【学マス】GOLD RUSHに対するお気持ち表明と希望~3,4話を読んで~【ゴルラ】


はじめに

こんにちは,キャラメルです.
この間書いたこちらの記事,思っていたよりも多くの方に読まれたみたいでありがたく思っています.

そこそこ気持ち悪いオタクなので投稿ツイートに対していいねやRPをしてくれた方の反応を見に行ったりもしていたのですが,大体の体感として
同意 : 冷笑 : ただいっぱいRPやいいねしている人 = 4 : 4 : 2 くらいでした.
批判寄りのnoteだった割には直接的な非難や誹謗中傷などは来ませんでしたし見受けられなかったので個人的にはお気持ち表明し得って感じでしたね.比較的安全ですし皆さん批判派も擁護派ももっとお気持ち表明していきましょう.その方が面白いですし.

さてゴルラ本編についてですが,10月24日に無料公開された3話を読み,そしてパブサをしたところ思うところがあったのでkindleにて週刊少年チャンピオンを購入し4話を読みました.
今回のnoteは3,4話を読んでの感想とお気持ち表明,そしてゴルラ全体に対するお気持ち表明をしたいと思っております.味を占めてもいます.
よろしくお願いします.

3話について

各キャラについては4話の感想の後にまとめて行いたいと思っているので各話感想ではストーリーを中心に言及していきます.

3話ストーリーについて

2話でオーディションを勝ち抜き無事学費免除を手に入れたことねが犬束Pにバイトを休むことを約束しますが,実際は休まずにバイトを続けていて,それを知った犬束Pがプロデュースの方向性を変える,といったのが大まかな筋でしたね.順を追って感想を言っていきます.

まず金銭面の問題について解決の目途が立ったにも関わらずことねがバイトを休まず続けるといったところですがここは親愛度コミュと同じ流れですし,ことねが「暇」を理由にバイトしようとするのも今までのことねがバイト浸けの超過密スケジュールだったのに対し急に休暇が生まれてもその落差で落ち着かないから金稼ぎにもなるバイトをする,というのは流れとしても心情としても理解できるところなので普通に良いと思います.

が,親愛度コミュでは最初に学マスPに休暇を指示された際の抜け出しバイト(未遂)だったのに対し,ゴルラでは一度犬束Pの中間試験及びオーディション前のプロデュースにおいて休暇を指示されており,漫画内描写から考えてオーディション前期間の初日を除いてバイトを休んでいることを考えると「このタイミングでも抜け出しするか……?」という思いはありますが,後述する通りこの時点での犬束Pと学マスPのプロデュースのやり方は異なっているので難癖レベルかな,という気もします.


「プロデュースの仕方を間違えた」
……まあここに対しての批判は後述の各キャラへの感想パートで書きます

次にことねと家族との電話シーンですがこれは良いですね.
基本的に学マスではプロデューサー視点の個人コミュ(親愛度コミュ)とアイドル同士の絡みのコミュ(イベコミュ・サポカコミュ・初星コミュ)の2つのパターンのコミュがあり,アイドルの独白やプロローグモノローグ的な描写は比較的少ないので,こういう個人の背景を深掘りするような描写を見れるのは個人的にはかなり嬉しいです.
ことねが母親や妹といった家族から愛され応援していることが描写されていますし,母親のものと思われるスマホが古く使い込まれているのもちゃんと藤田家の経済状況の設定が反映されていて細かいところもちゃんとしていて良いですね.
ただ学費に関しては基本振込支払いだと思うので学費免除は伝えないと事故るでしょうしそもそも学費免除の連絡が学校側から親に行かないわけがないと思うので学費免除の事は言わないでおこうとしている描写は少し不自然に感じました.まあ細かい事ではありますが.

そして犬束Pが自分のプロデュースのやり方の失敗に気が付いて新たにプロデュース方針として「"働かせ"ながら "能力を"伸ばす」という方針を立てるわけですが(ここのダブルクォテーションって意味あるか?),ここに関しておそらく主に「そんなバカでも思いつく~」というセリフに対して,Twitter等で「学マスPのことを馬鹿にしてる!」「学マス本家に喧嘩売ってるw」等の感想を見かけましたが,これに関しては私は逆だと考えています.

