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国の有形文化財に二泊してきた話(後編)

こんにちは。カラカラです。後編です。

今回は結構写真多めかなと思います。保存してもいいんですのよ?

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今回は以下の流れで書きます。よろしくお願いします。

・一日目の夜

・二日目の昼

・去


さてまずは、一日目はマジで疲れていたのでお風呂に入って寝たと書きましたね、そのお風呂(浪漫風呂)についてです。

浪漫風呂は0時に男性解禁で、夜中になるまで待ってから入りました。夜中でかつ風呂場もかなり離れたところにあり、迷路のずっと先。人が来ない。人気がない。道中も入ってる間も上がった後も、人がいない。

興奮して脱衣後すぐに風呂に入りました。柱の注意書きも見ずに。

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ここは...

このはな綺譚9話じゃねえか!!!!

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ワクワクしながら体を洗う我々。

なぜか僕のところにはシャワー等の設備は一切なく、水と湯の蛇口と木桶だけでした。迫害されている。

足を入れてみるとアッツイ!!!!!!

「え?罰?」と思い確認すると真っ赤になっていました。真っ赤です。真っ赤。

僕は水をかぶり「ヤァッッ!」と気合を入れて腰くらいまで。全身つかるまで15分ほどかかりました。

般若心経を唱えながら肩までつかり2分。熱すぎるため身動きできず、全身真っ赤になっていたため、このままでは死んでしまうと思い退場。


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脱衣所で体を冷まして、ふと柱を見ると

「源泉で入るのは無理なのでホースで水を入れてから入るように(要約)」

「50℃」

「42℃まで冷ましてから、入ろうね(要約)」


我々がやっていたのはただの修行でした。人は55℃で死ねるそうです。


二日目の夜にリベンジし、源泉を少し止めて冷水バケツリレーをして無事入浴しました。なんだったんだろう。


そして二日目。宿泊者は朝10時に帰り、新しい宿泊者が入れるのは夕方から。

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いい朝ですわね。

ここにいるのは二泊している人だけ。しかしここを連泊するととんでもない金額になるので、我々くらいなもんでしょう。

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猫が猫を迎えに来てどこかへ出かけていきました。

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外の温泉街を散策。昔ながらの商店、手形が無いと入れない九つの秘湯。

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十分楽しんだ後は、誰もいない建物の中でくつろぐことにしました。

昼下がりの居間

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そして忘れてはいけない。これは好きなアニメの聖地巡礼。

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う~ん、いい。来てよかった。風呂に入ろう。

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部屋の前にはこんな看板が。是非行ってみようじゃねえかと思い言ってみると

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このはな綺譚じゃねえか!!!!

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蓮ちゃんが入ってた湯だ


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 ここは源泉が90℃ということもあり、ちゃんと温度調整された湯でした。熱かったけど。

さて18時30分。晩ごはんの時間になると、「もしかして、昨日食ったのと同じメニューが出されるのか?」と不安になりました。

案内され部屋に入ると、一番奥の席へ。向かう途中で昨日食べたメニューが並んでおり、不安が。

奥の席を恐る恐る見ると

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デッッッカ!!!!!!!

掌の倍はあるぞ!というほどデカい肉。説明によるとリンゴで育った信州黒毛和牛とのこと。これを食べているのは我々だけ。つまり大金を払ったVIP客。たまらねえぜ。


満腹になったので少し外を回ってみようとロビーへ。

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このはな綺譚じゃねえか!!!!

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このはなの公式ガイドブックなどもあってかなり良かった。外は明かりがついてる頃なのでそろそろ外観を撮りに。

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はい、これが今回のメインです。これを見に来たんです。

満足した我々は先述の浪漫風呂にリベンジし、明日にはここを出るんだなあと言いながら部屋へ戻りました。

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すっかり寝静まった金具屋。

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このはな綺譚じゃねえか....

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そして寝る。この後も、次の日も、ここを出た後も、何も覚えていない。思い出せない。まるでぜんぶ夢だったみたいに。

長野駅に着いて、やっと「はっ俺は一体何を」になりました。

モヤモヤと思い出せることを、写真を見ながら少しずつはっきりさせていきました。

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僕の楽しかった旅行は、ついに思い出になってしまうのでした。おしまい。

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