は完了です。

 ……さて、問題はどうやって募集するかです。Twitterのハッシュタグは追いきれないと取りこぼしが発生しそうだなぁ……と、不安に感じていた時、イベント開催以来お世話になっている頼もしい協力者の存在が、この問題を乗り切る&付加価値を与える鍵となってきます。

ジャパリ通信!!×けも好きコラボ企画

 頼もしい協力者は「ジャパリ通信!!」管理人様であり、彼の主宰する「ジャパリ通信!!お絵かき掲示板」です。
 こちらに関しては、けも好き参加サークルの交流discord上で、面白い企画アイディアはないかなと雑談していた時に、「お絵かき掲示板NEO」の話題が出て、ジャパリ通信!!管理人様が爆速実装した結果、令和世界のけもフレジャンルに爆誕した懐かしのお絵描きコミュニティです。

 ファンイベントとニュースサイトの主催として、お互いのコミュニティが賑わい、けもフレというジャンルが盛り上がると良いなぁ、という所に共通した考えもあったため、色紙企画の協力者としてコラボの打診をすることとなります。
 企画の要件は至ってシンプル。お絵かき掲示板に募集期間を設け、色紙用途にタグ付けされた所定の規格のイラストを、応募イラストとして会場画像に合成し、展示する、というものです。

 これは、一元管理として取りこぼしを防ぐために最適なシステムを探していた「けも好き」側はもちろんのこと、ニュースサイトとお絵描きコミュニティを抱えるジャパリ通信!!様の側にも、記事の題材や掲示板の賑わいを提供できるという、双方のwin-winがありました。

 くわえて、お絵かき掲示板という場のノスタルジックさ、画材的縛りプレイの楽しさ、DIY感など、工夫のし甲斐は描き手のインスピレーションへの刺激にもなったのではないかと思います。
 ちなみに、巨大色紙は先述の通り、主催が用意を諦めていた「フォトスポット」の役割を果たし、それに特化したシチュエーション型の色紙は、会場でも大人気でした。

 嬉しい & ドッターとして先を越されてしまい悔しい……!!

 ともあれ、このコラボを実現することで「けも好きならではの味」を作り上げることに繋がったと思います。
 この企画は、成功の手ごたえを噛みしめながら、次回イベントでも継続的に協力をお願いし、定番化したい、非常に楽しい存在になりました。

失敗事例「アダルト会場のデザイン」

 ……「光」あれば「影」もあるもので。
 会場設計においては、前述の色紙企画の如き「努力・友情・勝利」ストーリーの逆を行く「場のノリ・失望・敗北」をかました失敗事例もありました。即ち、アダルト会場のデザインです。
 どうやらかしたのか、見てもらった方が早いと思います。不愉快な表現もございますが、ご容赦ください。

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 いや……、よくこれでイケると思ったな!!

 すけべちほー配置でも雰囲気を大事にしたい、下ネタをコミュニケーションとして使いたいわけではない、という当然の反応をいくつか見たため、このお下劣オノトマペ全てオミットすることにしました。

 まあ、一応こうした理由はいくらかあって、第一は自分の悪ノリではあるんですが、「すけべちほー」というド直球なネーミングをしてる事からも明らかな通り、主催としてジャンルをゾーニングしている以上、「未成年にとって不健全な空間」であることを、一発で視認可能である必要があると思っていたためです。
 また、せっかくゾーニングで表現的な自由を得たのに、言動やコミュニケーションに他者のお気持ち的なブレーキがかかることは、はっちゃけたい参加者の目線で見てもフラストレーションがかかります。双方の「自分のやりたい表現と、コミュニケーション傾向を、他人のやりたいことで邪魔されたくない」という欲求は、衝突が目に見えてしまいます。

 自分はあくまで、「エロ」というジャンルを、公式からも「隠れてやってね」と言わしめるほど「不健全なジャンル」であるという解釈を尊重して「不健全なコミュニケーションも容認する」空間としてすけべちほーのコンセプトをまとめようとしたのですが……まあ、エッチな作品が好きでも、下ネタ……ひいてはセクハラにもつながりかねない下品な言動が嫌いな人なんていくらでもいるって話でした。
 そりゃ当然です。

 元より、健全←→エロ以上のエリアの細分化はキリが無くなるとは思っていたのですが、この断絶はうまく対処しないと火種になると思い、次回のけも好き4においては、ここを対処していく事になります。

 (……あと、催が参加者より目立とうとしない」も、もっと気を付けるべきという学びも得ました。根が目立ちたがりなので、つらい……。)

改善事例「アダルト会場の内部ゾーニング」

 アダルト会場は、まずお下劣オノトマペをなくしましたが、ピンクの配色はゾーニングの見地から維持する方向にしました。その上で、下品なコミュニケーションをしたい層」そうで無い層」を住み分けする必要がある。