親愛度コミュ 第3話

というのも親愛度コミュ第3話を見ていただければわかるのですが,学マスPはことねのプロデュース始めたての時点でことねの事情を深く知らない状態でも,ことね自身の「稼げるアイドル」という目標を尊重して(ここ希望的観測かも),奨学金や支援金の紹介だけでなく「稼げてことねの糧になる仕事」の紹介も行っています.

つまり,犬束Pが一度プロデュースを始め,その後失敗を認識し反省し改めて立ち上げたプロデュース方針と同じものを学マスPは最初から行っているわけで,親愛度コミュとゴルラの描写を比較するとむしろ学マスP>犬束Pとなっているわけです.
なので一部で言われているような学マス本家に対するアンチテーゼ的な文脈では無いと私は思います.どちらかというとストーリー通り犬束Pの自己批判としての文脈での表現でしょう.
というか後述しますが学マスPのやり方は「お金を稼ぎ」つつ,「能力を伸ばし」ながら,「実績を積んで」いるわけで正直犬束Pのやり方の上位互換ですしね.

続いて「元気が出るおまじない」のシーンですがここは良いですね.YBBことねのPアイテムをそういう解釈で出すのか,という驚きもありますしシンプルに描写的な面白さもあります.

そして最後は千奈お嬢様が顔見せして終わりですが,このシーンを最初見たときは不安と期待が半々,いや7:3くらいでしたね.
2話の悪印象が強かったので気持ちとして「4話が面白ければいいけれど……ねぇ?」って感じでした.

3話のストーリーの総評ですが全体的に薄味だったな,という感覚でした.が,まあこれは1・2話と違って普通のページ数になったからそう感じるだけでゴルラ側の問題ではないですね.4話の感想に移ります.

4話について

不安的中でしたね.
いや~これはなかなか厳しい……正直千奈ちゃんのこともかなり好きなので余計にしんどかったですね……この章は前章よりも不満多めになると思います.ご了承ください.

以下,ネタバレ注意(無料配信読者勢へ)

4話はまあ大まかにいえば千奈からの依頼を受けた犬束P及びことねが千奈のお悩み相談を受けて報酬をもらうという話ですね.話の意図としては他の公式ネームドのキャラ紹介とことねとの絡みを見せる,といったところでしょうか.順を追って感想を言っていきます.
あとすみません,キャラへの感想は4話の感想の後にまとめて書くと言いましたが千奈ちゃんに関しては現状実質4話だけの出演なのでここで一緒に書きます.

4話ストーリー前半と千奈ちゃんについて

まず千奈ちゃんがことねをアドバイザーとして雇うというところからですが,ここからかなり違和感が強いです.
というのも,親愛度コミュを見ていただければわかるのですが,千奈ちゃんは自身がコネ入学で実力不相応な場にいるという認識があり,自分の行動に倉本家の力やイメージがついて回ることもわかった上で活動しています.
その上で「倉本家」の力を極力アイドル活動に使いたくない(使ってほしくない)という旨の発言もしています.
果たしてそんな千奈ちゃんが自分自身のために倉本家のお金を使ってことねを雇うか……?というのがここで感じた一つの引っ掛かりです.

千奈ちゃんは自分以外の他人の為なら結構普通に倉本家の力を使います(「夏を楽しみましょう!」「初星温泉~木枯らしに散る~」参照 )が,自身がアイドルとして成長するためや評価を上げるために倉本家の力を(少なくとも自主的には)使っている描写は無いはずです(見落としがあればすみません).
これは自身の恵まれた立場を理解しており,他人からしてみれば「ずる」のような状態だからという認識あってのことですが,ゴルラ4話では,「自身が"立派なアイドル"になるため」にことねのアドバイスをもらっています.
これがただの相談なら良いのですが,後半の描写を見てもわかるように明確に金銭の授受が発生している「仕事」であり,雇うことになった流れも千奈ちゃんがブログを見かけて希望を持ったからという千奈主体の理由です.
つまり,ゴルラ4話において千奈ちゃんは明確に自分自身のアイドル活動のためにお金という倉本家の力を使っているわけです.
こんなことしますか?千奈ちゃんが.
モンペ思考と言われたら確かにそうかもしれませんが,本編でも割と一貫して書かれている要素と真反対のことをしているのを見ると,正直「誰こいつ……」という感想になってしまいます.
うちの千奈ちゃんはこんなことしないんですけど!

この後の千奈ちゃんの発言も全体的に違和感がありますね.
適当にピッキングして文句を言います.

