山岳小説!?
ではなく、推理小説。
いや、推理小説と括っていいのかな?
ネットで「山の小説」と検索してみると紹介されるし…
まぁ、この辺りは読者の感覚かな。
ただ、“山”が主線にあることは間違いない。
高村薫作品は、登場人物しかり、
描かれる情景しかり、
とにかくリアリティがあります。
この山、北岳はもう10年以上も前に一度頂を踏んだ場所。
今のようなウルトラライトの登山者は見る影もなく
重いバックパックを担ぎ登山道を歩いた。
そんなトレイルの片隅で、
もしもこの小説のストーリーが展開されていたなら…。
没入感がたまらない小説。
とにかくおもしろい。