「1/100秒の世界」を追い求める挑戦
国内屈指のタイムアタックイベント「Attack」
全国の主要サーキットを舞台に開催されるタイムアタックイベント「Attack」を、皆さんはご存じでしょうか?
抜きつ抜かれつの普段のレース形式とは違い。
シンプルに"速さ"だけを求めた、1/100秒・1/1000秒を削る、ガチンコのスプリント勝負が繰り広げられています。
今回はタイムアタックの聖地「筑波サーキット」で行われたイベント写真と共に、このイベントの魅力を発信します!
イベント開催日:2021年2月20日(土)
(カバー画像引用:Attack公式HP)
Attack 公式HP
魅力①創意工夫が光る、多彩なマシン達
参加車両も多彩な顔ぶれです。パドックを歩けば、普段中々見れないスーパースポーツなども間近でお目にかかれます。
ここで私が語りたいのは「タイムアタック仕様」にチューニングされたマシン達です。
タイムアタックはスプリントです。決められた走行枠の中で最速タイムを叩き出す「一発の速さ」が、ドライバー&車に求められます。
その「一発の速さ」を求めて仕上げられたのが「タイムアタック仕様」の車です。
大型の空力パーツが目を引く外観。軽量化が図られて、ドンガラな内装。
また、エンジンルームや足回りなど、車の内部からもスパルタンな雰囲気が伝わってきます。
車によっては、ベース車両の面影を微かに残しながらも、全くの別物と感じられます車両も。
実際に目の当たりにすると、強烈なインパクトを覚えながらも、普段のレースカーとは違うカッコよさを感じられます。
「純粋に”速さ”を求めたシルエット」
その各部には、参加者達による速さの為の創意工夫散りばめられています。その細かな工夫が、車の魅力を更に引き上げてくれます。
魅力②"その瞬間に全てを懸ける"ドライバー達の凄さ。
ドライバー達が戦うのは、他の車ではなく「タイム」。
自己ベスト・目標タイムの更新を目指してコースに挑みます。
(写真引用:Attack公式HP)
そこでドライバーに求められるのは「瞬発的な集中力」。
車を速く走らせるテクニックは当たり前。
自分のチーム、他のイベント参加者、観客。
全ての期待を背負って、限られた走行枠の中で集中力をMAXに立ち上げ、最速タイムを出しに行く。
言葉であらわすとシンプルですが、リアルはとても奥が深い。
(写真引用:Attack公式HP)
ドライバー達の"その一瞬に全てを懸ける姿"は、まさにアスリート。
これも、れっきとしたモーター"スポーツ"です。
魅力③繰り広げられるドラマ、そしてロマン
タイムアタックにも、沢山のドラマがあります。
まず、全開走行中の車から伝わってくる、ドライバー達の熱量について。
エギゾーストノート、タイヤのスキール音。無駄が操作をせぜ、鋭くコースを駆け抜けていく走り。
渾身のアタックを間近で見ている観客にも、"熱さと気迫"がビリビリと伝わってきます。
そして、参加者達に巻き起こるドラマも見どころ。
マシンのセッティング、天候や路面などのコンディションにも恵まれ、見事に目標タイム更新に成功した人。
地道な準備が功を奏し、タイムを更新した人。逆に出来なかった人。
マシンのアクシデントにより、チーム一丸で修理&セッティングをし、タイムアタックが出来た人。また、コースには出たものの、マシンの不調が直らずにタイムアタックすら出来ず、涙を飲む人。
タイムアタックと聞くと、本来は"孤独な世界"と連想する人もいると思います。実際、イベントを知る前の私もそうでした。
しかし、Attackは違います。
ドライバー達の走り。参加チームの期待。アタッカー達同士の絆。観客達の歓声。イベントスタッフたちの努力。そして、サーキットで巻き起こるドラマ。...etc
その全ての要素が繋がりあって、「Attack」という1つのエンターテインメントが作られています。
そして、このエンターテインメントに魅せられたドライバー達が、更なる速さを目指して、挑戦を続けていくのでしょう。
そこには、実際に参加しているからこそ分かる「ロマン」があるのだと、私は思います。
終わり
いかがでしたでしょうか?
「Attack」は他のレースイベントに比べ、硬派なエンターテインメントであるのは確かです。
だからこそ感じられる楽しさ・魅力を、私なりに紹介させてもらいました。
このイベント自体は2012年から毎年行われていて、年々スポンサーも増えており。チューニングシーンでは大きな注目イベントの1つです。
この記事を読んで興味を持たれた方は、実際に観戦に行ってみる事をオススメしますっ!
繰り広げられる熱戦を、ぜひ肌で感じてみてください!