「わたくしたち"底辺の星"ですわ~!!」
→ここ多分補習組の伏線を無理やり入れたかったんだと思うんですがこういう対外的に自分を下げる発言をするときに千奈ちゃんって「わたくしたち」って言い方しないと思うんですよね~,同じ下層の仲間がいるとしても育ちの良さ的に.
あとこの発言って普通にことねのことを「元底辺」として言ってますよね.同じ底辺の人間じゃないと自身にとって希望の星になりませんし.
千奈の他人に対するネガティブな発言として,広や佑芽みたいな補習組相手に友達としての軽口として「落ちこぼれ仲間」とか「ダメダメ」とかはありましたけど,現状仲が良いわけではなく,しかも本人にとって尊敬している相手であることねに対して相手のプロデューサーの眼前でそんなこと言いますかね?千奈ちゃん.
まあモンペ的な感覚のせいで私が気にしてるだけかもしれないですけれどここは.

「お金がそんなに大切ですの……?」
「お金があってもアイドルになれませんわ~」

→これは絶対に言わないです,どう考えても.
繰り返しになりますが千奈ちゃんは自分がどれだけ恵まれているのかということをちゃんと認識してます.他人と違ってお金の心配なんて全くない生活をしていることも, 望んだ環境がすぐに与えられることも,自分がそれに甘えてきたことにも,今後のアイドル生活においてもそれらがかなり有利に働くことにも自覚的です.そしてそれをちゃんと認識したうえでそれが,倉本家の力がどうあがいても自分から切り離せないことをわかっています.
そんな千奈ちゃんが,自分がアイドルを目指せている現状にかかっているお金のことを考えず,他人にとってのお金の価値を軽んじること,ひいては世間的なお金の価値を軽んじることはあり得ないでしょう,普通に.
ここ千奈ちゃんをなんか雑なお嬢様キャラとして描写されている感じがして嫌ですねほんとに.

「やっぱりわたくしはダメダメなんですわ~…」
「わたくしは"底辺"から這いあがれませんわ~」
→これ最初見た時キレかけましたね普通に.千奈ちゃんにこんなこと言わせないで……

親愛度コミュ 第2話

親愛度コミュや初星コミュでも描かれていますが,千奈ちゃんは自分の圧倒的な実力不足を認識し,さらに上達の遅さも自身の不器用さも理解しています.そのうえで底辺であることに,最下位であることに腐らず,望んで与えられた環境だからこそ,自分のあこがれたアイドルへの道だからこそ,努力して環境に足る人間になろうとする前向差し支えないようにます.
これは倉本千奈という人間が「恵まれた環境」に伴う責任を自負しているからであり,「自分以外の生徒」及び「アイドル」に対してリスペクトしているからです.
千奈ちゃんは自分がダメダメ「だからこそ」頑張るという意思を持ったキャラクターなのです.そんな千奈ちゃんが他のアイドルとそのプロデューサーの前で自らを卑下し続け,ひいては最下位に甘んじるような発言をするでしょうか?責任感とリスペクトを持ち合わせてアイドルという夢に挑んでいる倉本千奈がそんなことするでしょうか?ハロウィン狂想曲第5話見てきたら?

私が倉本千奈というアイドルを好きだからモンペ,モンスターペアレント的保護者的な視点を持っていることは否定しませんが,この描写では倉本千奈というキャラクターの性格や考え方の設定の前提が本家と大きく変わっているように感じてしまいます.
オリジナル要素の多い作品ですし,コミカライズだからといって本家と全く同じ流れや設定にする必要はもちろんないと思いますが,キャラクターを成す要素の中でもかなり大きい性格や考え方の部分が違っていては同じキャラを描いていても最早別キャラといっても良いレベルの違いのように感じます.

4話ストーリー後半について

ストーリーについて,前述の流れの後,千奈がそしてことねがどうして「アイドル」を目指すのかということについて原点回帰するところについてですがここは良いと思います.本人にとっての憧れであり理想でありなりたい自分である「アイドル」,その望みの原点に触れるということは話の流れとしても自然ですしね.

その次に千奈の良いところ紹介パートが若干入りますがここは親愛度コミュで触れられてることと同じなのでコメントは無いです.絵が可愛い.

そして適当にそれっぽいこと(「いっしょに"底辺の星"になろう!」)って言ってなんか解決した風に終わって報酬を貰うわけですが……う〜〜んことねの性格上ここの描写も気になるんですよね.まあ後述します.