 ……当初は、エリアその物の追加も考えたのですが、それはやり過ぎというか、率直な話「会場のデザインコスト」がかかり過ぎます。それに、頒布物内容としてはアダルト作品なのにコミュニケーション傾向で会場をわけるというのは、一般参加者視点としては「なんで?」ってなります。移動も面倒くさいでしょう。
 というわけで、「エリアは分けずに区画を分ける」方向で対応することに。最終結果はこちらのようになりました。

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 下ネタコミュニケーション解禁の「無礼講ゾーン」と、エロいのは出すけど良識的なコミュニケーションやスペース設計を重視したい方の「慇懃講ゾーン」で区分けを行っています。
 立て看板と配色によるゾーンの差異を明示しつつ、集合場所となるであろう噴水も、対角線上の二カ所に分散していく路線での対応を行っています。
 ついでに、噴水が二つに増えたことで記念撮影のコストがとんでもないことになりそうだったので、この際と「記念撮影はけんぜんちほーのみ」ということにしました。寂しさもありますが、まあそもそもアダルトを「隠して」と言われているコンテンツである以上、対外的に広く告知するのは健全エリアだけにしておくのが丁度いいかな、という判断もあり、この方向で着地することにしました。
 これにて一件落着……するといいなぁ。

【コラム】同人作家と「良識」

他者の自分へのコミュニケーションに「良識」を求めるのも当然の権利ですが、
ファン活動なら前提として、自分の作る作品が、公式にどんなイメージを与えるかの客観的判断、
参加する企画の主催や参加者が公式と問題を起こしたり中傷をしていないかの事前把握など、
そういう面での「公式への仁義」も、他者に対して持っていて然るべき気遣い、すなわち
「同人作家としての良識」であるという視座も、同人作家は持ってて欲しいと常々思ってます。

「出版」「頒布」を行う同人活動は、ネット上のファンアート投稿以上にリスクが高い
創作活動であり、必然的に大きな「責任」を持って活動することを求められます。
それは自分自身の言行はもとより、誰かしらの企画に参加することにおいても同様です。
主体的に参加・協力を決定した以上、その相手を調べることも作家の責任であると思います。

少なくとも、けも好きは「けも好きに参加しただけで、公式に不義理を働くことになる」
ようなイベントにならない方向性を、これからも選択していくと思います。
何事においても、自分本位にならないための「良識」は大事にしたいものです。

チラシ制作

 けも好きはリモートイベントですが、実は同人誌即売会のチラシを作って配布しています。感染対策の元、奇跡的に国際展示場での開催が叶ったフレンズチホー15において、萬楽破天孔のサークルスペースでチラシの配布を行いました。

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 これはまだ志半ばという所で、今後もリアイベがあったらうまく配って行ければと思いますが、最終的にはメロンブックス様の店舗チラシコーナーにオフセット印刷したチラシを置かせてもらおうという目標を立てています。現実の即売会と並び立つ存在になりたいのなら、現存するリアル即売会の広報手段も学んでいかなければ……。
 それと、店舗で自分のイベントのチラシ見たら、達成感半端なさそうなので……(下心)

メロンブックスエアイベント

 メロンブックス様繫がりで。
 けも好き3・4では、メロンブックス様からの打診を受けて「メロンブックスエアイベント」のシステムを採用しました。開場時間に特設サイトで本を買えるという、期間限定の特別な通販的なシステムですね。参加者向け資料も作っているので、詳細はこちらを。

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 時間限定の、普段より安い掛け率で通販ができるシステムですね。 

 安い掛け率で頒布できる→頒布価格が下げられる→実際のイベントに近い価格帯で売れる→数が捌ける、という感じです。

また、イベンター(主催者)にも頒布物のマージンが入ります。こちらは0%にもできるのですが、エアイベに関しては対応コストがそれなりにかかってますし(担当者との画像・文言・データのやり取りなど)、ピクスク主催と同様に「タダでやるべき作業ではない」と判断し、5%のマージンを受け取ることにしています。

 ちなみに、サービスとしてのデメリットは「リアルタイムに頒布数が把握できない」ことにあり、その点が気になる方はBooth倉庫などの選択肢もあります(メロンブックス様に委託したことがある方は、サークルポータルにそのままエアイベの頒布物が加わるものと思ってもらえればと思います)

 ただ自分は、イベント終了後に書店委託にシフトしたかったので、自分の頒布物ではエアイベントを採用した感じです(メロンブックス様のサイト上やTwitterアカウントで宣伝していただけるメリットもありますし)
 なお、リアル書店委託に移管をしたい場合には、サークルポータルから「在庫移動依頼」を出しておくようにしましょう。

メッセージボード(お絵描きチャット)

 そして、けも好き4でやった新企画

 「開場中にお絵かきチャットやりたいね!!」

 という、完全なその場の思い付きから、徹夜で準備を始め、会場数時間前に主催特権で、イベントの空きspを一つ確保。

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 そして、お絵かきチャットサービスのMagical Draw(参加人数無制限、匿名参加やBAN、随時キャンバスサイズ変更可能のいい感じのやつ)で、けも好き用の部屋を一つ作成して……

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 はい、ドン!!

