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【ペット】元動物看護師が伝える年末年始特に気をつけてほしい事。

みなさん、こんにちは。
からなしです。

私が以前勤めていた動物病院は年中無休で年末年始も診察を行なっていました。

年末年始は休業している病院がほとんどなので、うちの患者さんよりも新規の仔(他院がかかりつけの仔)が多く来院していたのです。

その経験をもとに、特に気をつけてほしいことを2つお話しします。


①誤食

年末年始特に多かったのは、誤食です。

元日は特に多く来院があった印象です。

「ネギ類の入った料理を食べてしまった」
「焼き鳥を串ごと食べてしまった」
「つまようじを飲み込んでしまった」

などなど、、、

催吐処置で吐かせる事ができればまだ良いのですが催吐処置ができないケースもあります。

最悪の場合、点滴入院になったり全身麻酔で内視鏡あるいは開腹手術になったりしてしまう事も…。。

家族みんなで笑って年末年始を過ごせるように、誤食には十分注意してくださいね。

とはいえ、十分に注意をしていても「飲み込んでしまった…」という事もあると思います。

「ちょっとだから大丈夫だろう!」
「食べても症状出てないし、様子をみようかな」

その考えはとても危険です⚠️

中毒症状は食べてすぐに出るものではないですし、おもちゃなどを飲み込んでしまった時はものによっては、腸に詰まってしまう可能性があるからです。

症状が出てからでは遅い場合もあるのです。

どんなに少量でも、症状が出ていないとしても、誤食に気付いたらいち早く病院に連絡し相談をしてください。そして診察に行く時は、食べたものの現物を一緒に持って行くと獣医さんも助かると思います。

例えば、「チョコを食べてしまったんです」とだけ伝えられても、

どれくらいの量を食べてしまったのか
いつ食べたのか
食べる前と食べた後で違った様子はあるか
食べたチョコのカカオ含有量はどのくらいなのか

などによって、その後の治療に影響が出てくる可能性があるのです。

そのため、現物を持ってきていただけるととても助かります。もし、現物がない場合は同じものの画像や写真でも良いと思います。

もちろん誤食しないことが一番良いのですが…。

もし、誤食してしまった場合はすぐに病院へ相談しましょう!


②いつもと違うご飯を与える時

軟便や下痢、嘔吐といった消化器症状の仔もよく来院していました。

そしてそれは、いつもとは違うものを食べたことによるものが多かったのです。

何かと盛り上がる年末年始。愛犬や愛猫にもいつもより豪華なものを与えたくなりますよね。

それ自体が悪いという事ではないですし、その気持ちもとてもよく分かります。

しかし、いつものご飯といつもと違うご飯をまるっと変えて与えてしまった場合、お腹が上手く対応出来ず調子を崩してしまうこともあるのです。

その上、その仔にあったご飯でない場合は吐いたり、下痢をしてしまったりすることもあります。

「病院行った方がいいのかな?」
「どうしたらいいんだろう?」

相談をしたいけど、かかりつけの病院は休業だし…なんてことも少なくないのです。

そういったことを少しでもなくせるように、いつもと違うご飯を与える場合、いつものご飯をまるまる変えるのではなく、いつものご飯に混ぜて与えてみてください。もしくはいつものご飯にトッピングでもいいかもしれません。
(割合はいつものご飯が多めで、違うご飯を少なめだとより安心だと思います)

どのような形でも良いのですが、いつものご飯と一緒に与えるということを意識して与えられれば、より安心して過ごせるのではないかなと思います。

それでも、もともとお腹の弱い仔やデリケートな仔(特に猫)はお腹を下したりすることもあると思います。

「様子を見ていいのか病院に行った方がいいのかわからない、、、」

そんな時は、病院に連絡して相談をしてみてください。

様子を伝えると今すぐ連れて行った方が良いのか、数日様子を見ても大丈夫なのかなどを教えてくれるはずです。


◆最後に

何かが起きてしまった時に、かかりつけの病院が休業していると不安ですよね。

ネットを使って開いている病院を探す事もできますが、かかりつけの病院に年末年始でも診察をしているところを紹介してもらうと、より安心して過ごせるのではないかなと思います。

かかりつけの病院が開いているうちに、ぜひ聞いてみてくださいね。

それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!🙇‍♀️

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