で、最後にことねのアイドルへの思いをお金に対応させて「言ってることまんま"おカネ"といっしょ」と犬束Pが思って終わるわけですが( ダブルクォテーション多くない?この漫画 ),ここ私の読解力が低いのかもしれませんがなんかフワフワした理屈で流されてませんか?

「ステージを見れる日が楽しみすぎて"その日"を生きがいに生きていけるとこ」
⇔給料日

「見てるだけでむげんに元気がもらえるとこ」
⇔報酬をもらって喜んでる姿

「明日が 未来が楽しみになる」
⇔ お金もらえたことで明日や未来に何しようか悩んでる姿

これ対応できてます?ちゃんと.
先入観で納得いっていないところや反発心があるからというのもあるかもしれませんが,なんか急にフワフワしたこと言いだして怖いんですよねここ.急にそういう雰囲気系漫画になったのかと思ってびっくりしました.
別にこれお金じゃなくても体型管理とかで週1にしているラーメンみたいなものでもこの対応関係に置けません?月一で会える彼氏彼女や家族,四半期に一回行く旅行,年2,3の帰省みたいなのでも全然おける気がするんですよね.
まあ別に完全に1対1対応にする必要はないと思いますし,対応関係の綻びを突っついたことに関してはやっかみ感はありますが,それはそれとしてタイトルにしたり話のオチに持ってくる要素としては弱すぎて普通に学マス本家との文脈云々おいておいたとしても意味わかんなくて怖いんですよね.
しかもことねはおカネになりたい.で〆られても「で?」っていう感じも強くて……いやまあ今後ちゃんと意味が出るんならいいんですけど.

各キャラクターについて

4話まで読んで各キャラクターに関しての思いが溜まってきたので書きます.4話までならさすがに主要キャラに関してはキャラが固まってきたといっても過言じゃないでしょうしね.

花岡ミヤビについて

はい.前書きで主要キャラについて書いておいてあれですが早速2話しか出てきてなくてその後は会話中にしか語られていないキャラについてです.
前回の感想noteでも色々ミヤビの扱いについては書きましたが,「まあ言っても3・4話とかで全然アフターフォローあるかもしれないしな~」と希望的観測をしていました.普通に期待を下回ってきましたね.
まさかアフターフォローが無いどころかミヤビの敗北を有料noteのネタにするとは想像以上に想像以下でした.

もちろんミヤビは全くもって良い人間ではありませんし,自身が憧れている天才Pが中等部4位の成績を持つ自身でなく誰の目から見ても明らかな劣等生をプロデュースしたことに対して嫉妬や悔しさから悪意を持ってことねに絡みに行っているような子ではありますが,正直高1なりたての思春期真っただ中の子供ならその時の感情でこういう行動してもおかしくない(良い訳ではない)と思いますし,ことねとの直接対決で負けたという時点で禊は済んでないか?とも思います.
それなのに敗北後,悔しさや情けなさから泣き逃げ出したミヤビに対して担当のプロデューサーは何もせず,並行でプロデュースしていた相手に「惚れ込んだアイドルは君だけ」とか言ってるわけです.
それだけでも相当可哀想なのに今度はそのアイドルの宣伝と金稼ぎのために有料ブログのネタにされる始末です.

マジでこれ高1の子供相手にしていい処遇ですか?

ゴルラについてパブサしているとミヤビの扱いを擁護するために「アイドルやる以上勝ち負けはあるから~」とか「勝ちと負けが存在するシビアな世界として描かれているから〜」みたいなことを言っている人を見かけましたがそういう高いレベルの話じゃないんですよね.
大人が子供相手にした処遇が酷いという話なんです.世界観とか関係なく人道的な問題なんです.いやまあ学マス及びゴルラの世界にそういう概念が無いというのであれば良いんですがそうじゃないですよね?
2話内で描かれていることねとミヤビの過去の絡み描写からしても当時からミヤビに人当たりのキツいところはありますが自分にぶつかって転んだことねに対してちゃんと手を差し伸べることのできる子ですし,悪意の塊っていう存在ではないんですよね.ここまで酷い扱いを受ける必要あるか……?と思ってしまいます.
高1なりたての子供ですよ?15歳ですよ?
設定から考えても18歳以上(犬束Pにすでに実績がありそうなことを考えると20歳以上の可能性も高い)で上下関係的にも上側にいる存在が年下の未成年にしていい行為ですか?これ.