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 ドドン!!

 というわけで、試みは大成功でした(二枚目は終了時の画像ログ)。参加頂いた皆様、ありがとうございます。

 ……pictSQUAREの構造的な弱点ともいえるのですが、買い物が終わった後のイベント内でのコミュニケーションが、リアルイベントと比べて弱いんですよね。色紙はその対策の一つではありましたが、いかんせん一度見たら終了してしまう……。
 ボイチャ的な機能があればまた違うかなとも思うのですが、discord等はちょっと管理が大変&移動システムとの地理的な整合性がとれないので、イベントとはちょっと独立してしまうんですよね……(次項でちょっと言及します)
 絵チャとは言ってますが、絵を描く人が一緒に居合わせてコミュニケーション、というイメージでの楽しみももちろんありますが、メイン趣旨としては書き置きの「メッセージボード」の趣が強いです。

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 こちらは、公式イベント「けものフレンズ3 SHOP in 新宿マルイメン」に遊びに行った時の写真です(オオウミガラスちゃんがいっぱいいるので探してみよう!!)
 けもフレは特に、リアイベにこうしたメッセージボードを設置していることが多いので、絵チャットによるメッセージボードをすぐ理解していただける文化的な土壌があったわけですね。ファン全体でコンセンサスが共有されてる文化は強いなぁと思います。
 「お絵かきボード」も、次回に持って行きたい成功企画の一つです。

リモートオフ会(未実施のネタ)

 そして、これはまだ実現していないのですが、良い感じのタイミングを見つけて「リモートオフ会」を企画したいなって考えてます。

 ……何言ってんだこいつ?ってなるかもですが、これもまたいいサービス見つけまして。

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「ボイチャ付きのpictSQUAREみたいなオンラインオフィスサービス」……Gather Townです。
 実はこのサービス、「pictSQUAREの持つ弱点」を粗方補えるんですよ……。即ち、会場において他のアバターとの距離関係や区画によって「ボイスチャットを開くことができる」ツールなんです。バーチャル空間で一緒に遊ぶ体感がとても強いです。
 ……しかしながら、デメリットもいくつか。

・参加人数に上限があり、制限解除には課金が必要
・一方で、サークル参加者から参加費を徴収するシステムはない
・海外サービスなのでサポートを受けるのが難儀
・即売会レベルの来場にサーバーが耐えるか不明
・というか本売っていいのか不明(リンクは自由に作れます)
・カメラがデフォルトでつくので、プライバシー面が心配
・自作アバターが使えない(機能要望自体は上がってる)

 という感じで、どこかのタイミングで「GatherTown版けも好き」は実験的にやってみたいんですが、オペレーションを確立してからかなぁ、という感じです。
 完全移管よりも、まずは過去のサークル参加者を集めてバーチャルオフ会とかお絵かき会を企画してみるのがいいかな、という感じで様子見中です。
 それが上手く行ったら、公に参加者を募集する「けも好きがーでん in GatherTown」みたいな企画もアリかも。

これからの「けも好き」

 というわけで、これまでの施策と、これから考えてる施策をサクッとまとめてみました。

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 現在、けも好き5は当初の予定であった「8月中旬(夏コミ日程)」から「12月下旬(冬コミ日程)」に変更を行おうと検討中で、一時的に募集を中断している状況です(過密スケジュールにし過ぎて、サークル側が本を作る時間が無いと感じたので……)

 こちらが定まり次第、次回イベントの募集も行いたいと思っていますが、実のところ私生活が大分切羽詰まっているので、今後はオペレーションや企画を簡略化してスリムアップしつつ、コミケ日程を基本に年2~3回の開催ペースで続けて行ければと思っています。

 とはいえ、今後も「けも好き」主催として、リモート即売会ならではの、新しい楽しみを提供していけるよう、思考と工夫を続けていきたいものです。
 願わくば、及ばずながらも私の働きが、これからのジャンル繁栄の一助となりますように。

……あっ、ところで

 けも好き4のカンパの窓口がまだ生きてるので、この記事を読んでイベント主催の参考になったって方は、経済的に支援してくれるとめっちゃ嬉しいです!!(チラッチラッ)

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 ……下世話でごめんなさい。

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