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200名以上の上場企業経営者を取材して分かったこと!【その1】
早目の行動よりも迅速な行動を重視
成功している経営者は、早目の行動の重要性を、誰もが認識していました。
そして、「早目の行動」と「迅速な行動」の違いも十分に理解していました。
どちらかと言うと「早目の行動」は、経営者の資質として当然お話であって、機を逃さずにチャンスを掴むために「迅速な行動」の方を、重要視していました。
決断と行動の早さが、中長期的な経営の正否を分ける重要な要素になっていると感じます。
「何を」より「誰と」を重視
成功するため、人生を豊かにするため、楽しむための行動指針として、「何を」よりも「誰と」を、とても重視していました。
例えば、以下のような思考を持っています。
「何の事業を進めるか」ではなく「誰と事業を進めるか」
「何をして稼ぐか」ではなく「誰と稼ぐか」
「何をして楽しむか」ではなく「誰と楽しむか」
「何を食べるか」ではなく「誰と食べるか」
「どこに行くか」ではなく「誰と行くか」
限られた貴重な時間を、豊かに楽しく過ごすためには「誰と」は、とても重要だと感じます。
確かに、好きな人と食事をすれば、何だって美味しく感じるはずです。
一方、どんなに美味しい料理でも、嫌な人と食べたら不味いでしょう。
お金で「買える時間」と「買えない時間」を知っている
各経営者の共通の認識として「お金は取り戻せるが、時間は取り戻せない」がありました。
別の言い方をすると、コツコツと積み上げる所作を、とても重んじていました。
一方、お金で買える近道があれば、迷わず「買う」傾向も強かったです。
すなわち、経験や継続などによる積み重ねが必要な要素については、しっかりと時間をかけることを惜しみません。
しかし、そうではない要素については、積極的にお金を払って近道を買って、より早く目標達成ができるようにしています。
自分は運が良いと感じている
成功している経営者は、その殆どが「自分は運が良い」と感じていました。
大ピンチの時に、思いもよらない助け船が入ったり、挫折で息がつまりそうな時に這い上がるチャンスに恵まれたり、そのような話を成功している経営者は聞かせてくれます。
ここで「運が良いから成功できたのか」と考えてしまいがちですが、成功している経営者は、間違いなく運を呼び込む努力を不断なく実施しています。すなわち、常に謙虚で色々な事を学び続けています。
ある経営者の取材時のお話し
ここで、印象に残っている経営者の話を紹介します。
なぜ、安いネット印刷よりも、高い近所の印刷屋に頼んでいるのか?
図らずも、失敗から学んだ、お話です。
-------以下、お話し-----
『私が入社して間もない頃、イベント企画とPRを担当したことがありました。チラシを作成し数万部を印刷するために、ネットで最安の印刷屋を検索して発注しようとしたときに、上司から「いつも頼んでいる近所の印刷屋さんがあるので、そこに発注して!」と指導されました。
でも、その近所の印刷屋さんは、ネットで検索した印刷屋の1.5倍のコストだったので上司に「なぜこんなに高いのにいつも頼んでいるのですか?ネットの方が明らかにコスト削減になります」。
上司には「いいから、いつもの印刷屋さんに注文しろ!」といわれました。
月日は経過し、こうした一件も忘れていた頃、別の部署に配属されていた時に、印刷を発注する機会があり、「未だに近所の印刷屋さんを使っているのか」と渋々発注しました。
しかし、その時に私は数量を一桁少なく誤発注していたことに、納品予定日の前日に気が付きました。
慌てて、上司に報告し、直ぐに近所の印刷屋さんに状況を伝えたところ、全く嫌がる様子もなく「分かりました。明日までに何とかします。」との返事でした。
無事に翌日、全量がきっちり納品されました。
納品時に聞いたところ「徹夜で印刷し、それでも足りない分は、仲間の印刷屋に急遽割り振って手伝ってもらった」とのことでした。
私はこれを聞いた瞬間に、図らずも、恥ずかしながら、会社が未だにこの印刷屋さんと取引を続けている、本当の意味を知りました。
私は、社長になった今でも1日たりとも、この一件を忘れたことはありません。この一件は、私の経営理念の根底をなしています。
-------以上、お話し-----
これで「200名以上の上場企業経営者を取材して分かったこと!【その1】」は終わりです。
【その2】についても、近日中に公開する予定です。
楽しみにしていただけたら幸いです。
以上、ありがとうございました。