ちなみにこれはゴルラ内の描写から判断できることなのですが,2話にて犬束静紅が花岡ミヤビをプロデュースし始めてから(厳密にいうと契約を結んだシーンはないですがその後の会話やレッスンに立会いトレーナーにも意見を出している以上プロデュースしていると言っていいでしょう),現在の4話に至るまで,犬束静紅と花岡ミヤビ間のプロデュース契約が終了したことはどこにも示されていません.ことねとの勝負に負けた場合にプロデュース契約がどうなるかなんて描写は全くなかったので.
まあ仮に契約終了していたとしたらもっとアウトなんですけどねこの行為.もはや関係のなくなった相手をネタにしているわけですし.

藤田ことねについて

前回のnoteでは1,2話でのことねについての描写に関しては全体的に高く評価していていましたが,正直3,4話,いや4話ではこの良かったことねの描写すら歪みが生じ始めている気がします.

私がそれを感じたのは主に2つ,

有料ブログに対するリアクション
千奈の依頼及び報酬への対応


です.

まず有料ブログに対するリアクションに関してなんですが,ゴルラ4話内では自分の過去でおカネ稼ぎしていることや女の子(千奈)を騙して金儲けしていること(これ2つ目のポイントに被ってますね)にキレて訴えるも取り分を聞いて矛を収めるといった一幕があります.
ここの何が引っかかったかというと,藤田ことねはお金が大好きでお金で動く人間ではありますが,お金で人を軽んじる人間ではないのではないかという思いからです.

そもそも前提としてことねが何が何でもお金が欲しいというキャラ,つまりは真に銭ゲバなキャラなのかということですが,これに関しては学マス本家において明確に否定されています.
あるコミュにおいて十王会長からの資金提供の申し出に対してことねが「人からお金は借りないので(要約)」と断っているのです.
しかも,文脈的に会長の発言は貸与でなく給付を意図していたものであろうこと,また他コミュにおいて藤田ことねが「稼ぐ」ことにこだわっていること,他者からの献身に対し対価を支払おうとするところ,自分が受けている利益に対し対価として見合う行動をしようとするところから考えると,ことねは自分の行動の対価としての報酬(お金)を得ることを主義としているように思えます.

そんなことねがいくら取り分が良いからといって自分の過去,つまり自分の経済状況,ひいてはそこから推測される家庭環境をネタにしたり,犬岡ミヤビという他者をネタにしたりしている有料ブログで,無知で純粋な女の子を騙して金儲けをすることを容認するでしょうか?
私が学マスにおいて見てきた「藤田ことね」ならばそんなことは絶対に許さないでしょうし 例え取り分が100%だとしてもそんなお金突き返すでしょう.私が見てきた,私が好きな「藤田ことね」とはそういうアイドルです.
私の見方や認識が間違っているのでしょうか?

次に千奈の依頼及び報酬に対する対応についてなのですが,4話内において前述の内容に引き続き,ことねは取り分が良いことを知りウキウキで千奈の相談の対応をし,途中でネガティブになった千奈に対しアイドルを目指した原点に回帰させ,前向きにさせた後,話の着地点を見失った結果犬束Pに提示された流れにのっとって適当に締め,その後報酬をもらうという一幕があります.
ここの何が引っかかったかというと,前述のお金の要素もありますが,千奈からの信頼に対することねの態度です.

ことねは自分に向けられた信頼や信用に対して,かなり真摯に応えようとするアイドルです.これに関しては学マス内の色んなコミュでも書かれていますし,何よりこのゴルラの1話においても描かれています.このことは解釈とかではなくちゃんとした設定として「ある」といっても過言ではないでしょう.

相談シーンを,ことねが少し前の自分と同じ最下位付近で足掻いているアイドルである千奈ちゃんの相談に乗る描写としてみるとどうでしょうか?
途中千奈のネガティブ発言を聞いて急に真剣な顔になってちゃんと応対するようになるのですが,いやそれなら最初からしておけよ,と.
「信頼に真摯に応えようとする姿勢を持つ藤田ことね」は報酬が無かったとしても相談に真剣に乗るでしょうし,さらに報酬が発生することを考えると「対価として見合う行動をしようとする藤田ことね」は最初からかなり全力で向き合うでしょう.
それなのに千奈の相談に対してことねは途中まで雑な対応しかしていません.私が見誤っているだけでこれが「藤田ことね」なのでしょうか?

