日本の板金塗装職人が海外に挑んでみる【オーストラリア】
こんにちは!シドニーのレストア屋です。
私は日本で17年、車の塗装職人をしていました。
結婚をし、さあこれから家族のために頑張ろう!と思っていた矢先でしたが。
自分の将来を見つめ直したときに、まだひとつ叶えてない夢があったんです。
それが【海外に出る!】という夢。
そして子どもが1歳のときに、家族3人でオーストラリアにやってきました。
結論:海外に出てよかった。板金塗装職人やっててよかった。
海外では、手に職を持っている人間は本当に強いです。もしこれを読んでいる貴方がなんらかの職人さんで、海外に挑戦したいという夢をお持ちなら全力でおすすめします。
日本の板金塗装業界から、海外へキャリアチェンジ
私は高校を卒業してからすぐに板金塗装業界へ飛び込み、以降17年この業界一筋でやってきました。並行して海外が好きだったので、合間に海外旅行にでかけたりして。
行った先では、現地の工場なんかもチェックしたりしてました。
「どこの国でもこの仕事はあるんだから、海外にでてもやっていけるんじゃ?」
そんなことを考えつつ日々の仕事に追われるわけですが、日本ではとにかく残業の毎日で、帰りが遅いのがとてもストレスでした。
「このままの生活では、海外で生活してみたいという自分の夢は一生叶えられない。」
この夢を叶えたいならば、何か動かなくては。
妻も私も海外で生活してみたいという思いは共通していたので、毎夜毎夜家族会議が行われました。
そして決意したオーストラリア行き。
仕事の当てはありませんでした。
インターネットで情報を探すも、英語の国の情報を日本語で探すというのは、情報がかなり絞られます。
特に“板金塗装業界”という特定の情報はほぼ皆無でした。
そんな状態でえいや!と足を突っ込んだオーストラリアのこの業界。
いまでは自信を持って言えます。
日本で通用する腕をお持ちの方なら、海外で十分に活躍することができます!
海外で日本の板金塗装職人が通用する理由
慣れない海外においても、手に職を持っていればそれだけで強いです。
私が現在住んでいるオーストラリアは、板金塗装、整備士、大工、電気工や配管工、などなど
日本と比べ、職人系の仕事(総称してトレードジョブ:trade jobといいます)の地位が高いです。
以下に、私が「板金塗装職人で良かったなあ」と実感した理由を述べたいと思います。
仕事に困らない
私達は知り合いもいなければ、来たこともないオーストラリアに飛び込みました。そして英語力も無かった。 しかし…
仕事がない!という状況には陥ったことがありません。
板金塗装職人に限らず、手に職を持っている方であれば海外でも仕事に困ることは無いと思います。
仕事の探し方のポイントなどはいずれまとめたいと思います。
英語が出来なくてもある程度は大丈夫。
「大丈夫。」と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、
仕事内容は基本的に同じなので、英語がほとんど喋れなかったとしても動きや流れで理解が出来るのです。
専門用語が違うことが多々あるので、それはその都度覚える必要があります。
日本人の仕事ぶりは、特別。
日本では当たり前だったことが海外では特別、という場面はよくありますよね。
これが仕事面では存分に発揮されます。
・日本人の仕事に対する集中力。
→西洋文化はコミュニーケーションが重要視される為、30分〜1時間喋り倒すのはザラで、
それも仕事の一貫とみなされます。(文化の違い)日本人の仕事に対する姿勢は強みとなります。
・オーストラリア(西洋人)はデータ命。
→メーカーから供給されるデータに基づいて仕事を進めるので、トラブルを対処する能力が低い。
日本人はデータを踏まえた上でのアレンジする事による対応能力が高い。
我々が日本でごく当たり前にこなしていることが、海外に出ると特別になるのです。
シドニーのレストア屋(私)の1日の流れをご紹介
こちらの朝は早いです。
私の会社は7:30amスタートですが、中には5:00amとか6:00amスタートの会社もあります。
5:30am 起床
支度して出発。通勤は車で30分ほどです。
7:00am 会社にて始業前のコーヒータイム
ボスや同僚と談笑しつつ、打ち合わせも兼ねて。
7:30am 業務開始
10:30am モーニングティー
イギリスの文化に影響を受けているので、朝はティータイムがあります。
12:00pm-1:00pm 昼休憩
休憩は1時間です。
4:00pm 業務終了
実働8時間です。
残業は基本的にありません。やはりこれが一番大きなポイントでしょうか…。
私が勤務していた日本の職場は毎日残業が当たり前で、夜中の帰宅になることもしばしばありました。
海外での仕事に興味がある職人さんは、ぜひ挑戦することをおすすめします。
仕事には困りません。
英語が心配?重要なのは英語より笑顔と度胸です(笑)
日本人の仕事ぶりは特別だと思います。私達にとって当然であるこの真面目さ・勤勉さは、海外では当たり前ではありません。
拠点を海外に移すとなると、一番の不安要素は仕事(収入)だと思います。
しかし、思っていた以上に海外(私がいるオーストラリア)では私達の職業は需要が高いです。
また、国自体でもこういった海外の技術者を欲しています。
(こちらの内容はまた別記事にしようと思います。)
これを読んでいるあなたがもし、海外に出ることを望んでいるならば、挑戦する価値は大いにありますよ😀
あなたの板金塗装ライフに幸あれ。
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