第3話 知らん人、知らんアニメ(銀山旅行編)
カラカラです。さて前回の続き。
今回は銀山二日目。銀山一の人気宿に泊まる回です。
さて、眠りから覚めると帰れと言われました。まあチェックアウトの時間だしね。
次の宿のチェックインは早くて15時。現在時刻は10時。いやあ~5時間かあ。とりあえず山をいったん下りてタバコを買いに行くことに。
山のふもとには小さい商店があり、そこで用を済ませることにしました。
ガラガラ古臭い音を立てる引き戸。
「すみませ~ん」と鈍く響く僕の声。
てっきり「はーい」と帰ってくると思ってたのですが、聞こえてきたのは子供の声。
「おねえちゃん、おきゃくさんだよ」
「わかってるって!先に行ってて。」
「イヤだよ」
「おばあちゃんいないしどうしよう 今行きまーす」
...え?子供?「イヤだよ」じゃなくて来てくれ。
奥から小学生くらいの女の子がきた。ちっちゃい男の子もついてきた。
「お姉ちゃん接客できるの?」「うるさい!」
ケンカしないで、僕が欲しいのはタバコ。
「タバコ買いたいんだ、そこにあるの二つちょうだい」と言うと特に何の問題もなくお会計は終了した。不思議な感覚だった。
それからさらに山を離れてコンビニへ。焼き鳥と酒を買い、チェックインの時間まで車の中で時間を潰す。この間は特に何もなかったので割愛します。
なんやかんやあってチェックイン。いや改めてみるとすげえ宿だ...
これだよ!立派な旅館じゃないか!
仲居が僕たちを部屋に案内する。まあ正直期待はちょっと...あんまりしてないんだけどね
うせやろ?
デカい部屋が二つ。縁側付き。縁側でたばこは吸ってもいいとのことだった。すげえな。正直こんだけデカい部屋は持て余すかもしれん。
いや~いい部屋だなあ。これでこの旅館の最上階だったりして。
ん?
この部屋は最上階のド真ん中でした。つまり最高の一室。僕は嬉しくて布団に潜り込み絶ッ叫していました。
ご飯はシンプルながらも豪華なコース料理。食前酒も頂いた。
旅館から徒歩五分ほど離れた場所にある露天風呂はまさに山の中。流れる川を見ながら、山嶺の冷たい風を全身に受ける豪華な寝湯。
極楽浄土、ここじゃん。
Pはずっと「ここで死にたい」「ここに骨を埋めようかな」と言っていました。正直それもアリだね。
僕たちは温泉から上がり部屋に戻った。いやーいい湯だったといいながら二人で縁側のスペースへ向かう。
そこで飛び込んできた景色は、もはや感動を超えたのだった。
ライトアップされた大正の温泉宿街。
僕たちは涙を流しながらこのはな綺譚を観てその日は22時に寝た。
Pは寝る時らき☆すたのドラマCDを聴いていた。
翌朝6時。布団が良いのか体の痛みも眠気もなく、すごくいい目覚めを経験した。
ずっと雨が降っていた外は、晴れていた。綺麗な空だった。
僕たちはチェックアウト後にコーヒーのサービスを頂き、
クールに銀山温泉を去った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?