また報酬に関してですが,有料ブログで騙しているに近しい相手からの,ことね自身が正直途中まで雑な対応で,真剣に対応し始めた後も上手くまとめることが出来ず他人に挙げてもらったアシストで適当に締めただけの相談に対して「藤田ことね」は対価をもらうのでしょうか?
いや正直ここに関しては難癖かもしれません.「好き」のせいで偏った見方をしているのかもしれません.
でも正直「藤田ことね」ならここで報酬をもらわない気がするんですよね.千奈ちゃんはあの有料ブログに騙された被害者でもあるわけですし.
どうなんですかね.私がおかしいのでしょうか.

「藤田ことねについて」は正直偏った視点となっているとは思います.
でも私の好きな,学マス本家において描かれていた「藤田ことね」が軽んじられているように感じてどうしても我慢が出来ずお気持ち全開でいろいろ書いてしまいました.お許しください.

犬束静紅について(この章ほぼ文句です)

犬束Pに関してはまず大きく思うことが一つあります.

それは
「オリ設定の意味ある?」
ということです.

犬束静紅の初期設定の

天才設定であったり,

ことねと昔から関わりがある設定であったり,

最終的にアイドルとして同じステージに立つという設定であったり

といった設定が現状全く面白さに寄与していないように感じます.
いや3つ目に関しては現状で出てくる要素でもないですし先の展開を示すということ自体の面白さはあるので許容できます.問題は前2つ,特に天才設定です.

まず文句が短いほうから書きます.
つまり「ことねと昔から関わりがある設定」に対してです.

この設定ほんとに現状何にも効いて無くないですか?
一応作中ではプロデュースする理由付けとしては出てきていますが,別に過去に何の関わりが無い人間でも「あの商店街のステージを見た」というだけでもプロデュースの理由になりえるでしょうし,現状この設定が必然的に効いているところが全くないように感じます.
昔の知り合いのくせにことねやことねの家庭に対する理解度が低く,そのためにプロデュースにおいてミスを犯していますし,昔の知り合いのくせにことねからの信頼という面においても描写上その要素が寄与していません.
設定のための設定感が拭えません.
早く今後の展開でこの設定を利かしてほしいという思いはありますが,現状昔からの知り合いとしてのアドバンテージとして考えやすい「理解」も「信頼」も欠けていることを考えるとあまり効きそうになく感じます.

次,いや最早この章のメインといっていいですが,天才設定についてです.

ゴルラ4話まで読んだ方に聞きたいのですが,この設定が機能しているところ,つまり犬束Pのプロデュースで「天才だな」と思ったところありますか?

私にはありません.
せいぜい当て馬としての花岡ミヤビを作り出す理由としてくらいでしょうか,この設定が効いているのは.

そもそもこの天才設定,作中でも設定として割と浮いているんですよね.
周りから天才と呼ばれている割に作中では一切の実績が示されていませんし,それに足る行動をしている描写もありません.
たまにある実力不相応に他人から高く評価されているパターン(DBのサタンやワンパンマンのキングのような)かなとも思いましたが本人に自身の高い能力への自負があることから考えてもこちらはなさそうです.

そしてゴルラ内における犬束Pのプロデュースですが,これはかなり明確にひどく,メンタルケアといった精神面でのアプローチに関して学マスPに圧倒的に劣っているだけでなく,行動面でも普通に学マスP以下の行動をしています.性格の悪さは犬束Pが勝っていますが.

細かく言及していきましょう.

まず最初,ことねのプロデュース開始時の方針ですが,これは本家ゴルラ共通して「休養」です.まあことねの設定考えると当然ですね.
ただこの休養指示の前後についてもかなり大きな違い,差が存在します.

まず学マス本家側のPですが,親愛度コミュ初星コミュに共通して,休養指示と合わせて奨学金や支援金の案内を行っています.これはことねが休めない理由であるバイトを減らすために金銭面の問題を解決しようとするアプローチですね.
また次に,親愛度コミュにおいては休むべき理由(過労による疲労)を伝え,初星コミュではことねなら咲季に勝てるという信頼を伝えています.これは両者ともに不安を取り除こうとする精神面でのアプローチですね.
さらに親愛度コミュにおいては休養指示を聞かないであろうことも想定して対策したうえ,カットフルーツや栄養のある食事といった生活面のケアも行っています.
これらがあったため,親愛度コミュ初星コミュ両コミュにおいてことねはしっかりと休養を取ることが出来,実力を発揮できるようになっていきます.

一方犬束Pですが,休養指示をするところまでは一緒ですがそれ以外が大きく異なる,というかそれ以外のケアをほぼ全くしていません.
金銭面のケアを全くしていないうえ,精神面に関しては中間試験前の休養及びオーディションという名の花岡ミヤビとの対戦前の休養の両方において別段前述の学マスPのような精神面のケアをした描写は無く、さらに後者の時に至っては,ことねに突っかかってきた花岡ミヤビを諫めることなく並行プロデュースするというむしろことねのメンタルを削りに来るような行為をしています.しかもオーディションで花岡ミヤビに負けた場合犬束Pとことねとのプロデュース契約は解消するという約束を取り付けられている以上なんなら不安要素が増えています.
正直不安が何も解決してない状態で十全に休める訳がなくない?見通し甘くない?という感じがしますし,普通に学マスのPの取った行動の下位互換なんですよねここ.
金銭面の問題に関してはオーディションの結果もらえた学費免除である程度解消していますが,そもそもこのことをオーディション前に言っておけば目標にも安心要素にもなっただろうに言ってないんですよね.そして言ってないことが何らプラスに働いた描写もない.なんですか,これ.

あと花岡ミヤビの扱いについての愚痴なんですが,前回のnoteや花岡ミヤビの項で書いたこと以外に言いたいこととして,普通に人として底意地が悪いんですよね,ここの犬束P.
対戦後のミヤビのアフターフォローを一切していない描写から見てわかるように,犬束Pはことね>花岡ミヤビとなることを確信しているから,並行プロデュースの話を持ち掛け,オーディションの存在を示すことで競わせ(ここの描写で花岡ミヤビの参戦を想定していないということはさすがにないでしょうし),戦わせてことねを勝たせ,花岡ミヤビに敗北を認めさせるわけですが,この流れの中で犬束Pは1度わざと花岡ミヤビを調子に乗らせているんですよね.
正直同じ展開にするにしろ,最初にミヤビを注意し,ことねをプロデュースすることにした理由を言った上で「納得できないんなら〜」って流れで並行プロデュースの提案と戦う場としてのオーディションを提示し,戦わせるという流れでも別に問題ないんですよ.
自分の担当アイドルを非難しているアイドルを注意するのなんて当たり前のことですしね.
注意するのが当然だという共通認識が作中でもありながらわざとそれをしていないわけで,正直しない理由が花岡ミヤビを上げて落とすため以外考えられないんですよねこの描写.
これする人間が「アイドルプロデュースの天才」と褒められている世界,怖すぎる.

また,3話にて犬束Pが自分のプロデュースのやり方の失敗に気が付いて新たにプロデュース方針として「"働かせ"ながら "能力を"伸ばす」という方針を立てるんですが,3話についての感想でも書いたとおり,この方針って学マスP(親愛度コミュ.初星コミュは最初以降ユニットの話になるので除外)が一番最初に立てた方針なんですよね.なのでここでも学マスP以下のプロデュースをしているわけです.

しかもこの方針で学マスPが持ってきた仕事は着ぐるみアクターや寮の清掃といった体力の付く肉体労働で,学内や生徒からの印象を良くするような仕事でした.他人からの評価を高めることは普遍的に役立ちますし,学マスPが示した藤田ことねが目指すべきアイドルとしての立ち位置,「誰よりも『一緒に仕事をしたい』アイドル」の実現に大きく役立つ仕事でもあります.無知で純粋なお嬢様を騙して金を得るような仕事ではありません.

そして最後,誰が見てもわかる明確な違い,精神面へのアプローチです.

学マスPは一貫してことねの自信の無さ,自己評価の低さを気にかけており,これを改善するために時には褒め,時には率直な意見を言い,会話を積み重ねることで,ことねにPがことねを信頼していることを信頼させ,ことねが自信を持てるようにプロデュースしています(親愛度コミュ第7話等で顕著).

一方犬束Pは本家同様に自己評価の低く自信の無いことねに対し,ミヤビとの並行プロデュースの提案や3話での「プロデュースの仕方を間違えた」等のメンタルを削り自己肯定感の低下につながるような発言はする割に,オーディションで勝った後以外にはろくに褒めず,また伝えるべき情報(オーディションと学費免除の関係,休養の意図,有料ブログの内容等)はろくに伝えないか事後に伝えています.普通にコミュニケーション不足です.
このレベルのコミュニケーション不足だと普通の人でも自己評価崩れてもおかしくないのに況や自己評価の低い人間は……という感じがしますね.

つまり,まとめて言うと現状作中の描写では犬束Pには
「ことねの昔なじみのくせにことねの事を何も知らない,天才設定の割に学マスPの下位互換以下のプロデュースをする性格悪い人間」
という評判を下さざるをえません.というか学マス本家のコミュを読んでる人なら大方この評価になるんじゃないでしょうか.

さいごに

前回のnoteでも書きましたが,オリ要素が悪いというわけではなく,オリ要素が全く面白さに寄与していない(特に2話以降)のがかなり厳しく感じます.
オリ要素盛り盛りの割に,プロデュースの主軸は親愛度コミュと一緒ですし,現状キャラの魅力の説明も親愛度コミュやその他のコミュで見られる範囲を逸脱していません.

私個人の感覚としてはオリジナル路線という割には学マス本家のストーリーの要素が強く,学マス本家のストーリーの別解釈と言うにはオリジナル要素が強い,そしてキャラクターの解釈違いも多い,どの面で評価したらいいかよく分からない作品という感覚があります.
(あと学マスへの思い入れを抜いたフラットな目線で見たら漫画としてはあんまり面白くなくないですか?私がアンチなだけかもしれませんが.)

ゴルラだけの良さ,私が現状言えるものは絵くらいでしょうか.絵はかなり上手くて可愛いし,漫画特有の外連味のある描写も好きなのでかなり好みです.

正直ここまで読んでくださった方々の中には「嫌なら読むな」という考えの方もいらっしゃるでしょうし,私もそれが正しいと思います.
ただ,私はこれでもゴルラが面白くなることを常に願っています.
というのも,ゴルラが続く限り藤田ことねの供給は他のアイドルと比較しても常に多くなるわけで,これを理由にコラボや新規イラスト等の供給が減ると正直かなり厳しいですし,そういったことを考えると正直ただの1ことねPとしては「面白くなってくれないと困る」んですよね,普通に.というか面白くなってくれないと自分にとってつまらないものが自分の担当アイドルの1つのデカい供給となってしまうので…….
アイマスのコミカライズですし学マスという勢いのあるIPであることを考えると最低でも単行本2巻分は刊行するでしょうし…….

あと他のアイドルの担当の方はかなり身構えておいた方がいいと思います.
正直ことねも千奈も王道寄りというかキャラの解釈違いが出にくい,描写のしやすいアイドルだと思うんですが,そんなアイドル達でもゴルラでは私みたいな気持ち悪いオタクからしたらかなりキツいレベルの解釈違いが飛んできました.
なのでマジで咲季・手毬・麻央・広あたりの担当の人は覚悟しておいた方が良いです.ここら辺のちょっとしたバランスのミスで解釈違いが生まれやすいアイドルがどうなるかなんて考えただけで恐ろしいです…….
清夏リーリヤ莉波佑芽は割と王道寄りのストーリーと性格なので解釈違いが出る不安感は少ないですがでも千奈も王道寄りのストーリーなのに4話でこんなことになってしまいましたから結局ここらの担当の人も安心できないかもしれないです.

てかなんで信号機ユニットの2/3が扱い難しいんだ……

さて,今回は無料で3話,kindleでチャンピオンを買って4話を読んだわけですが今後もチャンピオン買ってまで購読するかというとNoですね.このクオリティの物に金を出したのを間違いだと思っているので.
ほんとに面白くなってほしいとは思ってるんですけどね,ゴルラ……

以上,オタクの一人語りことお気持ち表明でした.

追記(11/1)

恐れてた事態が起きました…….
単行本に新曲が付いてくるの,曲を人質に取られてる感じがしてめちゃくちゃ嫌ですね.
個人的には曲のおまけに本が付いてくるという感じでしかないので.

あとこれ客観的に見たらことねの供給に他ならないので,ただでさえコミカライズ供給があるのに曲の面でも供給が来て他のアイドルとの供給格差が広がるの普通に学マスのオタクとしても嫌なんですよね.
ことね公式供給がゴルラに偏る分別の面で供給減ったりしたらそれはそれでめっちゃ嫌なんですけど,かといって減らなかったら他アイドルとの供給格差が是正されない訳でそれも嫌ですし.

ゴルラが公式最大供給になってる現状,かなりしんどいです.

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